« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

2016年9月

2016年9月30日 (金)

Soprano Saxophone・・・年一回はオーバーホール

P1010766_2 【Selmer gold plate】・・・Enlarge please!

 先日、前橋市でアメリカ人同士の結婚披露宴が行われ、席上、私は二人の門出を祝福し、併せて、日米両国民の永久の友情を願い、ワーグナーの「婚礼の合唱」をソプラノサックスで演奏しました。事前に楽器をオーバーホールしたことで、音色はまずまずの出来であったと思います。

 この曲は以前に合唱で歌ったことがあっても、手元に楽譜がないのでユーチューブを聴いて楽譜を作りました。その後、ソプラノサックスの音色を最も生かす調性を考え、Es dur(実音Des dur)が相応しいと感じ、下記のような楽譜を作りました。

P1010676_2

 披露宴本番ではお酒が回らないうちに、演奏したので練習通りにできました。このような歌の曲を独奏する場合は暗譜が必須と感じてます。

 というのは、楽譜を見ると楽譜を正しく演奏することに集中しやすく、肝心なクラシックサックス特有の細くなく豊かで温かい音色と、的確なビブラートに注意が行き届かなくなりがちです。これでは聴き手の心に演奏者の思いが届かなくなります。こんなことから、速い曲は別として、歌のような曲では暗譜を心掛けてます。

 前述の通り、披露宴の演奏が決まってから本番まで日にちがあったので楽器をオーバーホールに出しました。

 この楽器について、以前から殆ど自分で修理してますが、それでも年一回は楽器修理のプロに点検してもらうことが肝心です。プロの目で見て、不具合がある個所の修理、特に調整してもらい、全体的に潤滑油を注ぐことで、押さえた指以外のタンポが本体にピッタリ密着しなくてはなりません。

 これは1本の指で一つの穴が塞がるのみでなく、2~3ヶ所が同時に塞がる場合があるからです。この辺の調整が素人には難しく、微妙な調整こそ修理屋さんの専門家たる所以です。

 サックスの部品数は管楽器の中でもトップクラスであり、タンポが開き過ぎても不足しても正しい音程が出ません。バランスがポイントです。

 オーバーホール終了後、吹いてみると以前より音が楽に出る感覚になりました。これは、どこかで少々空気が漏っていたり、タンポの角度が正しくなかったのでしょう。吹くことは慣れてても、楽器の修理・調整はその道のプロが一枚上であることを認識し、定期健診は年一回は受けたいものです。

 ご参考・・・以下はクラシック・ソプラノサックスの音色です。

https://www.youtube.com/watch?v=6p0byJS1dMQ

https://www.youtube.com/watch?v=ZdUWPA_AX6o

| | コメント (0)

2016年9月26日 (月)

意外と難しい不規則動詞の発音

 私の中学・高校時代における英語のテストで、不規則動詞に関する出題ではその殆どがスペル変化のみであり、スペルが合ってれば丸をもらえ、嬉しいかったものです。しかし、これでは良い成績が取れても試験が終われば忘れ、外国人の前では使えなかったでしょう。

 言語は日本語同様、生活ではまず音声に始まり、音声により脳を刺激して感情や意志を交換し、文字はそれを記録するためにあります。

14424828_1010049899118076_283937273【時々散歩に行く群馬の森】

 幼稚園年長組、小学一年生ともなれば天才の如く流暢に日本語を話します。動詞の過去や現代、未来に関しても間違えずにきちんと話せ、人が違った言い方をすれば間違いを指摘できます。

 しかし、その漢字が書けるかといえばあまり書けないでしょう。つまり、言葉の始まりと中心は音声であり、文字は後で学びます。

 私たちが英語を学ぶ場合、現代では電子辞書やCD、ネットでネイティブの発音を聴ける時代になっており、昔に比較すれば夢のような環境です。英字新聞をはじめ多種の英文もネットで読める時代です。しかし、いくら聴いても聴くだけではなかなか進歩せず、実際に話すことによってのみ脳に定着すると考えます。

P1070277 【富岡市・大塩湖・・・時折、湖畔を周遊ウォーキング】

 ところで、英語学習で今でも私が手こずる分野の一つが不規則動詞の変化と発音です。

 スペルはもとより、特に発音を間違ったまま使いがちで、通常、頻繁に使う中学レベルの不規則変化でも、正しく発音できるか怪しいものがたくさんあります。「あれっ」と自信をなくしてしまうことがあり、過去、過去分詞が自信を持ってスムースに口から出ません。

