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2016年10月

2016年10月31日 (月)

倉賀野小学校長の話に感銘・・・集団下校訓練

2498 【近隣のマンション最上階から撮影】

 地元の倉賀野小学校で年間、数回行われる集団下校訓練が本日行われ、巡回ボランティアーとして私も参加し、列をなして下校する小学生たちと共に歩きます。現代は少子化社会といわれても、余りの子供の数に驚き、同時に、未来ある元気な子供たちの姿に心底より拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

 集団下校に先駆け、全体集会で最初に校長先生の話がありました。「集団訓練はだんだん上手になるのでなく、細心の注意を払い常に上手でなければなりません。」の言葉に、小学生は耳を澄まし、自らのこととして捉えられたように感じ取れます。子供たちの心に響くスピーチは難しいものであっても、真剣に的確に子供の心に訴えるご指導に頭が下がります。

 これは先生方による教科指導と共に、平素の生活指導が功を奏してる表れでしょう。どの子供も、きちんと話を聞く生活習慣が身についてように見受けられます。

P1030052 【私たちが倉賀野小のときに中央玄関にあった由緒ある書】 

 一見して本日の地区ボランティアーは70~80名で、皆さん、パトロール用の服を着てるのですぐ分かります。これらの人たちが各地区ごとに子供たちと共に通学路を通り、子供の家の近くまで歩きます。

 信号では一度に全員が渡り切れないので、信号の地点から列が分散しても、それぞれ地区パトロール役員がついており、子供たちだけで歩くことはありません。

P1010143

 ところで、先日は群馬県内で不審なメールが教育委員会に届いたとのことで、県下の小学校では臨時に下校対策を行い、倉賀野小でも訓練でなく「本番として」集団下校を実施しなければなりませんでした。私たちにも緊急連絡が入り、学校へ集合し訓練と同じように「無事に下校」させました。

 結果的に事件は起こりません。これは、いわゆる愉快犯と考えられます。年末を控え、社会が慌ただしくなる時期になり、「常に防犯意識を持つ子供」に導くべきは大人です。

 私は一人暮らしのため、家に通学する小学生はいませんが、近所の二軒に小学生がいることから、平素より、交流を深めるよう努めてます。遊びを通して子供と人間関係ができてこそ、大切なことを聞いてくれると思います。

P1010147 【倉賀野一大きな欅の木は倉小の南にある】

 推定200~300年前の江戸時代に生を受けた大きな樹木も最初は実生から生え、風雨に晒され、倉賀野小学校の子供たちを見ながら巨大な欅に成長しつつあります。

 この樹木は倉賀野の七不思議です。実はこの欅の幹の途中には大きな穴があいてます。家の人に尋ねたことがありますが、理由は不明で昔からのことだそうです。

 子供たちは思いのほか早く成長します。小学生のうちに学習法や健康増進など人生の基盤を培ってやるべきは大人であり、愛情を持って「鉄は熱いうちに打て」です。

 学校のみに任せず、「将来ある子供」の成長に資することこそ地域の大人の役目です。集団下校はとてもよい交流の機会でもあります。 

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2016年10月28日 (金)

先人の知恵を今に伝えるサイフォン式灌漑

P1010669【鏑川・山名町にある中村堰】

 年齢を重ねてからの健康維持や体力増進法は、心臓への負荷が少ないウォーキングが適してると考え、週2回ほどここ鏑川の土手を往復4kほど歩いてます。ここは景色がよく、危険がなく、空気がよい理想的なウォーキングコースです。すでに1年前から私のお気に入りコースになってます。折り返し地点ではご覧のように川幅が100mほどの「中村堰」があり、対岸には藤岡市方面へ灌漑用に水を引く取水口があります。

P1010783 【土手の上は私のお気に入りウォーキングコース】

 ここ鏑川は、もうすぐシベリア方面からコハクチョウが羽を休めに来るサンクチャリーです。私は景色のよい土手をすでに100往復ほど歩いてます。

P1010886 【対岸にある水門は鏑川の水を調節し、右隣は取水口】

 ウォーキング中、対岸にある水門や取水口をいつかは見学しようと思い、先日、詳しく下流まで見て回りました。実はこの鏑川へはここから200メートル下流に南から流れ来る鮎川が合流してます。

