立春の太陽は赤経21h赤緯-15°で「やぎ座」に
【2016年・立春の「日の出」・・6時45分に我が家の窓から撮影】
今日は二十四節気の一つである「立春」です。暦の上では今日から立夏の5月5日までが春です。
群馬県の今日の日の出は6時43分、日の入りは17時17分で、昼間の時間は10時間34分です。一方、冬至の日の出は6時51分、日の入りは16侍32分であったので昼間の時間は9時間41分でした。このため冬至に比較し、立春の昼間の時間は53分延びてます。
ところで、タイトルにある赤経と赤緯については天体の位置を示すため世界的に決められてる値です。赤経は春分点を0hとし東へ向かって15°移動すると1hとなり、天空の全体(東西一周)を24hで示します。つまり、1hは15°です。
赤経の単位を赤緯のように度でなくhで表すのは、地球から見て天体は24時間で1周し、15°進むと1時間です。つまり、赤経の単位hはhourを意味します。一方、赤緯は天の赤道を0°とし、北側を+で表し、南は-で示します。これにより例えば、恒星の位置は赤経と赤緯により固定的に表せます。
春分点とは「地球から見た春分の瞬間の太陽の位置」です。この春分点は半年後(秋)の深夜に「魚座」近くに確認できます。しかし、実際には天に何の印もありません。
【インドの形をした魚座近くにある春分点・・・赤点が赤径0h、赤緯±0°】・・・図はウィキペディアより
対称的にある秋分点は乙女座にあります。秋分点は赤経12h、赤緯±0°です。
ところで、地球から見た立春【2月4日】の太陽の位置は「やぎ座」の中にあります。実際には太陽光に遮られて見えませんが、半年後である立秋(8月7日)頃の深夜にほぼ南中します。
立春から数える季節としては八十八夜、二百十日などがあり、一方、「春一番」とは立春から春分までに初めて吹く強い南寄りの風です。【立春の今日、倉賀野町から見える八ヶ岳】
これからは見違えるように日の出が早まり、日の入りが遅くなります。私たちは、秒速約29㎞のスピードで公転軌道上を進む宇宙船「地球号」に乗ってることを意識し、この動きによって起こる星座の移り変わりや立春の恩恵を享受し、与えられた生命を謳歌し、野山に出て思う存分、身体を動かし、健康を促進したいものです。
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