 例えば、draw drew drawn,  fall fell fallen,  fly flew flown,  lie lay lain,  light lit lit,  mean meant meant,  run ran run,  show showed shown,  throw threw thrown,  wear wore worn などです。

 実際は、これに頻出する高校レベルが加わり、更に実践的な多くの不規則動詞が加わります。

 単語はスペルはもとより、動詞では過去、過去分詞の発音が正確でないとネイティヴには通じないでしょう。英語圏の人にとって、これら不規則動詞は私たちが日常、頻繁に書く漢字と同様と思われます。

 不規則動詞では過去や現在完了、過去完了で、過去形、過去分詞の発音の正確さが求められます。

P1040209【赤城山・覚満淵】

 これら不規則動詞は、多くの機会を捉え、正しく発音したり書いたり反復により覚えるほかはなく、自ら発音して記憶するのが、より脳により定着すると考えられます。

 ところで、英語でいろいろ表現できるという目標へ近づくのは、一生かかっても遥か彼方です。私の場合、費やす時間の殆どが新たな単語を脳に定着させることですが、なかなか使えるように覚えられない状態です。それでも思考停止せず継続はしてます。

 一方、英語の発音に関して、私たちが小学生時代に習ったローマ字が生涯、英語の発音学習の妨げになってる事実があり、困った日本の教育です。つい英語をローマ字読みにしてしまう「三つ子の魂百まで」は、発音面でいつになってもミスを続ける元凶です。

 先日、民放テレビで女性アナウンサーが看板のwomenをウーメンと読んでました。これも英語をローマ字式に読んできた習慣の表れです。正しくは「wimin」です。  

| | コメント (0)

2016年9月22日 (木)

秋分の日についておさらい

 今日は二十四節気の一つ「秋分」です。二十四節気は公転軌道上を自転しながら進む地球が半永久的に約23°26′21″傾いてることに起因するもので15°進むと次は寒露~霜降~立冬と名称が変わります。一方、地球から見た太陽は黄道十二星座の中を東へ東へと通過します。

 地軸の傾きは数千年~二万年を経過すると変化すると考えられてます。今のところ、北極星は北極点のほぼ真上ですが、地球の歳差運動により遠い未来は北極の頭上には他の恒星が来ることが考えられてます。

 ところで、地球が公転軌道上を進む速度は秒速およそ29㎞なので、秋分点を通過するのも瞬間です。今年の秋分は9月22日23時21分と計算されてます。この瞬間は多くの国でも22日であることから今年の秋分の日はほぼ世界中で9月22日です。もちろん北半球です。南半球は春分です。

 秋分の日は昼と夜の長さが同じと考えられやすいですが、群馬県高崎市では日の出時刻5時31分、日の入り時刻17時41分で、昼が12時間10分、夜が11時間50分で、昼の方が20分ほど長いようです。

 これは日の出と日の入りの定義に因ります。どちらも地平線と太陽の中心位置で考えれば昼夜の時間は等しくとも、日の出も日の入りも太陽の上の端が地平線から出たり沈んだりする瞬間と定義づけられてるからです。また、実際には大気により光が屈折し、日の出は早めに太陽光が見え、日の入りは沈んだ後まで光が少し見えることに因ります。

 また、秋分の日の太陽は世界中の地点【南半球も含め】で真東に昇り、真西に沈みます。この日、太陽は赤道上を動きます。赤道では正午ころ真上を通過します。

Earth 【The living Earthより転記】

 一方、北極点や南極点では秋分の日は一日中、水平線または地平線に太陽の半分が顔を出してる状態ですが、太陽の動く方向は逆です。見かけ上、北極点での太陽は東~南~西~北の順であり、南極点では東~北~西~南の順に回り、太陽が昇りもせず、沈みもせずの日です。

 前述の如く、極地では太陽は上の半分が顔を出してるため、それぞれ南極点、北極点より少し奥まで光が差すことになります。

Photo【おとめ座と秋分点(赤)】・・・ウィキペディアより転記

 

 地球から見た太陽は秋分の日に秋分点を通過します。 天空における秋分点の位置は有名な一等星スピカがある「おとめ座」にあり、太陽黄経180°です。この位置は赤経12h、赤緯±0°です。これから太陽は「スピカ」をかすめます。

