地球から見て、太陽は魚座近くの春分点へ近づく
【天の赤道と黄道が交差する魚座近くの春分点】・・・ウィキペディアより転記
私は若き日、二年間インドに滞在してたことから、黄道十二星座の一つである「魚座」に親しみを感じます。というのは形がインドに大変よく似ており、しかも、右に恰もバングラデッシュのような形まであります。
「魚座」=Pisces【発音paisi:z】は春分の日前後には見えません。方角として太陽の近くにあるからです。つまり、日中に出てるからです。半年後である秋分の日前後であれば、深夜に頭上に来ます。しかし、実際には春分の日の三ヶ月前後であれば明け方東の空や夕刻に西の空に見えます。
「魚座」の西に大きな四角形があります。これはペガサス座の一部である「秋の四辺形」です。これらの星座名を命名したのは紀元前の古代バビロニア人と考えられ、彼らは「魚座」の大きな2本の線をそれぞれチグリス・ユーフラテス川、そしてその間の「四辺形」がメソポタミアの肥沃な土地であると類似点を見つけ、しかも、彼らは四辺形の中にある二つの星について「神が天窓から地上を覗いてる」と考えたようです。実際にこの四辺形を見ると本当に「天窓」のように見えます。
【地図上のチグリス・ユーフラテス川に挟まれたミソポタミア地方】
ところで、「魚座」は夏から秋にかけ、日本のほぼ頭上に来ます。しかも、肉眼で見つけやすく、意外と大きいのに驚きます。前述のように、その特徴がインドの形に似ており、一度発見すればその後ずっと分かります。
実は今の時季「魚座」は太陽のほぼ後ろ側に来てます。最初の図の赤い点が春分の瞬間【2016年3月20日13時30分】の太陽の位置を表します。このとき太陽の位置は赤経0h、赤緯±0°と表記されます。
地球上の位置を示すには北緯と南緯、及び東経と西経です。天の位置を示すには赤緯と赤経です。
赤経は春分点【魚座の赤い点】を0hとして東へ15°移動したら1hとなり、天空を1周して24hです。対称的な秋分点は12hになります。hの下は時間のように60進法で分と秒で表します。
一方、赤緯は+が天の北半球で、-が天の南半球です。それぞれ天の赤道から計り、地球上の緯度と同じに度、分、秒で表し、地上の緯度に合致します。その点、赤経は地上の経度と表示法が異なります。
啓蟄や春分の日など季節を表す「二十四節気」は「黄道十二星座」の倍数であることから、魚座の春分点に始まり、その後は二つの節気で一つの黄道十二星座にほぼ一致します。
私たちは人類の先達が考えた便利なカレンダーで季節を判断しますが、その元は地軸が23°26′21″傾いてる地球から見た太陽が、黄道十二星座のどの位置に移動したかにより、一年の月日が決まると認識しつつ地球上で暮らしたいものです。
それにしても黄道十二星座とずれても1年を12ヶ月とし、地球から見た太陽が30°移動して1ヶ月を30日又は31日に調整しつつ、2月を28日又は29日【400年に97回】とする太陽暦ほど人間生活に便利なものはありません。
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