 ところで、中村堰の始まりは400年ほど昔に遡る江戸時代初期と伝えられ、大水が出るたびに、おそらく石を積んだ簡素な堰は流され、田畑に水が必要な農民にとっては、その度ごとに作り直す苦労があったようです。

 しかし、最大の難題はこんなことでなく、ここから水を引いて200m下流である前述の鮎川が日野方面から流れてることです。鮎川は一級河川です。

 中村堰から引いた水を4Kほど先の藤岡北部まで通すには、この鮎川を通過させなければならず、ここに「先達の知恵」が生まれました。それは、この界隈の住職が考えついたといわれる「鮎川の下を潜らせるサイフォン式トンネル」です。彼の頭脳がこの難題を解決し、中村堰からの水は鮎川の下に作ったトンネルを通過し、藤岡北部へ流れるようになったのです。

P1010923【私が描いたサイフォン式トンネルの略図】

 江戸時代には井戸掘り職人がたくさんいたことから、おそらく彼らを総動員して川の下を横から掘り進んだのでしょう。農民の渇望と住職の知恵、そして井戸掘り職人による連携プレーで鮎川の下に水を横断させる灌漑が完成しました。

 それにしても、このサイフォン式を考え出した知恵は卓越しており、物理の原理を応用してます。中村堰【上図では左側】から流れてきた水が鮎川の下のトンネル内で満水になると、一方の出口から自然と溢れだし、藤岡方面に流れていく仕組みです。トンネルの距離は推定150mほどです。

 江戸時代の構造が現在でも継続されてます。しかし、当時と異なり、今ではしっかり工事が施工され、私はすべてカメラに収めてきました。

P1010916 【中村堰からサイフォンに向かう水の流れ】

 水がたくさん流れても大丈夫のように深くなってます。ここから水はサイフォン入口に向かいます。

P1010919 【サイフォン入り口】

 ここで水は鮎川の底にあるトンネルに流れ込み、対岸の下まで流れ、サイフォンであるトンネル内が満水になると対岸の出口から溢れ出す仕組みです。鏑川は水量が多いことから、おそらくトンネル内は常時、満水と考えられ、見学した日も対岸の出水口からどんどん水が出ていました。

P1010920 【日野方面から流れる鮎川の流れ】

 現在の鮎川の水量は少なくとも、季節によっては大量に流れる一級河川です。この下を中村堰からの水が昔から横断してる。

P1010902 【藤岡市側の出水口】

 鮎川の下を横断した水は藤岡市側に流れ出てます。現在、サイフォン内を見ることは不可能ですが、頑丈なコンクリート製と考えられ、将来もずっと大切な役目を果たし続けるでしょう。

 それにしても、昔から自然と闘ってきた人間の知恵は、正に考える葦であり、先人の悩みとそれに打ち勝った人間の頭脳が偲ばれます。

 ところで、下流へ足を運ぶと、またもや今度は農民と農民との平等を考えた分水の堰が現れました。

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 おそらく昔からここで各田んぼへ公平に分水したのでしょう。現在は立派な分水の堰が完成し、水は各方面へ分かれて行きます。

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 今回、ウォーキングが元になり、偶然にも先人の灌漑を求める苦労と知恵を偲ぶことができ、「人間とは何か」について考えることができました。現在に生きる私たちも、すべてはより良い「人間的な暮らし」を求めています。頭を働かせることが「自らの生きる道」と悟ります。

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2016年10月24日 (月)

遠征する舎外、高度ある舎外をめざす工夫

14712526_1242355262494960_167730094 【ピジョンクレージー鳩舎(吉田鳩舎)のオリエンタルカップ全国優勝鳩】

 上の鳩は日本鳩レース協会発行「レース鳩誌」今月号(10月号)の表紙を飾ってる鳩です。

 私と同じ上州連盟の吉田正徳鳩舎【別名value pigeon鳩舎】のレース鳩に対する知識、及び、研究熱心さ、そして何より謙虚なお人柄に常に私は敬服してます。今回、日本の精鋭が一堂に会して行われた八郷700Kオリエンタルカップレースで、悲願の優勝をされ、心底より祝福の気持ちで私の胸は熱くなってます。

