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2016年6月19日 (日)

新みかぼフィルによる「ロシア音楽」に心酔

1280pxtchaikovsky_museum_klin【チャイコフスキーが晩年に作曲した家】・・ウィキペディアより転記 

 プーチン大統領の今秋、来日決定を祝すかの如く、第27回、新みかぽフィルのプログラムはチャイコフスキーとリムスキーコルサコフによる二大ロシア音楽の演奏会です。

 梅雨の晴れ間の6月18日【土】みかぽみらい館において、私は暫くぶりに優美さとダイナミックな対比、及び、今回、ロシア民族舞曲を彷彿させるタンバリンなど打楽器群の的確にして躍動的なリズムに心躍ることができました。

 「白鳥の湖」開始と同時に響くオーボエの音色は誠に透明性に秀で、観客の心奥に響きます。チャイコフスキーにより、こんな優美な旋律を奏でる機会に恵まれるオーボエ奏者は何と幸せな生き方をしてるのでしょう。

 旋律の崇高さと洗練されたオーボエの音色にすぐにチャイコフスキー世界へ引き込まれました。すぐさま奏される金管群の壮大な対比は「音楽の偉大さ」を身を持って感じることができ、これこそチャイコフスキー音楽の神髄と確信です。

 

P1010279【ステージに映し出されたイラストより】 

 チャイコフスキー音楽が日本人に自然に受け入れられる本質はどこにあるのでしょう。学説によれば、私たち日本人の遠い祖先は北方系と南方系が考えられるとのことです。私たちがロシア音楽に違和感より、なぜか親近感を感じるのは、もしかして、現在の私たちには理解できない遠い遠い祖先から引き継がれてる魂かもしれません。

 「泉のほとり」「仕事の歌」「黒い瞳」「ともしび」「山のロザリア」「母なる川ボルガ」など多くのロシア民謡は、あたかも日本の旋律ではないかと私は子供の頃に感じ「黒い瞳」などは現在でもピアノで弾くことがあります。

P1010282_2 【会場の両サイドにあるバルコニー席】

 私は観客席の比較的前に座りました。それは多くの奏者が音楽に取り組む一瞬一瞬の動きや表情が分かるからです。特に、暫くお会いしてないバイオリン担当Оさんの演奏ぶりが見やすい位置に座り、いつも変らぬ躍動的な生き方に更に豊かな人間性を見出しました。

 ところで、白鳥の湖から「オデットとジークフリート」を表す、とりわけバイオリン・ソロ、チェロ・ソロの麗しい音色に浸れることができ、二重奏には見事な対位法が楽しめました。

 次に続く、「ハンガリーダンス」「スペインの踊り」における「悲壮感溢れる美」は次第に頂点へ向かい、激しさ増す舞曲はいっそう管・弦による壮大にして明るい掛け合いとなり、的確にリズムを刻む打楽器奏者の華麗さこそ、チャイコフスキー音楽に潜む二面性となって充分に楽しさが味わえました。

P1010277

 一方、「シェへラザード」は、先ず幾分か東洋的趣きを内包する中近東的響きに圧倒されました。金管低音部を中心とした荘厳にして愛愁味を帯びた雰囲気はこれからアラビアンナイトが開幕する途轍もないメッセージです。

 すぐに始まったバイオリンソロには近年にない驚愕です。正確に決まる音程に基づき、低音域から高音域まであまり残すことなく充分に網羅し、縦横のテクニックは聴く人を不思議な中近東の闇へ誘うには充分過ぎました。誠に卓越した表現力に圧倒されました。

 それに続く、愛愁味漂うバイオリンソロとハープの二重奏は夢のような音楽であって、あたかも音楽を忘れてるような瞬間が続きました。それに続くファゴートのロシア舞曲、オーボエの反復は魅力いっぱいの抜けた音色、それに対する弦低音部とトロンボーンによる対称的旋律の掛け合いに、鑑賞者はより不気味な世界へ惹き込まれました。

 今回、みかぽフィル第27回演奏会の印象は、私には急緩、ディナーミクの幅、対位法的な掛け合い、フルート奏者、チェロ奏者などソリストの個性的音色が印象に残り、私のそばにいる小学生たちも皆よく聴いてました。

P1010037 【フィリスコーン・・・西洋シャクナゲ】

 ところで、常任指揮者のK先生が以前に、群響で演奏された運命の2楽章や4楽章におけるファンファーレの華麗さは今でも私の脳裏に焼き付いてます。この度、みかぽフィル常任指揮者を退任されると伺い、オーケストラ経験豊富な先生に感謝するのは楽員はもとより、民間の音楽芸術の高揚に尽力された見地から、多くの群馬県民ではないでしょうか。

 最後に、「サプライズ」としてエルガーの「威風堂々」メインテーマが奏され、K先生への感謝と今後を祝しましたが、私は楽団員の指揮ぶりに圧倒されたというより、有り余る感謝の気持ちでしょうか。こちらの指揮ぶりこそ誠に「サプライズ」に感じました。

 今宵、ロシアの壮大な楽曲を拝聴しつつ、日本とロシアの70年にわたる懸案事項である北方領土問題を早期に解決し、平和条約を締結し、両国国民の交流が一層密になって、私たちが緑豊かな北方四島へ渡航できる日が来るよう、プーチン氏と安倍氏の時代に歴史の「サプライズ」が生まれることを切に願いました。

 楽員の皆様、大曲の演奏を有難うございました。素晴らしい時間が持て、入場無料とは申し訳なく感じて家路につきました。  

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