 なお、今の時季、深夜午前0時に日本の上空に春分点が来ています。それはインドの形に似た「魚座」の少し南です。

Photo_2 【魚座と春分点(赤)】

| | コメント (0)

2016年9月20日 (火)

競技スポーツは必ずしも健康長寿に結びつかない

P1010743 【倉賀野一高いビルと倉賀野一大きい樹木】

 日本人には「適当にやる」という言葉がいろんな場面で嫌われ、「限界に挑戦」を目標に、また、「頑張る」という言葉が好まれて使われます。特に競技スポーツでは「勝ことが究極の目標」であることから、「如何にして相手を打ち負かせるか」、そのため、日々自らの肉体に極端なまで負荷を与え、心拍数は平素の2倍を上回ることも珍しくないでしょう。

 本格的な競技者になると、この状態が中学・高校時代から20代~30代と人生の前半を継続したままになります。人間のエンジンである心臓は、どれ程、不自然な鞭に耐えられるのでしょう。

 一方、「自己の限界に挑戦」と目標を持ち練習に明け暮れることは高校時代など若い時代では人間形成にとって大切で、将来どの進路に進んでも、少しくらいの困難にはへこたれない精神力が培われることは確かです。

 このように「青春の一時期」に肉体的、精神的に精一杯努力を重ねる体験は教育的に非常に価値があり、自己新を狙ったり、より良い成績をめざし努力することで深い友情が生じ、師弟関係の絆は生涯続くものになります。

P1010731【百日紅・・・開花して百日目に近づいてる】

 ところで、今回の主題は表題の如く、長きにわたり競技スポーツを続けると、結果的に無理の上に無理を重ねることが続き、精神的にも肉体的にも極限まで追い詰められやすいです。

 前回の東京オリンピック・マラソンで優勝したエチオピアのアベベ選手と競い、3位という偉業を打ち立てたのに、その後「お父さん、お母さん、僕はもう走れません」と書き遺し自ら命を絶った円谷選手のような悲惨なこともありました。オリンピックで銅メダルという偉大な結果を出しても、周囲からはより上を期待され続け、彼の精神と肉体は、どれ程、追い詰められ苦しかったことか計り知れません。

 スポーツとは本来、走ること、ゲームすることなど私たちにとって身体を動かのは楽しいものです。それが、いつの間にか「勝利することが楽しい」に方向が変わりました。これでは今後も将来の選手の健康が危ぶまれます。

 人生の目標は人それぞれであっても、「いつまでも健康でいたい」が万人の目標であり、運動は本来、健康のために行うことが老若男女に共通なことです。しかし、結果的に運動が健康とは逆の方向になっては何もなりません。

 という我が家の親戚にも、インターハイ及びインカレにおいて女子ハードル全国優勝した増尾正美は近年、若くして他界し、また、私の妻は100m、及びリレーの群馬県選手として和歌山国体に出場しました。若いころ来る日も来る日も走り込んだのでしょう。小学校校長になりましたが、現職の若さで世を去りました。

 本来、運動とは人と競うものでなく、生涯を通じてスムースな血流のためや強靭な足腰になるために適度に行うべきものと考えます。

| | コメント (0)

2016年9月15日 (木)

ジブラルタル海峡上空を通過・・・ISS映像に感銘

P1010734 【ジブラルタル海峡・・・2016年9月15日17時~】

 このブログの右サイド【国際宇宙ステーション】では24時間いつでも、ISS=International Space Stationからのリアルタイムな映像が見られます。ただし、ISSが地球の夜の地域に入る40分間ほどは真っ暗で見えません。

 国際宇宙ステーションは地球の上空約400㎞を秒速約7.7㎞で飛行し、地球を約90分で1周し飛行を続けてます。

 故に1日で地球を16周します。現在、クルーの一員として搭乗してる大西宇宙飛行士は4ヶ月間の飛行が予定されてます。しかし、このような宇宙環境で1日の長さをどのように捉え、食事時間、睡眠時間をどう確保してるのでしょう。

 実は、暦は英国グリニッジ標準時を使用して生活していると伝えられますが、地上のように生活時間と昼夜が一致しないことから、事前に訓練をこなしていても、生活のリズム、体調維持及び時間の観念はどのように対処してるのでしょうか。

 また、ISSの上空は「常に夜空である」と考えられることから地上の感覚とは別世界の境地でしょう。ISSから見る太陽や月の動きは45分程で出たり入ったりでしょう。

 一方、私たちが地球上で見る星座の形や惑星の動きはISSから見ても殆ど変化なしでしょうが、星座は見る見るうちに移動し、おそらく、その動きは地上の16倍ほどの速さと考えます。つまり、星が動いて見えるでしょう。