 彼のレース鳩に対する情熱の表れは、第一に「血統について」これほど詳しい人は少ないでしょう。例えば、私は岐阜の香山鳩舎からすでに十数羽を導入してますが、彼は当舎を訪れ、それらの直仔を見ると血統を当ててしまいます。これには驚きます。

 おそらく血統についての豊富な知識により、手に持った感触、羽色、立ち姿、表情などで分かるのでしょう。レース鳩の血統に対する彼の感性は個体の特性と結びついてます。

 なお、今回のオリエンタルカップ優勝鳩earnst wishの命名において、悲願達成の気持ちを織り込み、私も少しばかりお手伝いしました。

 ところで、先日、世界文化遺産で有名な群馬県富岡市の料亭において吉田鳩舎の全国優勝祝賀会が開かれ、以前よりお付き合いがあることから招待を受け、全国各地のレースマンとの交流の機会に恵まれました。早速、広い意味で同僚N氏と知り合いになれました。驚いたことに彼は以前より私の拙いブログにアクセスいただいてたとのことで驚くと共に嬉しく感じました。

P1020840 【秋の個人訓練・・・前橋東高校の東の田んぼ】

 ところで、最近は鳩も暑さから解放され、朝、舎外で出舎させるや否や姿が見えなくなります。鳩舎の周囲にはいつになっても姿を見せず、1時間以上の遠征です。すでに猛禽に遭遇しても、素早い対処法を身につけたのでしょうか、遠征しても羽数が減りません。遠征のよさは帰舎すると入舎が素早く、近くの電線に止まらず鳩舎に降ります。

 よく起こりうることで鳩が近くの電線に止まる理由は、1、餌のやり過ぎで身体が重い、2、前日の夕刻の餌のやり過ぎで空腹感がない、3、暑さや酷使で疲れが残ってる、4、レース鳩は習慣化する動物のため悪い癖で止まる、5、訓練不足など。

 私の場合、この対処法は出来る限り大きな黒い旗を高い位置で振ることです。カラスが嫌いな鳩は旗が動くと、一瞬カラスと勘違いするのか、飛び立ちます。出舎時に大きな「黒旗が揺れて見えることがポイント」で、驚いて遠征しやすいです。

P1010881 【3階から屋根の上まで伸びる黒旗】

 ゴミ袋を切って二倍の大きさにします。鳩は動体視力が優れてるので旗が揺れると反応し、鳩舎から遠ざかります。また、25キロ以内の訓練では集団訓練より、単羽放鳩が断然効果があり、飛翔力はもちろん、方向判定能力、孤独な戦いを陶冶できます。2羽で行うことも可能です。

P1030243 拡大してご覧ください。写真の鳩は当舎の父「稚内モザイク号」×母「サハリンブラック系」による交配で生まれた「モザイク二世号」♀です。目が何かを予感させます。これに似た鳩がいくつか在舎してます。

P1010896  餌については混合に大麦を少々加えると、鳩の調子が上がる傾向です。もみ殻により腸壁が刺激されるかもしれません。また、餌の量について私の場合、撒き餌で【量は啄ばむ速さ】で決めます。体調は日に日に異なるので一日何グラムと決めるより、「食べるスピードを観察」しながら与え、速さが鈍くなったら給餌を終わります。

 天高く翔び、遠征する舎外は鳩の健康が良好であることを示し、レース鳩飼育者の一つの喜びです。 

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2016年10月20日 (木)

地球の重力を利用した筋力トレーニング

P1010493 【階段の手すりを利用し、背骨の矯正と関節を緩める】

 個人で身近にできる運動は「有酸素運動」と「筋力トレーニング」です。健康のために、これらのトレーニングは「年齢が増すほど不可欠」で、身体を動かす楽しさを日々習慣にしたいものです。

 有酸素運動=aerobicsは平素、呼吸が1分間に18回とすると30回ほどに上げたり、平素の心拍数を70とすると110程度に上げたりして汗が出る運動です。

 私の有酸素運動はウォーキングで100mを1分間のスピードに努めてます。有酸素運動は外出し、ある程度のスピードが伴います。安全な土手の上を週2回~3回、必ず食前に行ってます。高崎市街地へ夕食に行くときも線路伝いに5Kをウォーキングしながら向かいます。

