貴重なオランダ「デ・ヨング」の血を保存
【今春生まれの種用若鳩】・・・Enlarge please!
本日8月10日は語呂合わせで「鳩の日」です。
先日の広島および長崎の原爆の日の式典では、市長の平和宣言直後に多くのレース鳩が放されました。また、昔、私が北京を旅行したとき、広島の原爆の日の式典が中国でもテレビ中継され、鳩が飛ぶ光景が映し出されました。
5年後の2020年「東京オリンピック・パラリンピック開会式」でも、平和な世界をめざし、たくさんのレース鳩が飛翔する予定です。
ところで、2015年「東日本稚内グランドナショナルレース」において、分速1485.947mを記録した総合優勝鳩はプリモロフト作・日暮義一鳩舎使翔による「シャーロット号」です。この鳩の血統を知って私が驚いたことはオランダの「デ・ヨング鳩舎」の血統が流れていることです。
それは、当舎にも「デ・ヨング」の血統を引くBCW♀【香山鳩舎作】がいるからです。今春はこのニュースを知る前から、「デ・ヨング」の血統を種に残す予定であったことから、偶然とはいえ、世代交代用に4羽の雛を種用に作出し、良かったと思ってます。その1羽が写真上の雛です。換羽が終わると色濃くなり、下の親のようになります。
今春は当舎作翔「稚内モザイク号」♂と前述の「デ・ヨング」BCW♀を交配したところ、2番仔が2羽誕生してから稚内GN総合優勝「シャーロット号」のニュースを知りました。4羽の雛のうち3羽にモザイクが出ました。いずれの雛も出来は良く「シャーロット号」活躍のお陰で来春から種になります。
以前にブログに記述した通り、当舎の「稚内モザイク号」の直仔が北海道「デカ橋鳩舎」で今春、種として大きな活躍をしました。贈った鳩「カッキーチェ」の直仔が「東舞鶴~北海道間のGNに参加し、翌朝7時20分に到着し連合会優勝を果たし、結果的に総合7位の栄冠に輝きました。
私は鳩を他鳩舎へ贈ったのは初めてです。日頃、掲示板やフェイスブックでお世話になってることからお礼としてお贈りしました。その結果は予想外で、デカ橋鳩舎の管理がいかに優れているかが理解でき、このような好成績につながり私も本当に驚きました。
ところで、レース鳩飼育者にとって8月の管理は、個人訓練も始まり多忙です。どの鳩舎でも、現在の羽数は年間で最大であり、羽数が多い鳩舎ほど二乗に比例するかの如く換羽の量は莫大であり、毎日の清掃は大きな作業です。
換羽は5月~11月にかけて、どの鳩もすべての羽が生え換わる生理現象で、今の季節は、後でまとめて清掃というわけにはいきません。日々、頑張るしかないのです。
一方、8月の深夜、鳩舎内はゴキブリの天国です。時々は暗い舎内を覗いてみると、逃げる速さとその数に驚くものです。ゴキブリは夜行性でレース鳩にとって「害はあっても益はなし」です。病原菌対策としてすぐに処置すべきで、対策として夜間の通風をよくしたり、殺虫剤を使用します。
前述のように清掃で出るゴミの量が莫大であることは、空気中に浮遊する細かい埃対策が肝心です。飼育者はしっかりした防塵マスクの使用が絶対的に必要であり、ややもすると慣れでマスクせずに舎内に入りやすいです。しかし、飼育者の「肺の健康を第一に考え」、マスクの使用を厳守すべきです。
連日、猛暑であり「換羽の最中」であることから8月の水浴は種、選手とも週2回は行いたいものです。写真の設備は飛び込みやすく、大変に便利です。蛇口を捻れば水が溜まり、栓を抜けば下水に流れます。
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