この長雨は気候変動によるものか
八月上旬から中旬にかけては猛暑続きであった日本列島はここへ来て連日、雨模様です。一昔前であったら、まだまだ暑い日が続いていた時季です。いったいどうしたことでしょう。やはり、昨今、世界で叫ばれてる気候変動によるものでしょうか。
気候変動について専門家の説明は、南米チリ沖の太平洋の海水面の温度が平年に比べ高くなるエルニーニョ現象や、逆に、同じ海域で海水面の温度が低くなるラニーニャ現象に起因し、これらの現象が発生すると日本はもとより世界中で異常気象が起こるというものです。
地球が西から東へ自転する関係で、赤道付近での貿易風=trade windは東から西へ吹き、例えば、エルニーニョ現象によって海面の温度が高くなり、積乱雲が発生すると貿易風に乗り、海上からの水蒸気をたくさん含んで西へ西へと進み、次第に大きな渦巻きになって台風になると考えられます。
台風は日付変更線=the date lineを超えた辺りから一層発達し、次第に北上し、「北緯20度」辺りに来ると今度は貿易風が逆に西から東へ吹く海域であることから、台風はその影響を受け、進路を北東方向に向けやすいと考えられます。
今年は大きな台風が2個同時に日本付近に接近したこともあり、日本上空はより不安定な気圧配置になってると考えられます。
ところで、本来、エルニーニョとはスペイン語で「男の子」を意味し、ラニーニャは「女の子」が語源であっても、どちらも世界の気候変動に関係する名としては、あまりにもイメージが相応しくなく、可愛らしさはどこかへ吹き飛んでしまいますね。
猛暑続きから雨天の連続で庭の植物は繁茂し、このお陰で来春の開花が良くなる気配です。人間に不都合なことでも植物には良いこともあるようです。しかし、野菜は太陽光が必要なことから生長が芳しくなく、収穫が遅れ、値が上がる気配です。
写真は平地ではほとんど見かけない貴重な「日本シャクナゲ」です。ご覧の通り、その勢いは天に向かって広がる葉の角度に現れます。昨日、根の周りに花の土を撒きました。理由は肥料の三要素である「窒素、リン酸、カリ」がバランスよく配合され、根に触れても枯れる心配がないからです。植えた時より一回りもふた回りも成長し、来春、きれいな色彩が期待できます。
樹木は大きく生長すれば、地中ではそれだけ根が伸び、たくさんの花を咲かせるからです。各地の花木センターへ行っても、日本シャクナゲはなかなか見当たりません。木漏れ日を好むことから大きな木の下に植え、水はけのよい場所に植えるのがコツです。乾いたら水を多めにやります。
亡き父母が関西旅行のお土産として持ち帰った杉の苗でしたが、高さ7mほどに達しました。葉が密です。高くなり過ぎて近所に迷惑にならぬよう幹を途中で切りました。来春、数本の枝を選択して台杉として形を整えます。
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