 一方、筋トレは室内でできます。私は写真上の「ぶら下がり運動」をほぼ毎日してます。私たちは生きてる限り何をしてても、何処にいても常に重力に支配され、身体の重さは脊椎、腰、膝、足首にかかり、下へ行くほど重力がかかります。膝への負荷は想像以上です。

 歩行中、片方の膝関節には体重の1.5倍ほど重力がかかり、走るときや階段を下りる時はそれ以上に重力がかかると考えられます。

 常に重力に圧迫されてる膝関節を休ませる方法は、二通りあり、一つは足の届かない高い椅子、あるいはご覧の通り、テーブルに腰掛け、1分間、膝から下を前後にぶらぶらさせます。これで関節が重力から解放され弛みます。

P1010882 【机に座り、膝をぶら下げ前後運動】

 二つは、以前に叫ばれた「ぶら下がり健康法」です。専門の器具を購入しなくても家のどこかにぶら下がります。これは膝のみならず、曲がった背骨の矯正と腰に効果があります。

 私たちの身体は内臓を含めすべて地球の重力と四六時中、戦ってます。ですから、一日一回は足の届かない所にぶら下がり、固まった関節を伸ばしたいです。ぶら下がったら少し身体を揺すります。肩が一番疲れるので時々休みます。

 このように背骨や腰関節を伸ばすことはぶら下がる以外は不可能で、就寝中、膝は休めても、背骨は湾曲したままであることが多いです。

P1010883 【杉木の幹】

 樹齢50年のこの杉は「てっぽう」に便利です。大相撲の力士がこの杉で「てっぽう」してもビクともしないでしょう。「てっぽう」は力士が行っても、一般の人はあまり取り組まないようです。しかし、取り組んでみると上半身が鍛えられます。左右交互に押し、ポイントは右手で押した後、引き続き右足を擦り寄せます。左も同様です。足を擦り寄せることにより、腕に再度重力がかかります。

 還暦を過ぎたらサルコペニア【筋肉減少】対策に励みましょう。 

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2016年10月17日 (月)

元鳩協会長・並河氏の壮大な夢を実現させたい

12493744_848021578654243_4575276593 【当舎の朝の舎外運動】

 ここへ来て、衆議院の解散がにわかに波立ってきました。解散するからには与党にとって断然有利となる状況が起こるかもしれないと考えられます。衆議院議員の任期が半分過ぎれば、いつ解散になっても不思議はなく、現時点で安倍首相は解散を考えてないと公言しても、火のない所に煙は立たず、来年4月~5月に衆議院選挙が行われる公算は日に日に増してるような情勢です。しかし、与党が断然有利となる事案とは何でしょうか。

 一方、年末にロシアのプーチン首相の来日が決定してます。戦後70年間の懸案事項である日露平和条約の締結に向け、今度こそ後退より前進の可能性がありうることではないでしょうか。

P1010875 【レースマンにとって旧約聖書である並河靖著・作出と競翔】

 ところで、レース鳩飼育60年の私はレースを始めた若い頃、また、少々、勝利を味わい始めたり、稚内GNから帰還し始めた頃、この「作出と競翔」を幾度となく読み返したもので、このような名著はそうは見当たりません。今でも、時折、目を通し、特に単羽訓練の必要性を熟読してます。

 現在、種になってる「稚内モザイク号」は、持寄り前に2回、25Kを単羽訓練したことが功を奏しました。この名著は私にとって生涯の福音です。

P1010876【作出と競翔より転記】

 並河氏は長きにわたり日本鳩レース協会会長の要職にあり、戦時中は中国北部の戦場に軍医として赴き、また、現地で軍用鳩の飼育に従事されました。

 一方、私は氏が会長を退かれる頃の「日本鳩界への思い」を綴った文章を拝読し、心から感銘したことがあります。それは何とも崇高にして壮大な鳩レースへの夢です。今は亡き並河氏の壮大な夢が実現する日は近づいてるかもしれない。

