大寒の頃、太陽は「いて座」から「やぎ座」方向へ
長い期間、私は季節の移り変わりについて、漠然とカレンダーと結びつけるだけでしたが、最近は、地球の公転により春夏秋冬の星座が移動すること、地軸が23°26′ほど傾いてることに起因すると共に、特に、地球から見た「太陽が日々東に移動してる」ことを意識するようになってます。
地球が太陽の周りを一周する公転距離については【太陽~地球間約1億5千万㎞】×2×π=9億4200㎞と概算できます。
地球がこの距離を一周するのに365日だけでは約四分の一日分が足らず、4年に一回366日とし、これでほぼ元の位置に戻しても、これを400年に100回繰り返すと多過ぎるので、400年に97回繰り返すことになってます。
これで地球は元いた位置に半永久的にほぼ戻り、季節のずれがないように調整した先人の偉大な知恵です。現代の地球人はその恩恵を享受してます。
実はこれも近似値であることから、千年単位で少しずつずれ、いずれにしても、恒星の位置の綿密な観察で修正できるのではないでしょうか。その時の修正法は未来の人類に託しましょう。
ところで、黄道十二星座は「星占い」のためにあるのでなく、本来は古代バビロニア時代に制定した「地球から見たとき太陽が通過する道に並ぶ十二星座です。」正しくは太陽が通過する背景にある星座たちです。
これらは春分点が近くにある「魚座」から東へ、「おひつじ座」、「おうし座」、「ふたご座」、「かに座」、「しし座」、そして、秋分点がある「乙女座」、「てんびん座」、「さそり座」、「いて座」、「やぎ座」、「みずがめ座」と並んでます。
現在の太陽の背景は実際には太陽光に遮られ見えなくとも「いて座」と「やぎ座」の中間にあり、次第に東の「やぎ座」方向へ向かってます。これは半年前【7月18日】の午前0時に「いて座」と「やぎ座」が南中してたことによります。また、国立天文台の1月18日の日中の星空でも確認できます。
ところで、現代では、冬至の太陽の背景にある星座は「いて座」ですが、南回帰線のことを英語ではThe tropic of capricornといい、capricornとは「やぎ座」を意味します。このため古代バビロニア時代に冬至の太陽は「やぎ座」にあったのでしょう。現在使われてる南回帰線の英語名は昔の名残と考えられます。
このことは1千年1万年という長い期間で、春分点、夏至点、秋分点、冬至点が少しずつずれてくることを意味し、これは地球の歳差運動によるといわれ、地軸が長い年月に少しずつ変化することを意味し、1万年後は北にある星は北極星でないかもしれません。こうなったら、日本の気候は物凄く変化するでしょう。
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