一年間の世話が実り、西洋シャクナゲ大輪が開花
【八分咲きになった西洋シャクナゲ大輪】・・・Enlarge please!
群馬県の高校では音楽科の副教材として歌集「しゃくなげ」を使用してます。改訂を繰り返し、すでに50年も音楽の授業で使用されてきました。私も職業柄この歌集を教科書とともに使用しました。歌集の命名者は初版時の先輩教員の方々です。おそらくシャクナゲが群馬の山岳に咲く代表格と捉えたのでしょう。
ですから私の現役時代には「シャクナゲ」という言葉が常に身近にありました。しかし、本来、植物であるシャクナゲについてはあまり知識がなく、恥ずかしい状況で、植木屋巡りをしていたある日、ピンクのシャクナゲを目にした瞬間、その美しさと品格に感銘し、これがシャクナゲかと驚き、以来、歌集シャクナゲより、本物のシャクナゲの虜となり、これが元で30年以上に亘り、種類の異なる8本のシャクナゲを育てています。
西洋シャクナゲ5本、日本シャクナゲ3本です。実はブログ内での質問に、この二者の違いを問うアクセスが数多くあります。
先ず、日本シャクナゲは【葉の裏側が茶色】です。葉は幾分か表から裏にかけて両端が丸みを帯び、花の色は一見、地味で、白っぽい中に薄いピンクが漂うものが多いです。しかし、色彩に純心さと深み、何よりその絶対的な品格は女王を彷彿させ、人間の心を捉えます。
一方、西洋シャクナゲは、概して色彩が豪華です。歴史的に交配が繰り返えされ、人為的に作られた品種であり、色彩は多種に亘ります。葉は一般の他の植物に似てます。葉の裏は緑系です。
一般にシャクナゲと言えば、殆どが西洋シャクナゲであり、数でも圧倒的に西洋シャクナゲが多いです。その点、日本シャクナゲは稀少であり、植木屋巡りをしても出合うことは難しいです。
ところで、シャクナゲを育てるポイントは「植える場所」です。真夏の直射日光を嫌う性質から大きな木の下など半日蔭のところです。しかし、冬季には蕾を大きくするため太陽光が必要です。この矛盾に対する答えは簡単です。大きな落葉樹の下に植えることです。
一方、植える場所は水はけが良いところです。高めの土地や、少々土盛りすればジメジメしません。しかしながら、年間を通じて水遣りは必要です。土の表面が乾いたら潤します。
不思議なことに、花弁には上下があり、中の点々は花弁の上部のみにあります。これはスミレが猿の顔のように上下があるのと似てる現象です。
肥料は年に2回で、5月にお礼肥、1月に寒肥えです。根から20㎝ほど離して油粕を与えます。
庭にはこれから次々にシャクナゲが咲きます。家族がいないので私一人で眺めてはもったいない心境です。お近くの方は見にいらしてください。
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