89ad29ee542970d2e50a4e7432491bd1  氏曰く、未来に北方四島【択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島】が我が国の帰属になった暁は、日本中の鳩飼育者が「一同に参加できるレースが可能になる」と話されました。つまり、北方四島から鳩を放すという壮大な計画です。これはGNクラスの俊鳩でなくては帰還が難しくても、今までなかった日本中のレースマンがで同一放鳩地からのレースという画期的な並河氏の夢です。まるで、ヨーロッパのレースのようです。

 おそらく日本のどの地点から距離測定しても、稚内からの距離とほぼ同じでしょう。

P1010873【作出と競翔より転記】

 ところで、ヨーロッパの鳩レースはその殆どがスペインやフランス南部など南方からの放鳩であり、北方の鳩舎へ向けるレースです。つまり、鳩は南から北へと同一方向です。しかも、1000Kレースでは国際レースになります。

 一方、日本の放鳩地は東西南北いろいろで、レースが行われる日はほぼ同じであることから、日本上空では行き先の異なる鳩が縦横無尽にすれ違い、時には第一集団同士が衝突することが起こります。この状態は鳩にとって極めて飛び難く、失踪の原因は猛禽類の出現のみでなく、異なるレース方向による摩擦と考えられます。

 年末の日ロ会談から目が離せません。故・並河氏の夢はもちろん、全国民にとって念願の島々の日本帰属が来る日を心底より期待してやみません。

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2016年10月13日 (木)

4000mウォーキングで33分の自己新達成!

P1010796【お気に入り・鏑川の土手コース】

 今朝、起床したら何となく調子がよく歩きたくなり、いつもの鏑川の土手を6時20分から往復4000mウォーキングを始めました。どうしたことか最初から身体がどんどん前に進みます。スピードに乗っても胸は殆ど苦しくならず、もしかして、いつもより速いかもしれないと感じていました。

 ウォーキングの良さの一つは、その最中、物事がいろいろ考えられることです。走っては苦しくていろいろ考えることは無理です。

 ウォーキング中、途端にある画像が頭をかすめ、そのイメージに近づけるとスピード感がいっそう増しました。

 それは先日行われたリオ・オリンピック男子100メートル決勝でのジャマイカのウサイン・ボルト選手のゴール寸前の走り方です。

 目に焼きついたその光景は、2位3位の選手と異なる彼の「歩幅の広さ」です。足の長さも加わり、スタンスが長いのです。これでこそ史上初の同種目オリンピック3連覇を成し遂げた原動力と考えました。

 このため、今回、私は1歩を5㎝ほど広げてみました。両足で10㎝です。これを1000回で100メートル先に行く計算です。歩幅を広げても胸は苦しくありません。今朝4000m33分の自己新が出たのは、歩幅の広いボルト選手の走る姿が脳にインプットされたからでしょう。

P1010783 【復路の山名町・中村堰き付近】

 一方、今朝のウォーキング中、私がいつもより徹したのは鼻呼吸です。当然、口は閉じたままですが、苦しくありません。また、必然的に喉が渇きません。一般的に鼻で吸い、口で吐くとよいとも聞きますが、長時間では不可能です。今回のウォーキングで呼吸は無意識に行い、口だけは閉じてました。

 また、肘を90度に曲げ、走る形と同様です。特に意識したのは肘を可能な限り、後ろまで振り、これにより下半身のみならず、上半身がより動的になり、呼吸筋に弾力性が増すと考えました。

P1010785 【新たな運動靴を購入】

 前回、購入した靴は下記のもので7月下旬から使い始め、以来、総延長100K以上歩き、踵の下に穴が数個開き、もう使えません。靴が悪いのか、使い過ぎたのかは分かりませんが、履きやすかったのでもったいない気がしてます。今回は踵に厚みがある上の新しい靴を使いました。

P1010497【今でも周囲は新品、踵の下は穴だらけ】

 ところで、若いときの私はバスケットボールに没頭し、当時は「他に負けまい」と明けても暮れても夏休みもなく、練習です。

 しかし、年齢を重ねた今、運動の本質を考えるとき、それは「自らの弱い心に負けないこと」と悟ってます。現在は健康増進がウォーキングの究極の目標です。運動は継続がポイントであることは分かっても、ここに私の人間としての弱さか垣間見られます。

 これを克服するに、私は褒美を考えます。

 それは英語でいう Hunger is the best sauce.=「空腹にまずいものなし」の諺です。空腹であれば何でもおいしく、栄養がバランス良く吸収できると考えます。

