Soprano Saxophone・・・年一回はオーバーホール
【Selmer gold plate】・・・Enlarge please!
先日、前橋市でアメリカ人同士の結婚披露宴が行われ、席上、私は二人の門出を祝福し、併せて、日米両国民の永久の友情を願い、ワーグナーの「婚礼の合唱」をソプラノサックスで演奏しました。事前に楽器をオーバーホールしたことで、音色はまずまずの出来であったと思います。
この曲は以前に合唱で歌ったことがあっても、手元に楽譜がないのでユーチューブを聴いて楽譜を作りました。その後、ソプラノサックスの音色を最も生かす調性を考え、Es dur(実音Des dur)が相応しいと感じ、下記のような楽譜を作りました。
披露宴本番ではお酒が回らないうちに、演奏したので練習通りにできました。このような歌の曲を独奏する場合は暗譜が必須と感じてます。
というのは、楽譜を見ると楽譜を正しく演奏することに集中しやすく、肝心なクラシックサックス特有の細くなく豊かで温かい音色と、的確なビブラートに注意が行き届かなくなりがちです。これでは聴き手の心に演奏者の思いが届かなくなります。こんなことから、速い曲は別として、歌のような曲では暗譜を心掛けてます。
前述の通り、披露宴の演奏が決まってから本番まで日にちがあったので楽器をオーバーホールに出しました。
この楽器について、以前から殆ど自分で修理してますが、それでも年一回は楽器修理のプロに点検してもらうことが肝心です。プロの目で見て、不具合がある個所の修理、特に調整してもらい、全体的に潤滑油を注ぐことで、押さえた指以外のタンポが本体にピッタリ密着しなくてはなりません。
これは1本の指で一つの穴が塞がるのみでなく、2~3ヶ所が同時に塞がる場合があるからです。この辺の調整が素人には難しく、微妙な調整こそ修理屋さんの専門家たる所以です。
サックスの部品数は管楽器の中でもトップクラスであり、タンポが開き過ぎても不足しても正しい音程が出ません。バランスがポイントです。
オーバーホール終了後、吹いてみると以前より音が楽に出る感覚になりました。これは、どこかで少々空気が漏っていたり、タンポの角度が正しくなかったのでしょう。吹くことは慣れてても、楽器の修理・調整はその道のプロが一枚上であることを認識し、定期健診は年一回は受けたいものです。
ご参考・・・以下はクラシック・ソプラノサックスの音色です。
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