英単語の記憶は必ず発音を確認
私の職業は大学卒業と同時にインドに渡り、カルカッタ日本人学校勤務に始まりました。滞在中、街中を歩いても日本語は耳に入らず、近隣のインド人との交流は英語を媒介にせざるを得ず、生来、日本語の生活であったのに日々の言語生活が一変しました。
2年目になり、ヒンズー語も片言なら通じるようになりました。しかし、当時は現在のようにインターネット情報網はなく、新たなニュースを伝える日本の新聞もありません。英単語ボキャブラリーが少ない私は、現地の代表的な英字新聞The Statesman やThe Hindustanを辞書と睨めっこで読むしかありませんでした。
学生時代の英語は、どちらかというと教科の一つとして存在し、勉強は単位修得のためでした。それがインド生活になり、英語本来の姿である交流のために変わった気がします。インド人の殆どが日本語を話しません。このため英語を介しての交流になりました。
拙いこの体験からでしょう。今でも英語の「ボキャブラリーを増やす」必要性を痛感してます。ボキャブラリーは「正しい発音」とともに果てしない道であり、単語とは覚えても覚えても忘れる茨の道です。ところが、チャンス到来で交流があると、使って通じた単語は嬉しくて脳に定着する傾向で、この感覚が次への学習継続につながってます。
ところで、苦心してることの一つは「英語の綴りと発音の関係」です。この関係にはルールがあっても例外もあり、実際にはその都度、覚えざるをえません。写真の花名は日本語でピラカンサですが、英語の読み方はパイラカンサに近く、(caの音はæ)そこにアクセントがあります。写真や実物を見ながら幾度か発音すると定着の確率が高まるものです。
私たち日本人は子供のとき習ったローマ字の読み方が頭に浸みこんでるので、新たな英単語に接すると、無意識のうちにローマ字的な読み方に陥りがちです。
英語はローマ字式の読み方とは異なり、一つ一つ確認し、正しい発音で覚える必要があります。それは私たちが小学生の頃より学んだ漢字のように、その都度、正しい発音を覚えるしかないでしょう。
また、英単語では綴りの中に発音してはならない文字(黙字)があり、逆に、文字がないのに発音すべきものもあります。
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例えば、mnemonics(記憶術)は最初のmを発音しません。同様に、awe(畏敬の念)はw、Ptolemaic(地動説)はp、skewer(串)はw、adjunct(非常勤)はcを発音せず、概して、Thumb(親指)など「mbで終わる単語はbは発音しません」が、例外もあり、numb(しびれた)という形容詞の比較級はnumberなのでbを発音せず、同じスペルでもnumber(数)のbは発音します。また、isthmas(地峡)のthは発音せず、同様にasthma(喘息)のthも発音しません。
wについては、answer(答える) sword(剣) power(力) owing to(~のために)のように、単語の中にwがあってもwを発音しないものや、逆に、cuisine(料理) equator(赤道) choir(聖歌隊) bilingual(2言語話す)のようにスペルにwがなくてもwを発音するものがあり、やはり発音して覚えるしかありません。以上はほんの一例です。
結局、例外や、注意すべき発音は、その都度、確認し、実物を見たり、聴いたり、発音して身体で覚えることになります。
こんなことから(私の場合は毎日だが)、新たなボキャブラリーに出合ったときは英和辞典で発音記号を確認し、電子辞書あるいはインターネットでネイティヴの発音を確認したり、自らも発音して覚え、それを実際に使うと脳に定着しやすいと思います。実際に使うとは、会話はもちろん、英作文も意味します。
私は、自ら体験した「感想や考えを英作文にする」とボキャブラリーに有効と感じてます。
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