 このためにウォーキングは朝食前、又は昼食前、又は夕食前にしてます。血糖値を下げる観点からも、私の場合は良い時間帯です。ただし、冬季、朝の寒い時間帯は血圧上昇の危険性から行いません。

P1010801【ウォーキング中に見える今は沈静化してる浅間山】

 実は、近所に私と年齢がさほど変わらない知人が、いわゆる寝たきりになり、「もう、世話をかけ過ぎるから施設に入れてくれ」と奥様に自らお願いしてると聞きました。民生委員をされた方で私が一人暮らしのため、時々、心配して家に来てくれた方です。回復を願ってます。

 高齢になったら健康こそ財産です。意識して、心臓と肺に適度の負荷をかける有酸素運動、及び筋トレのバランスを心がけ、何より大切なことは「朝食第一主義」です。朝食を軽く済ませてはなりません。「種類を多く、適量」です。

 4000mウォーキングで33分とは秒速2mです。自己新が出たので夕食は友人と軽く一杯です。最近は現役時代と異なり、おとなしい飲み方になってます。 

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2016年10月10日 (月)

Audi TT Quattroで走る上信越自動車道、そして「アプトの道」をウォーキング

P1010818_2 【横川SA~軽井沢IC間の巨大な陸橋を行く】・・・Enlarge please!

 暫くぶりに上信越自動車道を走りました。高速に乗る機会が少ないことから、時には車の走り具合と、高速道における私の運転感覚の覚醒と陶冶、そして何より目的地をめざす「ワクワク感」ほど、高齢化時代に不可欠な精神のあり方にプラスするものはありません。

P1010861 【高速の路面を捉える245-40-18パイロット・スーパースポーツ】

 今朝の天候は如何にも本格的な秋の始まりを告げるもので、エンジンの回転数を3000~4000に上げ、運転者がこの車本来の力量に応えてやらなくてはならない衝動に駆られます。同時に私の足腰の鍛錬も、今後いっそうAnti-sarcopenia=(筋肉減少に陥らない)不断の継続こそ、私が心すべき生活習慣です。

P1040037 【上信越道・下仁田IC~松井田妙義IC間の巨大な陸橋】 

 今回、Audi TT Quattroは高速道・登り坂において精悍な走りができるか。また、普段、平地のみをウォーキングしてる私の足腰は山岳において大丈夫か。この両方のチェックと向上を目的に、先ずは上信越道・軽井沢ICをめざしました。

 TT Quattroの高速道における100キロ走行は正に「水を得た魚」の如く、原則的に走行車線を走っても、数回は追越車線を走り、エンジン音の更なる高鳴りは余裕にして快適です。

 高速走行後、軽井沢駅前を通過し、湾曲するカーブが連続する碓氷峠旧道に向かい、今度は旧・国鉄時代の遺産「アプトの道」をウォーキングです。

 数年前、山岳のベテランSamuel Toddさんと、ここ「アプトの道」をウォーキングしたことが懐かしく思い出されます。彼にはこれからもあちこちに連れてって戴きたい。

 ここは昔、JRが国鉄時代に群馬横川駅~長野軽井沢駅間の急勾配な26のトンネル内において、レールの間にアプト式のギアーを使い、車両が滑らないためと、前進できるために設置した当時の人間の知恵です。これにより、多くの人がこの難所を通り過ぎることを可能にしました。

P1010855 【アプトの道、かつてここはアプト式列車が走っていた】

 いよいよウォーキングは旧・熊の平駅の駐車場から「めがね橋」まで往復3000mです。行きは下り勾配、帰りは上り勾配で、常に坂道のトンネルを入ったりしてトンネルを出ると垣間見える秋の景色、幾ヶ所か橋の上に出て、変化に富むコースは皆さまにお勧めです。

 平素、鏑川の土手で鍛練してるウォーキングの成果も出て、余裕も生じ、トンネルの中では他の人がいないとき、シューーベルトの「冬の旅」から「おやすみ」を歌いました。レンガのトンネルの中はよく響き、多少、上手く聞こえます。

https://www.youtube.com/watch?v=nsHSSoZfUtQ&index=1&list=PL0A1A0A9DB4CC3DF0

P1020112 

 トンネルを数個、通り過ぎて出たところが 有名な「めがね橋」です。建設当時から巨大なレンガ造りは風雨に晒され100年以上が経過しても、今なお強靭さと美的な雄姿は健在で、先達の遺産を未来へ引き継がなくてはなりません。

P1010848 【レンガ造りの巨大なめがね橋】・・・Enlarge please!