 Aki4

 実は今日は中秋の名月です。ISSから見ても満月【実際月齢14.1】であることは地上からと全く同じに見えるでしょう。それはISSの地上からの高さは月までの距離の950分の1でしかないからです。

 私は時折、ISSからのリアルタイム映像を見ていますが、感銘以外の何物でもありません。地上に居ながらにして、地球の表面をいつでも見られるからです。地球の表面は殆ど雲に覆われてます。

 しかし、時折、陸の海岸線が見えるときはどこだろうと胸がワクワクします。皆さまも、どうぞこのブログの【国際宇宙ステーション】をクリックされ、私たちの住む地球を客観的に眺めてはいかがでしょう。

 本日は、たまたま画像を見ていたら「ジブラルタル海峡」上空を通過中で、心が踊りました。ここは私の住む群馬県高崎市と同緯度です。

| | コメント (0)

2016年9月13日 (火)

歯と歯肉の間にこびりつく「歯石」を除去する

P1010151【ねむの木・・・葉は歯の見本のように並んでる】Enlarge please!

 年に3回平均で歯科の健診を受けてます。1回の健診とは4回程の通院で毎週通います。ですから私の場合、1回の健診で1ヶ月かかります。現在、通院中です。

 歯科への通院は歯が痛くなれば、もちろん行きます。しかし、大切な歯の健康維持には痛くないとき定期的に健診することが肝心であり、この健診がいつまでも自分の歯による食事を可能にするのではないでしょうか。

 一般的には、日々3回食後に磨くことが習慣化しつつあり、これは健康な歯を維持する基本です。しかし、私は「歯磨き」ということばが間違いを起こす原因になってるように考えます。

 「歯磨き」という表現は、あたかも白い歯になるよう見た目がきれいな歯という概念です。しかし、この磨くという表現は肝心な「歯石の除去」とはならないことに陥りやすいです。歯を磨いても「歯石」が付着したままでは次第に歯が蝕まれます。

P1010688 【牛乳は身体の成長に良い】

 ところで、私は牛乳を飲まない日は先ずありません。最近、叫ばれてるanti-sarcopeniaは年齢が増しても筋肉を減少させないことの重要性を説いています。

 心拍数が高まる有酸素運動と並行し、適度な筋肉トレーニング後、牛乳など乳製品の摂取はanti-sarcopeniaに有効と考えます。いつまでも身体を衰えさせず、「筋肉量の維持」に効果的です。

P1010491  しかし、乳製品が歯石の発生を生むことは専門家から指摘されてることであり、私たちは乳製品を摂取した後、歯の健康管理を怠ってはなりません。

 乳製品は身体の発育・成長に効果があっても、それを摂取した後、放置したままでは歯を痛める大きな原因の一つと考えられ、私たちはこれを頭に入れ、歯から乳製品のカスを洗い流すべきです。この作業を励行しただけでも生涯の歯の健康度に大きくプラスすると考えます。

 同様に、糖尿対策からも日々、甘いものを口にする食習慣をできる限り減らした方が賢明でしょう。甘い物も疲労を取り除くのに効果がありますが、要はその後の口腔ケアーが肝心です。

P1010664【ミョーガの収穫】・・・生でもよく噛める歯を目指す。

 健診中、医師が歯のどの部分を中心に治療してるか、治療中に観察すると、その殆どが歯と歯肉の間です。このとき私たちは痛く感じるのです。

 歯間に存在する歯石を除去するときは、神経のない歯と歯の間なので痛く感じません。この痛いと感じるときは治療器具の先端が歯肉に食い込み刺激するからです。

 このように考えると、私たちが日々行う「歯磨き」のポイントは歯科医が行う治療個所を日々丁寧にブラッシングすることです。中心は歯と歯肉の間です。歯磨きという概念を捨て、歯と歯肉の間に存在する「歯石を取り去る」ことをめざし食後に「歯磨き」し、生涯、自分の歯で食事したり、親しい友と話したり、好きな歌を歌いたいものです。

| | コメント (0)

2016年9月 9日 (金)

