秋分の日についておさらい
今日は二十四節気の一つ「秋分」です。二十四節気は公転軌道上を自転しながら進む地球が半永久的に約23°26′21″傾いてることに起因するもので15°進むと次は寒露~霜降~立冬と名称が変わります。一方、地球から見た太陽は黄道十二星座の中を東へ東へと通過します。
地軸の傾きは数千年~二万年を経過すると変化すると考えられてます。今のところ、北極星は北極点のほぼ真上ですが、地球の歳差運動により遠い未来は北極の頭上には他の恒星が来ることが考えられてます。
ところで、地球が公転軌道上を進む速度は秒速およそ29㎞なので、秋分点を通過するのも瞬間です。今年の秋分は9月22日23時21分と計算されてます。この瞬間は多くの国でも22日であることから今年の秋分の日はほぼ世界中で9月22日です。もちろん北半球です。南半球は春分です。
秋分の日は昼と夜の長さが同じと考えられやすいですが、群馬県高崎市では日の出時刻5時31分、日の入り時刻17時41分で、昼が12時間10分、夜が11時間50分で、昼の方が20分ほど長いようです。
これは日の出と日の入りの定義に因ります。どちらも地平線と太陽の中心位置で考えれば昼夜の時間は等しくとも、日の出も日の入りも太陽の上の端が地平線から出たり沈んだりする瞬間と定義づけられてるからです。また、実際には大気により光が屈折し、日の出は早めに太陽光が見え、日の入りは沈んだ後まで光が少し見えることに因ります。
また、秋分の日の太陽は世界中の地点【南半球も含め】で真東に昇り、真西に沈みます。この日、太陽は赤道上を動きます。赤道では正午ころ真上を通過します。
一方、北極点や南極点では秋分の日は一日中、水平線または地平線に太陽の半分が顔を出してる状態ですが、太陽の動く方向は逆です。見かけ上、北極点での太陽は東~南~西~北の順であり、南極点では東~北~西~南の順に回り、太陽が昇りもせず、沈みもせずの日です。
前述の如く、極地では太陽は上の半分が顔を出してるため、それぞれ南極点、北極点より少し奥まで光が差すことになります。
地球から見た太陽は秋分の日に秋分点を通過します。 天空における秋分点の位置は有名な一等星スピカがある「おとめ座」にあり、太陽黄経180°です。この位置は赤経12h、赤緯±0°です。これから太陽は「スピカ」をかすめます。
なお、今の時季、深夜午前0時に日本の上空に春分点が来ています。それはインドの形に似た「魚座」の少し南です。
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