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2015年12月13日 (日)

新みかぼフィル第26回定期演奏会を聴き楽員に勇気をもらう

Mikabo1【景色が最高・西みかぼ山頂1286m・・・高崎前橋がよく見える】

 第26回新みかぽフィル定期演奏会を聴きました。このオーケストラの名称は群馬の西に聳える「みかぼ山」が由来と思われます。東西二つの「みかぼ山」は私たち群馬県人にとって故郷を象徴する山です。若き日より数回、登頂した山頂はかなり広く、いわば西群馬の別天地です。登頂をぜひお勧めします。

 私が高崎商業高校吹奏楽部顧問時代に冬の合宿を万場「みかぼ高原荘」で行ったことから、練習の合間にレクリェーションとして部員全員で西みかぽ山頂に登りました。何と、山頂は前夜に積もったのでしょう。雪原が広がり、この日は快晴で、眼下に群馬の広い景色が手に取るように見えました。

 ここで高商ブラス恒例の雪合戦が始まりました。木管楽器群~金管打楽器群に別れ、50人が山頂で雪合戦とは、なかなか勇壮な光景です。部員たちはこの日がチャンスとばかり、後輩は先輩をめがけ、女子は男子をめがけ、日頃のうっぷんを晴らしているようでした。

Photo_2 【高商ブラスにとって思い出深い西みかぼ山頂・・・ここで雪合戦】

 私は山が好きなことから東みかぽ山も登頂し、1246mの山頂から高崎、前橋、藤岡を見るのが楽しみです。今度は健脚を期して、この山の西に聳えるオドケ山を登る予定です。

607_2【近年勤めてた前高の音楽室より望む東西みかぽ山・・・前高では創立記念式典でシベリウスの「フィンランディア」を演奏】

 ところで、昨日行われた「新みかぼフィル第26回定期演奏会」において、年末のひと時をベートーベンとシベリウスのシンフォニーで充実した時間が持てました。しかし、一つの演奏会で大曲であるシンフォニーを2曲も演奏する指揮者の情熱に驚き、楽員全員の崇高な音楽美へのチャレンジ精神に敬服です。

P1000201  人間とは、これほど緊張感を持続できるものかと認識を新たにし、意志の弱い私には考えられないことです。

 2曲のシンフォニーはそれぞれが4楽章に分かれ、その起承転結にテンポや拍子の異なる場面が内包され続けることから、他の悲壮感が漂わず、比較的明るい組曲などとの組み合わせもプログラムとして観客には楽しいのではないかと感じました。

 一方、時には厳しい現実を直視し、人間の喜怒哀楽をシベリウスの第4楽章まで緊張感を持った演奏は、私たちの平素の生活と打って変わり充実するものです。同時に、平素、仕事を持って、オケの練習に取り組む楽員のエネルギーに驚くばかりです。

 お陰様で暫くぶりに音楽芸術の世界のみに浸ることができ、家に帰ってからの一杯はヴェルディー、ベートーベン、シベリウスの旋律が浮かび、特に女性楽員のお顔や 演奏ぶりが脳に蘇りちょっと飲み過ぎました。

P1070290 実は私は愛車で度々ベートーベンの第8を聴きながら関越道を走ります。先日も「リンゴ狩り」で川場村へ走りました。第8の第1楽章と第4楽章のAllegro vivaceは高速道を走る快適さにスピード感がマッチするのです。

 しかし、今回の演奏で聴く第1楽章はいつもの「1小節1拍振り」のスピード感よりゆっくりで、音楽には指揮者の解釈によりテンポが異なるもの。それぞれ「独自の味がするもの」と感じました。2楽章は個人的に好きな楽章であり、4分の2拍子でも基本は4拍振りで、16分音符で刻まれる快いテンポに乗った旋律は「ベートーベン特有のユーモアを内包する」おどけた感じで愉快でした。

 3楽章では有名なホルンの2重奏が十分楽しめました。低音部には高音部と同じ強さが要求される場面であり、見事に「ホルンの五度」が会場に響き渡りました。ここは雰囲気が「英雄の第三楽章トリオ」に似ており、ホルン奏者にとって演奏し甲斐があります。これはベートーベンの管弦楽法の一つである「のどかさ」あるいは「狩り」を連想させる手法と感じました。

P1000203

 本番までシベリウスに相当に力を注いで来られたのでしょうか。作品に取り組まれる指揮者と楽員たちの意気込みが会場にひしひしと伝わり、曲全体を包む込む悲壮感は、これでもかと当時、占領下にあったフィンランド国民の辛く厳しい現実に思えてなりませんでした。

 冒頭、長く続くクラリネットの調べは当時の不安な情勢を予感させ、クラリネットの特徴を充分に醸し出した音色は国民の辛い心境を彷彿させるに余りある表現で感銘しました。

 第1シンフォニーはシベリウスの作品でも有名な交響詩「フィンランディア」とは異なり、憂鬱さ漂う作品を拝聴しつつ、日本の安全は果たして、子々孫々まで永遠に続くものか昨今の世界情勢の変貌を鑑みると、このシンフォニーの意味する世界になるのではないかと瞬時に思いがかすめました。

 ところで、今回も第1バイオリン担当Оさんにより演奏会を知りました。彼女は先日の県民マラソンでフルマラソンを完走され、しかも、最後100人抜きをして好成績を収められました。本来、ピアニストであるのにお人柄といいオールマイティーな生き方はどこから来るのでしょうか、不思議でなりません。

 今回の演奏会では曲目と演奏に対し、指揮者と楽員皆さんのチャレンジ精神とご努力に脱帽です。これからも「新みかぽフィル」の存在は群馬県民にとって意義深く、県民の芸術性を高揚していく大切な存在と確信しました。

 私も心に鞭打って年末年始は「テンペスト」第1楽章に挑戦です。一人暮らしの精神の弱さに打ち勝てるでしょうか。新みかぼフィル楽員の皆さんを手本としなくてはなりません。

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