植木職人の離れ業か・・・三色サルスベリに感銘

P1010715 【赤、紫、ピンク】・・・拡大してご覧ください。

 近所のH家の庭先に今を盛りに咲いてるサルスベリがあります。しかも、一本の木で三色の色どりにびっくりです。根元を見ると一本の木として繋がってるではありませんか。

 今まであまり気づきませんでしたが、今夏は三色がバランスよく咲き誇り、前の道を通る人を鮮やかな色彩で惹きつけてます。

P1010717 【三本が根で繋がってる】

 未だ、樹木として若く、幹の直径は3~4㎝と細いですが、今夏から成長が著しくなって存在感が増してきました。今後、数年経過すれば倉賀野町の銘木に成長する可能性が潜んでます。巨樹になればこの三色サルスベリは「倉賀野の七不思議」になりそうです。

 それにしても、施主は素晴らしい苗木を手に入れたものですが、このような植物の芸術品を考えつき、おそらく接ぎ木により見事に成功した植木職人の技術と心意気に脱帽です。

 このように自然界では起こり得ないものを人為的に創造することは、人間の知恵であり、人間だけが成せる技です。おそらく、他の樹木を通し、多年にわたる職人としての体験から、ある意味で「遊び心」で三色サルスベリに挑戦したかもしれません。生きてる植物による美術品といえます。

P1010718_2

 一方、花梅では「思いのまま」の品種が一本の木で二色で開花することは知られており、私の庭先でも、毎年三月に紅白に咲き分けます。近年は赤の方が優勢になってきました。しかし、よく観察すると赤が二種類であるので、樹木全体では三色になってます。

P1030504

 また、「源平しだれ桃」はその名の通り、紅白の咲き分けです。三年前に手に入れ、築山の頂上に植えたところ、大分、成長し樹勢がよくなってきました。こちらはその年によって平家(白)が勝ったり、源氏(紅)が勝ったりします。勝負は開花後に判断します。

P1000865 【築山の源平しだれ・・・今春は平家に軍配が上がる】

 今回、近所の三色サルスベリに深く感銘ですが、私たちはいろいろの場面で創意工夫し、発想を変えれば不可能と思っていたことが、可能になることが結構あるかもしれません。ただ初めから諦めてしまったり、挑戦を怠ったりでは創造力は遠のきます。

 このように無から有を生み出すことに比較すれば、すでにレールが敷かれてる読書や一般の勉強などは「著者にとっては創造」であっても、読者にとってはあくまで受動的なものです。

 何の分野においても、人が思ってもみなかった「奇抜なアイディア」「奇抜な方法」を考案することは、人間のみが持つ一つの才能でしょう。私たちは従来からのありきたりの生活から一歩でも二歩でも離脱し、より人間的で「心が躍る精神生活の充実」を求めたいものです。 

| | コメント (2)

2016年9月 6日 (火)

白露は太陽が「おとめ座」近くに、いよいよ秋本番

 今年の白露は9月7日です。春分点から計る太陽黄経は165°となり、地球から見た太陽の位置は赤経11hです。赤経とは天空の春分点【魚座の近く】を0hとし、東へ向かい1周24hで表します。hの下の位は分、秒で表し、白露の太陽は春分点から24分の11を経過した位置にあります。

Photo【しし座】・・・ウィキペディアより転記

 処暑(8月23日)で「しし座」にあった太陽は秋分では「おとめ座」の中に入るので、白露は二つの星座の中間に達することになります。これは半年前の啓蟄(3月5日)の午前0時の真南を見れば分かります。半年前は「しし座」・・・「地球」・・・「太陽」と並んでいたからです。

Photo_3 【国立天文台より転記】

 公転軌道上を北極星側から見て反時計回りに周遊する地球から見ると、太陽の背景にある黄道十二星座は季節と共に東から西へ移り変わります。これらの星座は実際に日中には見えなくても、日の出直前の星座や日没直後の星座を確認して分かることです。

Photo_2【おとめ座】

 おとめ座の一等星は有名なスピカです。春の大三角の一つです。現在は太陽に近いので見えなくとも、春には見えます。

 ところで、「白露」の本来の意味はこの頃から植物の葉に露が落ちる時季で、蝉は鳴かなくなり、ツバメは今春生まれた雛を連れて南方へ向かい、私の群馬県ではすでに姿が見えません。晴れた日の日中は残暑でも、朝晩の気温は下がり、体調を崩しやすくなります。

