三階の山小屋風の部屋を有効利用したい
21世紀と共に建設した家は屋根が大きいことから、二階の天井裏に広い空間ができました。これは当初の計画になく思いもよらない景色のよい部屋です。大工さんにお願いし、梁が剥き出しにし見える山小屋風にしてもらいました。天井を杉の板張りに、周囲の壁は体裁よく布張りにしてもらいました。ご覧の窓が東西に四個ついてます。
このような所は中世ヨーロッパや近代アメリカではロフトと称され、当時のレース鳩飼育者はこのような言わば屋根裏部屋で鳩を飼育し、レースに参加してました。この名残で鳩舎のことを今でもロフトといい、このブログの名称もPersimmon Marsh Loftとなってます。
ここにある家具は応接セットのソファーが一組、本棚、そして昼寝用のペットが一つあります。近所の屋根より一段高く、風は東西に吹き抜け、夏季の今はクーラー使う必要はありません。冬季は一階と二階の温まった空気が上昇して来るので、寒くなく、年間を通じてこの部屋を有効利用したいと考えても今までは殆ど行くことはありませんでした。
ところで、昨晩は隣町の岩鼻が花火大会だったので、隣家の親と子供さんを呼んでここから花火見物になり、平素、静寂な我が家は賑やかな子供の声に包まれました。未来が無限ある元気な子供たちの動きと歓声ほど希望が感じられるものはありません。内心、現在の一人暮らしこそ不自然であることを再確認することになりました。
当初は梯子で昇ることを考えましたが、長い間には足を踏み外す可能性があり、小幅の階段を作りつけにしてもらいました。手すりに掴まれば危険はありません。ただ傾斜が急なので登山用語である三点確保が転落防止のポイントです。
実は、ここにはレース鳩を高く飛ばしたり、長時間飛ばす黒旗があります。これは競馬の騎手が使う鞭の役目です。この旗を掲げるとレース鳩はこれを一瞬、嫌いなカラスと勘違いするらしく、鳩舎に戻ることをやめ、高崎市街地の上空など近隣の町まで飛び去り、一時間すると帰還することから、そのときに旗を降ろします。下ろしたらすぐに餌という一連の鳩との約束がレース鳩飼育のポイントです。
三階の部屋の床は木製フローリングであり、所々に大屋根を支える柱がありますが、東側は10畳ほどの生活空間が可能です。今までは昨晩のように花火を見たり、1月1日は初日の出を眺めたり、新築当初は昼寝の場所でした。
ところで、今後ここを有効利用したいと考えてます。少子高齢化時代にあって私は年々、年を重ねつつあり、物事に集中できる静かな部屋の特徴を生かし、脳の活性化に使えば一つのsenile dementia対策になるでしょう。毎日、励行すれば何事もプラス思考になる人間になれるかもしれません。
時々は知り合いを呼んで赤城山や榛名山、浅間山など遠方の山々の景色を望みつつ、歓談を行えば生活に変化が生じ、脳に刺激と栄養を与えられそうです。なかんずく、一杯を共にすれば正に高山の山小屋にいる錯覚に陥るでしょう。
要は平素の生活として使用するのが基本であり、当面、ここでの集中は読書とし、亀井勝一郎の著作などを通し、現代の混乱を生き抜くにはどういう精神能力が必要か思索したい。
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