地球から見た太陽は「しし座」の中に・・・処暑
【しし座】・・・ウィキぺディアより転記
半年前の2月23日の午前0時に南中する星座は「しし座」です。このとき太陽~地球~しし座と並び、半年経過した8月23日頃の処暑では地球~太陽~しし座と並んでます。現在、太陽を見たら眩しくて見えなくとも、その背景は「しし座」であると認識したいものです。
黄道十二星座の一つである「しし座」は春の星座として馴染み深く、他の星座より、名称とライオンの形がよく一致し、特徴ある姿です。おそらく2000年以上、昔の古代バビロニア人が命名したと考えられます。しかも、地球の自転に因り、東から昇るとき頭が上になり、南にあっては図のようにあり、西に沈む時は頭を下げるユーモラスな動きをします。
「しし座」という名称は「しし座流星群」でお馴染みです。毎年11月17日~19日にかけて見られる流星群で通常18日未明が極大です。これは公転してる地球が流星群に近づくことにより起こる現象で、昔からずっと繰り返されてきたと考えられます。2017年11月18日未明は運良く月齢1、つまり新月となることから「しし座流星群」を眺める絶好のチャンスとなりそうです。
この現象は「しし座流星群」という名であっても黄道十二星座の「しし座」とは直接に関係なく、私たちの地球から見ると流星が出てくる放射点が「しし座」方向にあるということで、「しし座」から流星が来るわけではありません。
一方、「しし座」ではレグルスという名の一等星が有名であり、それは太陽が通過する道である黄道上にあることも大きな特徴です。同様なことは「おとめ座」にある「スピカ」という一等星です。レグルスは時に月に隠されてしまいます。
レグルスは全天で21個ある一等星の中でも、あまり明るくない一等星であることから、明るさで有名なシリウス【除夜の鐘が鳴るとき真南に輝く星】や南半球でよく見え、日本でも南西諸島の宮古島などで水平線の上に見えるカノープスの光度とは雲泥の差があります。
それでも、冬の巨大なダイアモンドの中で東にある「ふたご座」の少し東にあるので、これを頼りに探せば威厳を放つ「しし座」がどっかり座ってます。
ところで、処暑ともなれば朝夕は涼しくなり、夜間は平地でも虫の音が盛んになり始めてます。この遠因は地球から見た太陽の場所が天空に無数にある恒星のうち、「しし座」の一等星「レグルス」近くにやって来てるからであり、地球が反時計回りで公転してることにより、太陽は恒星たちの中を刻々と東へと移動して見える一瞬です。
現在の太陽の位置は前述の一等星「レグルス」近くにあり、赤経10h、黄道では150°です。赤緯ではおよそ+12°です。
この一等星は現在、太陽近くにあり見えませんが、秋が深まる頃の未明に東の空に「しし座」が頭を上に昇って来るので分かります。その後、日々どんどん見やすい位置になるので、来年の1月~2月には電光の少ない位置で「しし座」を見つけ、8月下旬の処暑に太陽はあの位置にあったと再認識したいものです。
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