« 健康長寿は「人とのつながり」を維持することか | トップページ | 「煙の恐怖」とAEDを体験・・・意義ある防災訓練 »

2015年9月10日 (木)

秋分の日の頃、深夜に「春分点」が確認できる

Photo 【我が家の3階から見た日の出】

 今年の秋分の日は5連休最後の日として予定を立てたり、彼岸の中日として先祖の墓参りをする風習があります。この頃になると何とはなしに秋本番の感じで、気温、湿度ともに快適になることから、少しロマンチックになったり、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋として、人それぞれ好きなことに集中できる季節です。

 しかし、本来、秋分の日とは何であるか考えてみましょう。

 元々、「秋分の日」とは天文学的なことであり、私たちの地球から見た太陽が天空上の「秋分点」を通過する日です。今年、太陽が秋分点を通過する瞬間はグりニッチ天文台において9月23日午前8時21分と計測され、これは日本時間の同日17時21分です。

 このとき、太陽の中心の位置は天球上の赤緯+-0°赤経12h0m0sにあります。ここは天球上では地球から見て黄道十二星座の「乙女座」付近にあります。

Photo 【天の赤道上の秋分点近くにある乙女座】・・・ウィキペディアより

 これが春の星座「乙女座」=Virgoです。有名なスピカがこの星座の中心であり、天の赤道と赤経12°の交点が秋分点【上図で赤点】です。太陽がここを通過する瞬間が秋分点です。

 ところで、赤経とは春分点から始まり、東へ天空を一周して24hです。秋分点は正反対の位置なので赤経12hです。どちらも赤緯は+-0°です。なお、秋分点の位置は太陽黄経では180°です。

 秋分点がある「乙女座」は残念ながら、今の時季に見えません。半年後の午前0時に南中します。半年後【3月21日頃】に太陽の位置と正反対になるからです。しかし、半年後でなくても太陽が東へ東へと移動することから「乙女座」は11月ごろから日の出前に東の空に見えるようになります。

 一方、黄道十二星座については、太陽が通過する星座としてバビロニア時代より、世界の人々に関心が持たれた星座たちで、21世紀を生きる私たちも当時と同じ星座を見ているので神秘なことです。

Photo_3  【うお座と秋の四辺形・・・赤点は春分点】

 なお、秋分点と対極にある春分点は「うお座」近くにあるので、今の季節に比較的簡単に見つけられます。「うお座」はインドの形に似てます。

 バビロニア時代、Vの形はチグリス川とユーフラテス川に例えたと伝えられ、右にペガサス座の「秋の四辺形」を伴います。これはメソポタミアの肥沃な土地として例えられました。「秋の四辺形」の中にある二つの星は「天窓から神が地上を覗いてる」とバビロニア人は考えたようです。

 秋になった今、「うお座」と「秋の四辺形」は深夜にほぼ頭上に来ており、半年前に太陽が通過した春分点を確認できるでしょう。 

|

« 健康長寿は「人とのつながり」を維持することか | トップページ | 「煙の恐怖」とAEDを体験・・・意義ある防災訓練 »

二十四節気」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 健康長寿は「人とのつながり」を維持することか | トップページ | 「煙の恐怖」とAEDを体験・・・意義ある防災訓練 »