« 気高い校歌に深く感銘・・高校野球甲子園大会 | トップページ | 群馬のスペルはGummaに・Tokyo Olympicを控え »

2017年8月14日 (月)

こんなにおもしろいことがあるのかと思う体験こそ anti-senile dementiaの基本

P1000124【赤城山・黒檜山を北から見る・・角度を変えるとその光景に驚く・拡大してください】

 年々というより、今や日々増え続ける高齢者の日本です。女性の平均寿命86.99才、男性は80.75才、(2017厚労省)で、一方、第1回の調査(明治24~31年)では女性44.3才、男性42.8才とのことで、およそ100年間で人生の長さは2倍に伸びてます。今後も平均寿命は延び、2060年には女性90才、男性84才と予想されてます。
 
 ところで、仕事や子育て、そして親の介護に専念してきた現役時代と異なる第二の人生では、有り余る自らの時間を何に使って生きていくかが大きな課題です。また、誰でも生きてれば、いつかは必ずやってくる「一人暮らし」です。あるいはこの時こそ、何を目標に日々生きるかは生活の核心になります。
 
 ところが、学生時代はカリキュラム(教育課程)があり、何をどれだけの時間を費やし勉強すべきか、文科省で決められ、それに沿って各学校では勉強すべき内容と時間が設定されてました。その後、会社に入ってからは就業目標や指針に沿って、やるべきことが明確に示され、自らの目標や行動が決定され、予想を超えた就業時間もありました。
 
P1000923【私のウォーキングコースを子供目線で撮影】
 
 日本の65才以上は3461万人で、総人口に対する割合は27.3%であり、女性の場合は30%を超えてます。(2016総務省)
 
 今や、日本人の3人に一人が高齢者であり、高齢者は今までのようなカリキュラム(生活内容と時間が決められてること)が設定されてなく、自らカリキュラムを創り出さなくては、心身ともに衰退し続け、その行く手はついにsenile-dementiaに向かって行く傾向と考えられます。
 
 哲学者・物理学者パスカルの「人間は考える葦である」という教えほど第二の人生の必須科目を示唆してるものはないでしょう。人間は自然の中では弱い生き物である一方、考えることによってのみ宇宙をも超える可能性を持ち、人間の自然における劣勢に対し、思惟における人間の優勢が強調されてます。
 
P1030177【べスロック塀の上の石は何のためでしょう。考えましょう。】
 
 私たちの生命は肉体と脳によって存在します。肉体を鍛えなくては筋肉と骨が減少する運命にあり、その結果は身体の多くの臓器に不具合が見られるようになり、同様に、日々変化なく、何のリスクも感じず、のほほんとしていては脳は次第に考える力が衰退するでしょう。
 
 私は未だ後期高齢者ではありませんが、やがて仲間入りします。後期高齢者という言葉はお役人にとって業務上便利な言葉ですが、私たちが目指すべきは「高貴な精神を持つ高齢者」です。
 
 そのためには、日々、家の中にのみ居ず、積極的に地域に出掛けたり、六〇の手習い、七〇の手習い、八〇の手習いは大いに勧められることで、自ら新たなことへの挑戦ほど脳に大きな刺激を与えることはありません。
 
Image result for ギター画像 
 今まで体験したことのない新たな事象や、特に、芸術の分野で深い感銘により「心を揺さぶられる」ことは脳に大きな栄養を与えると考えられます。
 
P1000931【本日、国際宇宙ステーションから送られてきたナイル川の映像に驚く】
 
 年齢を重ねても「人生には、こんなに面白いことがあるのか」「世の中にはこんな素晴らしい人がいるのかと目覚める新たな邂逅」は脳活動が非常に活発になり、この体験が第二の人生を生きる「喜びの中核」につながるでしょう。
 
 そのための鉄則は、第二の人生では「してもらうことを期待しないこと」です。期待すると不満や愚痴が生じます。前述の通り、年を重ねたら自律と自立の強い心意気です。
注:anti-senile dementia=老人性認知症を防ぐこと  
 

|

« 気高い校歌に深く感銘・・高校野球甲子園大会 | トップページ | 群馬のスペルはGummaに・Tokyo Olympicを控え »

anti-senile dementia」カテゴリの記事

コメント

 ささいなことで何かを感じ、確認することも脳の若返り、活性化につながることと思います。
 記事中の写真の「塀の上に置かれた石」の石は、ベスロック塀の色調と相まって形も大きさも程よく、饅頭笠の雲水が見たら禅宗の書画『円相図』と思ってしまうでしょう。拙宅のブロック塀の上には時折、空き缶が置かれています、捨てられています。
 ギターの写真を見て、弦楽器の弦の数を知りたくなった。ギターは6弦、ウクレレは4弦、三味線は3弦、琴は13弦、バラライカは3弦、ハープは47弦、一絃琴は1弦。忘れていましたバイオリンは4弦。
 ちょっとしたことにも関心、好奇心を持てることは幸せです。
 

投稿: 粗忽者 | 2017年8月14日 (月) 14時48分

ヒポクラテスさんへ・・・コメントに感謝いたします。拙いブログの話題の大半はどうしても第二の人生の幸せな生き方を模索してしまいます。私はクラシックギターを学校で50台ほど用意してもらい、高商、富高、前高の生徒に必修で歌の伴奏法をはじめ「禁じられた遊び」などを全員が弾けるようにし、県内の先生方を集めた研究授業でもやりました。多くの生徒は将来、家族を持ち、余裕が出てきたら再開するものが結構いると思われます。好きな者だけでなく、全員に必修として取り組んだことは、世界の国歌と同様、良かったと思ってます。
ところで、べスロックの上の丸い石は、家の前の道をウォーキングで往復したら100mであり、その都度左へ1コずらし、記憶の間違いをなくすためです。最も左まで行くと丁度1Km歩いたことになります。また、いつの日か「バク」でお会いしましょう。

投稿: カッキー | 2017年8月14日 (月) 19時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 気高い校歌に深く感銘・・高校野球甲子園大会 | トップページ | 群馬のスペルはGummaに・Tokyo Olympicを控え »