11月~12月のレース鳩には大麦2割の餌
近年、北海道の鳩友「デカ橋鳩舎」へ送った当舎作「カッキーチェ」♀の直仔が東舞鶴~北海道間GNで総合7位になり、その旨の連絡をいただいたときの嬉しさは今でも忘れません。この結果を引き出したのは、デカ橋さんはもちろん、銘ハンドラーである奥様のレース鳩に対する感性、及び「カッキーチェ」の配合♂との相性が極めて良かったからと考えてます。
写真の鳩は「稚内モザイク号」の直仔で種用に作出した♀です。カッキーチェの同腹姉妹でカッキーチェに似てます。同腹2羽のうちどちらをデカ橋鳩舎へ送ろうかと考えた際、一瞬の閃きで少々白っぽい方を北海道へ送りました。
それには理由があり、少しでも猛禽対策として有利と考えたからです。関東以南などでは一般に白系統は目立つので不利と考えられがちですが、東北地方から北海道にかけての冬から春の季節は遠方の山々が雪をかぶってるので、猛禽から見た場合、背景の白さから白っぽい鳩の方が狙いが定めにくいと考えられるからです。
【今の時季、混合飼料に大麦2~3割混ぜた飼料を種と選手に】
ところで、飼育面ではレース鳩は健康度がレースを左右する最大の要因ではないでしょうか。日々の体験では鳩が餌を食べる動作の観察こそ「飼育者と鳩との対話」の機会です。鳩は空腹のとき飼育者の手の動きをよく見てます。ここがレース鳩飼育者の感性が磨かれるときです。
餌を与えるときは、いつも空腹で舎外から真っ先に鳩舎に飛び込むことが健康の証明です。空腹とは餌を余り与えないことではありません。【消化が早い餌を与えること】です。
11月~12月の今こそは春に向け、日常の管理がゆるがせにできないときです。ご覧のように、乾燥した大麦を混合飼料に2~3割混ぜてます。現在は作出前の種も選手も同じ餌です。
一般に寒い時期は脂肪分の多い餌が選ばれる傾向であっても、同時に繊維性飼料の中心である大麦が健康に有効であることは鳩レースの先進国でも知られてます。つまり、大麦は消化が大変に良いのです。このことは健康的な糞を見て納得できます。
要するに皮のゴツゴツした繊維が消化に不可欠であり、特に食欲旺盛な時こそ大麦を多めに含んだ餌を与えると、舎外において遠征という形で健康度に結びつき、結果的に1時間の舎外からの入舎は我先の状態になります。近くの電線に止まってることなどありません。この空腹時こそ、レース鳩飼育者の思う壺です。
現・デカ鳩鳩舎の種「カッキーチェ」の両親です。左が父「稚内モザイク号」(当舎作翔)、右が母「ネナ号」直仔(香山鳩舎作)。ネナ号直仔BC♀はValue pigeon鳩舎に在舎してます。
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