戦時中、父母が使った防火用水が今、役立つ
夜中に少しでも雨が降ると殆ど空であった防火用水が翌朝満水になります。早速、この天然水を有効利用し、多くの花木に灌水しても只であることから何か得した気分です。
日本の歴史を紐解いても、水の重要さについては如何に河川から田畑に水を引くかなど、先達は工夫して水路を作りました。その名残は今でも至る所にあり、農業用水や防火用水として私たちの生命維持に役立ってます。
5月4日は「みどりの日」です。多くの植物はこの日に殆ど新緑となり、一年で最も生気に満ちてます。新芽が吹き出るのが比較的遅い「サルスベリ」や「ねむの木」など夏に開花する樹木も新緑になり、漲る生命力に満ち溢れています。
拙い経験では、サルスベリに多くの水を与えると見る見るうちに樹木の勢いが変わり、7月上旬に開花する花の濃さが、より真紅となり、私に不足してる情熱さを催促してるように思えてなりません。今年こそサルスベリから与えられる「情熱」を近未来の生活に生かしたいものです。
たまたま、私は職業が高校音楽教師であったことから本来、情熱こそ音楽芸術の根幹である筈なのに、現在の私にはこれが大分不足してるかもしれません。
有難いことに、友人Samuel Toddさんから情熱については、幾度となく教えを請うてますが、彼の青春時代の体験や、ニュージーランドでの女子教育、国内での女子教育の体験からアドバイスをいただいてます。近未来には彼のご指導が実を結び、私は今の生活と決別できるのではないかと密かに期待してます。
ところで、車庫の屋根に降った雨水の有効利用は多くの方々にお勧めします。雨水は河川に流れ込む仕組みですが、屋根に降った雨の一部でも溜める設備を作ると植物の灌水はもちろん、防火用水として役立ちます。火災では何と言っても水です。バケツリレーするにしても水がたくさん溜まってなければ不可能です。
この防火用水は庭の異なる所からここまで転がして来ました。近くにはリンゴの木、キンカン、アンズ、ねむの木などがあり、朝夕、二回灌水してます。
植物の成長にとって必要な三要素は「太陽」「良い土壌」「水」です。特に新緑の頃、開花時、そして実が生ってるとき水が必要で、与える水の量により、結果が違ってきます。植物の生育を観察してると人間の努力により違いが出ることが分かります。
根の周りをクレーターのようにして灌水すると、根の深い部分まで水が達します。
先の戦争が終結して70年経過します。戦時中は私の住む倉賀野町でも焼夷弾が落下し、火災が発生したと今は亡き父母より聞きました。子供たちを防空豪に入れたり、爆弾による火災を防くためにこの防火用水を使いました。
今、防火用水を使用しつつ、子供を守ろうとした当時の両親の思いが伝わってきます。私たちの子々孫々に至るまで国家間の摩擦や争いは話し合いによって解決するのが人類の知恵です。
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