自然界に合わせ四月の交配・・・ランボー号系など
60年間レース鳩を飼育して、今年初めて4月の交配を試みてます。今まで秋レースに有利なために、早ければ1月あるいは2月に交配してました。交配してから大雪が降ったり、まだまだ寒い季節の孵化は、主翼の伸びや換羽の早さが二番仔に先を越されました。
レース鳩と野鳥は異なっても、例えば、選手鳩の舎外では暫くの期間、1時間30分の遠征をし続け、その間、鳩舎近くで飛翔する姿は見えませんでしたが、3月下旬からは遠征後の帰還が1時間に短縮してます。
これはいわゆる「盛り」が来て、鳩舎内では一日中オスがメスを追いかけ、体力が消耗してるからと考えられます。選手鳩鳩舎は♂♀分離可能ですが、時間の無駄をなくすため一度に舎外してます。しかし、選手鳩のこの動作は、いよいよ種鳩にとって本来あるべき交配時期と察し、本日、4月3日は温暖な気候なので午前中に交配しました。
全部で9ペアーです。一方、自然界の動きでは、私がウォーキングしてる鏑川でも春分の日を境に白鳥がシベリア方面へ渡りを行いました。これは子育てのためです。また、蟻が地表で活動し始めてます。結果的に、今春はこれらの自然界の動きにレース鳩の交配時期を合わせてみました。今までの作出より、1番仔の成長は良くなるか比較してみます。
13年前、小学校の現職の校長であった妻に先立たれ、現在2人の娘は比較的近くに嫁ぎ、一人暮らしにとって持寄り時間は私の夕食の準備時間と重なり、自身の健康を優先することから持寄りが困難となり、レースに参加してません。
しかし、毎日すべての選手鳩をレースに出せる臨戦態勢で飼育し、日の出が早まった現在は、毎朝、6時から舎外し、1時間以上の遠征舎外に磨きをかけてます。舎外とは、鳩舎周辺でなく高度ある遠征が基本です。
ところで、作出は当舎作翔「稚内モザイク号」を源鳩とし、長距離系を主体に交配相手を決定しました。今後、生活環境に変化が起これば地元・上州連盟でレースに参戦です。どなたでも、自鳩舎でレースが出来るときと、一身上の都合や環境問題、家族状況、自身の健康状況など取巻く境遇の変化により、できなくなることがあります。私は近未来にレース参加をめざし、私自身の健康を築き、長距離レースに期待感を持ち続け、飼育を続けてます。
次に今春の主な種の♂を掲載します。写真は今朝撮りました。拡大してご覧ください。
父=当舎作翔「稚内モザイク号」、母=吉田正徳鳩舎作ランボー系です。祖父は香山鳩舎作ランボー818号、祖母は一文字ロフト作ランボーⅢです。吉田鳩舎は昨年春の八郷国際オリエンタルカップ700キロで総合優勝され、私と同じ連盟のいわゆるValue Pigeon鳩舎です。
「ランボーモザイク号」の手持ちの感触はすっぽりと柔らかめ、目は明るいレッドです。顔に威厳が感じられます。交配♀はスチール号【オランダ1000K総合優勝】×香山鳩舎作ワンダーセレクト系です。
この鳩について、父=当舎作翔「稚内モザイク」、母=高塚久雄鳩舎作「稚内ブルー号=GN総合3位」直仔3067号で、最近、種鳩群の中から見つけた貴重な鳩です。高塚氏作の鳩は現在♀1羽3067号のみ飼育ですが、もう、子はとれないかもしれない高齢です。このため、この鳩を「貴重号」と命名し、交配♀は香山鳩舎作デ・ヨング系です。しかし、今春は源鳩「稚内モザイク号」に高塚鳩舎作3067号14才♀を交配してみました。果たして血が入るでしょうか。
父=稚内モザイク号×母=香山鳩舎作デ・ヨング系です。
上記以外の主な♂は「サハリンブラック系」及び、北海道・大橋鳩舎作「アドールボーイ×ハイレスカ」です。大橋鳩舎のB♂には鳩質最高ホワイト・モザイク号を交配です。
ところで管理面について、孵化後10日間、雛に与える餌は小粒で栄養価あるもののみです。鉱物飼料はレンガ、塩土、2種類の鉱物飼料をブレンドしたもの。餌の補給は巣箱の中です。これで生育がよくなります。また、ご覧のように巣皿の底は常に乾燥させてます。
孵化10日目以降、雛が大きくなり始めたら混合飼料を増やします。暑くなったら種鳩鳩舎へ蛇が侵入しないよう小さな隙間を塞ぎます。
作出はレース鳩飼育の基本中の基本です。作出中は衛生面と湿気のないよう気を配り、巣房内と巣皿の清掃は朝晩2回行い、雛にとって新鮮な空気と乾いた環境を維持してやりたいです。
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