方向判定能力を陶冶する単羽訓練・・・レース鳩
昨日、既に基礎訓練してある成鳩15羽を直線距離50キロある富弘美術館近くで1羽ずつ放しました。今まで殆どの訓練は集団で行ってきましたが、拙い体験では単羽放鳩では放された鳩が他の鳩に頼らず、広大な大空の中で自らの方向判定能力を高め、併せて孤独な飛翔力が培われる効果的な訓練と感じてます。
実際の長距離レースでは途中から個々の実力の相違により集団と離れ、孤独な戦いが強いられることを考えるとき、単羽放鳩こそ実戦に役立つ訓練であり、長距離レースの前には一つの選択肢として実践したいものです。
以前にGNの前に1羽の鳩【稚内モザイク号】を持寄りの2週間前から3回の単羽訓練しました。その距離は猛禽の危険を避けることから極短距離で実施しました。10K、15K、25Kです。この距離でも自らの方向判定に磨きをかけ、特に孤独な単独飛翔に慣れさせたことは十分意義があったと考えます。
ところで、今回、放鳩地に選んだ富弘美術館の画家・星野富弘氏の著書を読むと、彼は子供の頃、鳩を飼育してたことが書かれてます。
私と同窓でも学年と専攻が異なることから話す機会はありませんでしたが、彼が勤務してた倉賀野中学校の校歌を私の友人を通じてピアノで弾いた録音テープを送ったことがあります。彼の印象は微かに覚えているとのことを友人を通じて知りました。今回、富弘美術館近くでレース鳩を飛ばしたことを知れば、彼はきっとご覧になりたかったことでしょう。
ところで、単羽訓練は数回の集団訓練を体験させた後に行うべきで、あまり若いうちから行うことは前述の通り危険性があります。飛翔能力や方向判定が十分培われた後の期間や、狙った長距離レースの前です。
単羽訓練のポイントは前に放した鳩の姿が完全に見えなくなってから次の鳩を放すことです。鳩舎までその鳩1羽の実力で帰還させることが目的です。
ところで、展望台兼入舎口が鳩が降りる重みや、雨に晒され劣化したことから崩落寸前でしたが、自ら補強工事を行い、暫くは安全でしょう。いずれ欧米スタイルのアルミ製のものに取り替える予定です。 写真の展望台は雛の馴致に便利でした。
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