 実は小学生時代に私は列車でこの上を通過したことがあり、常にガッタン、ゴットンと下方から音が聞こえた記憶があり、それはアプトの歯車が噛み合わさる音です。

 ここから復路のウォーキングは上り坂です。幾分、呼吸が荒くなり、心拍数も100ほどになってます。いつもの鼻呼吸を心掛け、一人黙々トンネルの中を旧・熊ノ平駅に向かいます。やはり、登り坂は有酸素運動です。この負荷が心肺の活動にプラスになると言い聞かせ、可能な限り、腕を前後に振り、呼吸筋の弾力性の強化を図ります。

P1010831 【旧・熊ノ平駅構内にある母子像】

 戦後、台風によりこの近くで山崩れが起こり、当時の国鉄官舎が押しつぶされ、職員とその家族の多くが犠牲となり、御霊が祀ってあります。説明文を読み暫し合掌。

P1010825 【駐車場から熊ノ平駅までの階段】

 今日の最終目的地はいよいよ「峠の湯」です。火災が起こり、暫く休館でしたが、復活し、以前より館内がモダンになってます。ここで露天風呂にある「壺湯」に入り足の疲れを癒しました。

 「壺湯」の中で今日一日を振り返り、身体の健康増進を継続しつつ、一方、脳が退化しないよう、従来の価値観に捉われない進取の心こそAnti-dementiaへの道ではないかとの思いを強くしました。

P1010810  帰路は再度、上信越自動車道を経由し、愛車Audi-TTの快適なエンジン音、及び己の足腰の程良い疲れの余韻のうちに、動的な秋の一日が過ごせました。

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2016年10月 6日 (木)

倉賀野の銘木になるか。100日間咲くサルスベリ

P1010631 【今年の盛夏に撮ったサルスベリ】・・画像を拡大してご覧ください。

 数年前、購入したサルスベリは細く低い樹木でしたが、見る見るうちに枝が膨らみ毎年、初夏から盛夏、そして初秋にかけて赤い花が咲き続けます。花が少ない時季にあって、ずっと咲き続け、近所の人など前の道を通る人を和ませてます。

 庭先で7月初めに開花し、本日10月6日現在、未だ幾房か咲いてます。こんなに開花時期が長い樹木は珍しく、他の植物にはあまりないでしょう。サルスベリは中国語で百日紅と書きますが、名実ともに100日間咲いてます。

P1010791 【10月6日撮影】

 サルスベリの育て方について素人の私ですが、他に梅、シャクナゲ、花桃、しだれレンギョーなど多くの花木を育ててるので、植物の成長にとって肝心要は「日当たり」の良さと「十分な水遣り」と感じてます。シャクナゲが夏に日当たりを嫌う他は、概して日当たりを好む植物が多いです。

 水については鉢植えでなければ水をやり過ぎることはなく、一般に植物は多くの水に比例して育つことから、サルスベリも例外でなく、というより多くの水を好みます。水を与えるとどんどん成長します。幸い私の家では井戸水が与えられます。

 土地があるので剪定せず、自然の樹形を保ってます。一般的に剪定する場合が多くても、やはり、剪定しない方がふっくらし、自然な樹形になることは確かです。この調子で成長するとまだまだ一回りも二回りも大きくなる予感がします。大きくなればそれだけ花がたくさん咲くでしょう。

 最初から、根元にクレーターのように穴を掘り、そこに水を溜める方法を取ってます。特に初春から盛夏にかけての半年間はほぼ毎日、水を溜めてます。

P1010795 【蟻に食われた痕と3本のロープ】

 前にも書きましたが、サルスベリの天敵は小さい赤い蟻の大群です。黒蟻は地中に巣を作りますが、小さい赤い蟻は樹木の中に巣を作り子育てします。

 このため、私は日々蟻獲りでした。最近は殆どいなくなり、結果的に樹勢が良くなると思います。この作業をせず放置したままでは巣は拡大するばかりで害はあっても益はなく、サルスベリの樹勢に影響するでしょう。

 蟻退治で最も効果的な方法は紙のガムテープです。しかし、獲っても獲っても減らないことから内部はトンネルのようになり、相当食い荒らされてると推測できます。蟻と人間の根競べです。一番上の写真に梯子が写ってますが、私が登る毎日の作業です。

 一方、ご覧の通り、頭でっかちなので、三方向からロープで引っ張り、大風の対策がしてあります。 

 サルスベリは百日紅とも書き、推定では1000年前ころ中国から入って来たと考えられる樹木です。つまり平安時代前後でしょう。百日紅の中国語読みはおよそ「パイリーホン」です。花の色は赤のほか、紫、ピンク、白などがあり、夏を代表する華やかな花木です。

 これからも、毎年、水遣りと蟻との戦いですが、故郷・倉賀野町の銘木になる日をめざし、手入れに勤しみます。

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2016年10月 3日 (月)

親が死んでも食休みは本当です

P1010783 【群馬県・鏑川の土手は私のウォーキングコース・・・山名町】

 すでに15年ほどウォーキングをしてます。最近は以前より真剣に歩いてます。それはスピードです。ある程度のスピードを伴ってこそ、ウォーキングが有酸素運動になると考えるからです。いわゆる散歩は足腰の鍛錬にプラスでも、有酸素運動にはなりません。心肺機能を高めるには100mを1分前後のスピードを保つ必要があります。私は3k~4kの距離を実践してます。

 一方、ウォーキングの素晴らしさは「恰も哲学者の如く」いろいろ考えられることです。おそらく脳への血流が適度なのでしょう。

 季節はすっかり秋となり、気温は低くなっても、スピードを保持したウォーキングの後は汗がたくさん出ます。健康のポイントは【身体の中の不必要なものを如何に体外に排出するか】と考えるとき、汗をかくことはメリットがあります。その後の水分補給=rehydrayionこそ身体が生き生き感じられることはありません。

 これこそ生命維持の基本である新陳代謝=metabolismに合致します。P1010668【台風接近時の堰き】

P1010782【台風が過ぎ去った堰き】

 ところで、昔から「親が死んでも食休み」の諺が伝えられます。このことを身をもって体験したことが今までに2回ありました。いずれも山登りのときで、朝食後、三峰山の急坂を登り始めたら苦しくて堪えました。同様のことが昼食後、元白根山でありました。ずいぶん体力が落ちたものだと内心、年齢のためかと落胆したものです。

 しかし、後で考えたら、いずれも、あまり食休みせず胃の中に消化されてないものがたくさんある状態で、きつい登山道を登り始めたからと気づきました。

P1010780 【鏑川に咲く彼岸花】

 以前に我が町でも、午後8時ころからグループでウォーキングする人たちがいました。今でも続いているかは分かりません。「食後に歩くことが血糖値を下げる」との考えに従っていたのでしょう。

 これは一理はあっても、食後は胃の周りに血液が集中してる時であり、他の筋肉への血液循環が鈍るときです。私の考えでは、ウォーキングは食後かなり時間が経過してからが健康的と考えます。食後のウォーキングは慎み、少なくとも食後2時間以上経過してからが望ましいと思います。

P1010781 【藤岡市日野からの鮎川と鏑川の合流地点】

 以下は血糖値が低い人には勧められません。

 私のように血糖値が現在は正常値でも、長い期間、高めで医師から低くするよう指導されてました。このため如何にしたら血糖値が下がるか真剣に考えました。食べ物を減らしたりしても、なかなか下がりません。

 血糖値とは【食後に高くなり、時間の経過と共に下がる傾向で、一方、運動すると下がる】と医学的にいわれてます。

 そこで、この「二つの下がる要素」を同時に習慣化すれば、しつこい血糖値が下がるのではないかと考え、朝食前、または昼食前、あるいは夕食前にウォーキングすることを今では徹底してます。

 血液検査の結果、我が人生の歴史に光が差し込んだ如く血糖値が下がりました。医師に褒められれば、いい年して嬉しく、このウォーキング法を続けます。 

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