 庭の草も成長が止まり、草むしり後は繁茂しなくなります。秋に収穫の柿なども次第に実が大きくなってます。

Mikabo1  白露を過ぎれば秋本番となり、私たちは健康を求め、天気のよい日は野山へ出かけ、よい空気を吸い、自然に触れ合いたいものです。また、山登りで疲れた足腰を温泉で癒す楽しみも味わえます。

 一方、気温が適温になることから、「脳の活性化」にはよい時季であり、読書、語学の勉強などに集中できるでしょう。年齢を重ねても、夢中になるものがあればdementiaは遠のき、ウォーキングに勤しめば、Locomotive syndromeも遠のくでしょう。

 私の趣味の一つは英作文であり、課題は「自ら考えた文を英文にすること」を楽しみにしてます。フェイスブックはほぼ毎日、日英両言語で発信してます。

 フェイスブックは、外国の方のために英文にしてます。このため、日々使用する辞書は和英辞典が8割ほどで圧倒的に多く、英和辞典は発音の確認、新たな単語の確認で2割程度です。

 今になって英和辞典はもちろん、特に和英辞典の存在ほど便利で素晴らしいものはないと先達に感謝の日々です。

 皆さん、水を得た魚の如く、心身ともに秋本番を有意義に過ごしましょう。  

| | コメント (0)

2016年9月 1日 (木)

9月は旧暦の日付と同じで十五夜は15日

P1010669 【中村堰・・・山名町鏑川】・・・拡大してご覧ください。

 物心ついたときから1年は12ヶ月あることが当たり前で、「何故」暦はこのようになってるか疑問を持ちませんでした。1年が12ヶ月あることで、四季の移り変わりはもちろん、人間社会の動きもすべて1月から12月に組み込まれ、1ヶ月は長くも短くもなく、人間生活に適切にして非常に便利にできてます。

 人類の先達は、1年を12ヶ月とした優れた知恵を未来の人類(現代人)へ作っておいてくれたものです。しかし、1年が12ヶ月であるのは本来、何の理由に因るのでしょう。

Dscf0311 【玉村町付近の利根川】

 ところで、早くも今日から9月です。平成28年も3分の2が過ぎ、今年も残り4ヶ月となり、何とはなしに寂しくなります。年齢と共に月日の経過は早く感じます。

 これらは要するに「秒速約29㎞」で公転してる地球が、北極星側から見た場合、反時計回りに、9億5千万㎞【平均1億5千万km(地球~太陽間)×2×π】の公転軌道上をどれだけ移動したかに因ります。つまり、地球は一日に公転軌道上を約250万㎞進むことになり、これは月までの距離の約6.5倍に相当します。地球は今年になって公転軌道上を3分の2移動しました。

Photo 【9月3日及び10月3日に見える三日月】

 一方、表題の如く、今年の9月と10月は太陽暦と旧暦(太陽太陰暦)の日付が一致するので、例えば、三日月が9月3日と10月3日の夕方、西の空に見えます。十六夜(いざよい)の月は十六日の夕刻東の空に出ます。つまり、月の満ち欠けと日にちが一致します。これはまるで江戸時代の庶民の日常生活を体験するかのようでしょう。

 故に9月15日に十五夜が見られます。尚、十五夜(中秋の名月)は毎年、必ず仏滅です。理由は、六曜については旧暦8月は友引から始まるからです。中秋とは旧暦の秋は7月8月9月なので8月を指します。

 ところで1年が12ヶ月あることについて、以下は私の考えです。

 地球から見た太陽は一年間で12の星座の中を潜り抜けるように東へ東へ移動するように見えます。この星座たちは太陽が通過する道(黄道帯)にあり、黄道十二星座と呼ばれます。それらは「やぎ座」「水がめ座」「魚座」「牡羊座」「牡牛座」「ふたご座」「かに座」「しし座」「乙女座」「天秤座」「さそり座」「射手座」です。地球から見た太陽は9月1日現在、「しし座」からその東に位置する「乙女座」へ向かってます。

 紀元前のバビロニア時代から今日に至るまで、太陽はこれら黄道帯にある星座の中を繰り返し潜り抜けてるように見えます。1年が12ヶ月ある起源は、これら「十二星座」が元々、黄道帯に存在することに起因するのではないかと私は考えます。

 尚、1年の始まり(1月1日)は太陽(全天1位の明るさ)とシリウス(全天2位の明るさ)を線で結んだ位置に公転軌道上を進む地球が差し掛かる日で、天文学的に大きな意味を持ちます。

| | コメント (0)

« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »