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2017年9月

2017年9月28日 (木)

シャクナゲに教わる「半年前からの準備」

P1020045【蛇行してる源平しだれの幹】

 昨晩から低気圧とそれに伴う前線が列島を通過し、千葉県で大雨の被害と伝えられてます。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 
 一方、他の地域が自然被害に遭遇しても私の住む群馬県は比較的安全な県と言えます。それはカスリーン台風後の利根川の治水など先達の努力の賜です。カスリーン台風は戦後襲来し、群馬県では600名ほど犠牲者が出ました。
 
 また、長い年月には群馬県の先人たちは大変な被害に遭遇したことがあります。それは天明3年【1783年】に起こった浅間山の大噴火です。熱泥流は群馬県側に流れ、234年経過した現在でも麓の嬬恋村鎌原地区では多くの民家が埋没したままです。直線距離50K離れてる私の庭の地中からは現在でも浅間砂といわれる荒い火山灰が層を成してます。 
 
 実は写真の源平しだれの地中には今でも浅間砂の層があり、何と、これが植物の成長に大きな役目をしてます。それは「水はけの良さ」につながってるからです。
 
 天明3年後、私の倉賀野地区でも噴火により田畑一面に火山灰が堆積し、当時の農民たちは浅間山がもたらした灰をあちこちに集め、「灰塚」を作ったと歴史が伝えます。おそらく私が住んでる土地は灰塚だったと推定できます。
 
 先史時代より大自然は私たちの遠い祖先に脅威を与え続け、一方、台風や長雨などは電力を始め、食物の生育になくてはならず人間に恩恵を与えます。いかに脅威を回避し、いかに恩恵を享受するか、人類の知恵です。
 
P1020047【既に蕾を持ってる貴重な西洋シャクナゲ赤・・・今朝撮影】
 
 ところで、このシャクナゲは一時的に枯れそうになりました。当時、原因不明です。しかし、周囲を掘ったら近くの梅の根がシャクナゲの根を覆って、シャクナゲが養分を吸収できない状態でした。すぐに、根を掘り起こし対処したところ、見事に回復し、今年の春には大輪を咲かせました。同じ間違いはもうしません。
 
 植物の調子の悪さは必ず原因があるものです。このように、他の植物の根の侵入により起こる勢いの悪さはroot competitonといわれ、私はこの言葉をこのブログをご覧になったオーストラリア在住の逍遥様からコメントを通じて教わりました。彼はシドニー近郊でシャクナゲを生育され、日本と気候が逆で開花時期が半年異なるのに、こちらの季節に合わせて丁寧にお教えくださいました。心より感謝です。
 
P1020046【こちらもすでに蕾を持ってる日本シャクナゲ・・・品種名アヅマシャクナゲ】
 
 ところで、シャクナゲが開花するのは4月です。にもかかわらず半年前からこのように大きな蕾を持ち、これから冬を越します。あるいは厳しい冬の到来前に、早くも翌春の準備にしておくのでしょう。その間、蕾の中身に栄養を送り、きれいに開花するよう着々と準備しているのでしょう。
 
 このようなことは多くの植物で見られ、例えば、花梅は落葉すると小さな蕾が出てることが分かります。
 
P1020040【百日間の開花が終わる直前の百日紅】
 
 振り返って、ややもすると私はその日暮らし的な生活を繰り返してる面があります。
 
 しかし、今日は明日のため、植物の如く、いや半年後のため、1年後、あるいは数年後の目標達成のために今日仕込むべき準備があると志を強く持ちたいものです。
 
 高齢化社会の中にあって若き日のような情熱は徐々に失われつつあっても、人間に生まれた恩恵を再認識し、今より少しでも脱皮し、新たな分野への挑戦は人間的に生きる意味に通じるのではないでしょうか。
 
 私の場合、それは「人との出会い」、「音楽的感性の陶冶」、「今取り組んでる分野のより深い探究・・・ボキャブラリー」です。シャクナゲが半年前に開花準備してる如く、新たな生き方を今から準備したい。
 

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2017年9月25日 (月)

PSA検査結果が届き、恐る恐る開封する

P1010968 【病院の前を通過し、ポスターが目に入り、講座を受講】

 先日、近くの黒沢病院で行われた「前立腺がん市民公開講座」を受講したところ、講師は院長先生です。100名ほどの受講者の多くは現在、前立腺がんを治療してる人が多かったように思います。それは針生検など質問が治療法に対する専門的な言葉が飛び交ったからです。

 男性の死亡原因については、米国ですでに第一位であった前立腺がんですが、日本でも2015年の死亡者は98400人になり、「日本人男性の死亡原因第一位が前立腺がん」になったとの話に、私は「ドキッ」としました。

 この病気はSilent killerといわれることから本人には事前に何の兆候も全く感じないもので、PSA検査=Prostate Specific Antigenの結果によってのみ知ることになります。若者より高齢者の罹患率が絶対的に多いことから、私を含め男性高齢者にとってこの病気は他人事ではありません。日本では今後、若い人を含め多くの男性が関係すると考えられます。

 私の場合、初めてPSA検査を受けたのは10年ほど前であり、近年はほぼ毎年受けてます。今後は1年に一回の検査をめざします。検査はとても簡単なもので血液をほんの少し採るだけで、検査結果は10日ほど後に郵送で知らされます。

P1010983【空気の良い所でウォーキングを習慣としたい・・・前橋農協の東】

 今回、講習後にPSA検査を受けたことから、私は毎日ポストを見ても検査結果はなかなか届きません。それでも先日何気なく見たらA4の大きな封筒に入った報告書が届いてました。

 恐る恐る開封し、目に入った「0.6で異常ありません。」の文字に胸を撫で下ろし「良かった」と心底より「ホッと」した気持ちになりました。一先ず安心。昔、試験に合格したこととは比べものにならないほど、実はずっと嬉しいことなのです。「よしっ」今後も「前立腺対策を日々行うぞ!」と新たな決意が湧き上がりました。

 この病気の一因は「食事の欧米化」であると考えられ、私たちは日常の食生活において「カロリーの高いものを避けたり」、「脂質の高いものを避けること」に重点を置くべきです。旨いものをたくさん食するより、「身体が蝕まれないことが1000倍も幸せ」と肝に銘じ、強い心を持って食材に目を光らせつつ、食事を楽しみたいです。

P1020023

 三度三度の食事ではバランスを考え、可能であれば、大豆製品、リコピンを多く含むトマトが前立腺がん対策に効用があるとの講師の言葉が耳に残り、最近では写真の飲み物を手に入れてます。

P1000922

 前立腺がんはもとより、糖尿病対策でも「親が死んでも食休み」の格言を厳守し、食後は胃に血液が集中するので直後の運動はよくありません。「血糖が下がりつつある食前の空腹時」にウォーキングなど、それぞれお得意の分野で運動すると効果があると私は考えてます。いよいよスポーツの秋です。野に山に出て身体を動かしましょう。

 

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2017年9月21日 (木)

高度ある飛翔をめざして・・・大間々の高台で実施

P1020020【推定高度200mで方向判定、西へ向かう】・・・拡大してご覧ください。

 本日21日【木】は秋晴れと天気予報で報じたことから、今朝、レース鳩36羽を暗いうちに籠に詰め、家を4時40分に出発、東の空に金星が輝く暗い道を一路、群馬県東部の大間々へ向かいました。
 
 私の住む倉賀野から大間々まで約1時間のドライブですが、現地で放鳩まで鳩を休ませてる間に食べようと、途中、コンビニで朝食を購入し、日の出の前の暗い山道を再び大間々の高台をめざします。アクティーは四輪駆動であっても、急坂はエンジン音が高なり、高台の最も北の広場に5時40分に到着です。
 
P1020021【高台から眺めると大間々の市街地は約100メートル下に見える】
 
 ここ大間々の高台は銘峰・赤城山の最も東の山麓で、ご覧の通り、日の出に輝く街並みはかなり下方に見えます。今朝はたまたま霞んで遠望の山々はよく見えませんが、冬晴れには白銀に輝く富士の雄姿が見える場所です。冬季、レース鳩は富士を眺めつつ飛翔します。
 
 この高台は私のお気に入り個人訓練地で、今までここで40回ほど訓練しても、放鳩直後に猛禽が現れたことは一度もありません。「稚内モザイク号」がGNレース直前に、ここから2回単羽訓練したところです。
 
P1020012
 
 薄暗いうちに籠を並べ、鳩に方向判定させつつ、暫し休憩です。高台からの景色はよく上空は次第に紺碧になっても、ここは太陽が当らない地点です。この時間、鳩には申し訳なくとも私は朝食です。4時起きしての作業は既にお腹が空き5時55分の朝食です。平素こんな早い朝食はありません。
 
 1時間の運搬では鳩はそれほど疲れてなさそうで、時々グルッポ、グルッポと元気に鳴いてます。30分休ませつつ景色を見させたので、上空に猛禽がいないことを確認してから6時10分、一斉放鳩しました。
 
P1020014【悪路も登る四輪駆動アクティーバン】
 
 今春生まれの若鳩も既に籠慣れしており、勢いよく飛び出し、飛び出した地点が既に標高200mです。一回旋回し、Persimmon Marsh Loftがある西南方向に向かいつつ高度を上げました。猛禽は出現せず、高台より更に約100m上昇したので地上よりおよそ200mの高い飛翔です。
 
 タイトルの如く、レース鳩は「高度を飛翔する」ことが何かと有利に考えられ、飼育者の私として、今後も可能であれば訓練地は高い位置で放鳩することにしてます。
 
 最初の写真のように市街地の遥か上空を飛ぶ習慣を目的にしますが、基本的に鳩の体重が重い場合は難しく、余分な肉を取り去るためにも訓練は必要で、概して軽い鳩をめざさなくてはなりません。
 
 昔より、著名な長距離競翔家は血統云々の前に、手に持って軽い鳩に注目する傾向です。軽くて翼に柔軟性があれば、重くて硬い鳩より断然有利でしょう。
 
 ところで、現在、換羽状況はその峠を越え、主翼の8~9枚目ほどです。見た目に如何にも換羽の真っ最中の鳩は体調に問題があり、逆に換羽中を感じさせない鳩は体調がよいと判断します。平素の餌は混合飼料に大麦を少々混ぜて大腸の調子を整えます。
 
P1000991
 
 夏の終わりに西より訓練を開始し、32年前、日航機が墜落した御巣鷹の尾根から成鳩のみ50K訓練に始まり、その後イヤリングも加わり、訓練は4回終わりました。
 
 次回は、群馬県子持山の黒い峰遺跡から訓練予定です。鳩舎から見た方向は今までと異なり西北です。ここは推定1500年前、榛名山・二ッ岳の噴火により、今でも多くの民家が埋没してる遺跡の上です。標高250mは市街地より150mほど高い位置です。見晴らし最高で、高度を飛翔させる訓練地として目的に合致してます。
 

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2017年9月18日 (月)

敬老の日に「下半身の筋肉」の重要性を考える

P1000064【今の季節、マユミに実が生り始めてる】

 今日は敬老の日です。お年寄りを敬う日ですが、いつの間か私自身が前期高齢者になってます。日本では65才以上の人の全人口に占める割合は3分の1です。また、100才以上の超高齢者が6万6592人で、このうち女性が5万7521人、男性が8171人【厚労省】で、女性の割合が87.6%であり、男性の割合は12.4%です。
 
 今回は、高齢になっても、いつまでも自らの意志で自由に動けたり、人間的な生活を可能にするため、その基盤となる下半身の筋肉の重要性について考えてみました。
 
 ところで、私が住む群馬県では日の出時刻も日の入り時刻も5時30分くらいになってます。これは太陽が「おとめ座」近くにある秋分点【赤経12h、赤緯±0°】に近づいてるからです。
 
 自然の脅威である台風が去り、いよいよ秋本番です。私たちは野に山に出て自然の恩恵を満喫すると共に、常に健康を維持し、いつまでもどこへでも歩いて行けるよう足腰を鍛えておきたいものです。人間の筋肉量の約70%は下半身にあるといわれます。
 
P1030112【お気に入りウォーキングコース・・・鏑川の土手】
 
 日頃、ウォーキングしてると「なぜ自分は今歩けるのか」と、ふと思うことがあります。結局、その答えは「自分とは筋肉の中に存在してる」と考えてます。自分は筋肉に包まれ、筋肉の中にある心の意志により筋肉を自由に動かし、身体を目的地まで移動してることに気づきます。
 
 一方、人間は「年齢と共に筋肉量が減る」といわれ、ある程度減ることは仕方ないとしても、自らの意志で特に下半身の筋肉量の維持、そして「可能であれば増強」に努めることが、昨今いわれる「サルコペニア対策」や「ロコモ対策」になると考えます。
 
P1000259【鏑川にある白鳥の径】・・・拡大すると登りたくなるでしょう。
 
 太腿を鍛えるには「階段を登ったり、下ったり」が安全で手っ取り早い効果があります。呼吸が深くなるので可能な限り、空気の良い自然の中の階段が望ましく、探せは結構あるものです。
 
 例えば高崎市には観音山丘陵へ500段以上の石段があり傾斜はなだらかで無理なく足腰が鍛えられます。そして建設以来81年になる観音様まで歩き参拝するのもよいでしょう。また、世界文化遺産・富岡製糸場近くには貫前(ぬきさき)神社の階段が勾配も急で本格的に鍛えられます。地元・富岡東高校陸上部がここで鍛練してる話は有名です。
 
521【一宮にある貫前神社への階段】
 
 一方、日々私たちが太腿を鍛錬するには「家の中の階段」の上り下り、また、スクワットでできます。スクワットは正式には腕の反動を使いませんが、腕の反動を利用すると比較的回数が多くできます。スクワットは道具が不要で太腿の増強に効果があります。
 
 また、太腿の後ろ側にある筋肉をハムストリングと言い、これを鍛えるには起立して机や壁に掴まり、片足の膝を後ろへ90°「蹴るように曲げます」。右足を連続20回、続いて左足を20回を2回行い合計80回で1セットです。これも道具が要らずに何処ででもできます。
 
 脹脛を鍛えるには「キャフレイズ」が断然効果があり、これは踵をつかずに背伸びの繰り返しです。階段の縁などを利用すると大きな動きが得られます。脹脛は第二の心臓といわれ下半身の血液を上半身まで上げる役目があり、全身のスムースな血液循環のためにしっかり鍛えておきたいものです。
 
P1010541【烏川と鏑川の合流点】
 
 一方、「人間は動脈と共に老いる」といわれます。これに対処するには週2~3回のウォーキングを通して心臓に多少の負荷を与える生活習慣が必要と考えます。心拍数105前後を保ち、連続30分~40分をめざし、スムースな血流の重要性を肝に銘じたい。
 

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2017年9月14日 (木)

物質的な終活は必要でも夢を大きく持って生きる

Dscf0089【英国が世界に発行するレース鳩月刊誌の表紙に一回目登場】

 人生とは比較的短いものであると次第に感じつつあります。それは最近、小中学校を共にした近所の同級生A君が病気で急逝しました。彼とは東京・江戸川での情緒溢れる屋台船で行なわれたクラス会に共に参加し、祝杯を挙げたのは最近のことで、その光景は今でも脳裏に残っており寂しい限りです。
 
 同様に、小中学校での同級生で私が最も仲良くし優秀だったK君も3年ほど前に亡くなり、10代最後に仙台から手紙をくれたことが印象に残ってます。逝去される2年前ころ私の家に来て、今度、「高崎市議会議員に立候補するので応援してくれ」と真剣な顔で言ってたのがついこの間のことです。
 
 しかし、立候補直前に無念にも病気のため他界し、ピンチヒッターで立候補した奥さんが当選しました。しかし、還暦を過ぎてからの慣れない業務は困難だったのでしょう。奥さんも二期目は立候補しませんでした。
 
 現在、私を取りまく同級生で亡くなったり、行方不明の人は全体の約三分の一に達してます。このため、私自身いくら長命を願ってウォーキングなど健康に気をつけていても、生身の人間である故、明日の命は知れません。
 
2674【三階の鳩舎を取り去り二階に】
 
 ところで、小学校四年からずっと飼育してるレース鳩は人生と共にあり、学校に勤務時代にはマラソン大会や運動会での開会式でたくさんの鳩を飛ばし雰囲気を盛り上げました。既に40代~60代になってる当時の生徒さんたちはおそらく今でも記憶に残ってると思われます。
 
 今朝も6時から36羽を大空へ舎外運動に出し、帰還したらすぐに餌を与えました。大空を1時間ほど飛んで頑張った鳩たちに餌を与えるのはレース鳩とのコミュニケーションが取れてる瞬間であり、「しっかり飛んだら餌がもらえる」のは互いの約束であり、非常に楽しいものです。鳩舎に入れば鳩が私のそばに寄ってくる毎日です。
 
P1020557【鏑川の土手を腕を振ってウォーキング】
 
 ところで、タイトルの如く最近耳にする言葉の一つに「終活」があります。人生を閉じる前に自らのものを整理整頓しておくことでしょうが、「世の中でこれほど寂しい言葉は他にないでしょう。」しかし、現実に65才以上の人が人口に占める割合は3分の1を超えてます。一方、近年、日本人の一日の死亡者数は3000人を超えてます。【厚労省】
 
 このような現実を直視し、特に一人暮らしである私は、いつかは残される2人の娘のために今後、身辺の整理を行うことを頭に入れつつ、最後の最後まで、あるいは「終わり良ければすべて良し」の考えで希望を捨てず、大きな夢に向かって生活したいです。人生はいくつになっても大きな夢があれば、力強く生きられます。
 
P1020970【現在の鳩舎】
 
 一方、既にレースに参加してなくても、私は「稚内モザイク号」の血統を中心に舎外したり、時折、訓練に行き、高度ある舎外をめざしてます。大空の中を本当に小さく見える高度ある舎外ほどレース鳩飼育者にとって楽しいことはありません。しかし、今後は鳩の数を次第に減らす考えです。つまり、徐々なる終活の一つです。
 
 来春からは雛を引く数を10~15羽程度にし、全体的に飼育規模を縮小します。万が一のことがあっても、残された娘たちが鳩を処分できる【人に与えること】程度の数です。二階の選手鳩はご存じの通り、舎外運動していれば、自然の掟として猛禽類の餌食となり、それは自然減です。今後は次第に少ない羽数を飼育し、余生は白系統のモザイクでぐんぐん大空を高く飛翔する姿を眺めることに楽しみを見い出します。
 
 人生の終盤で何より大切なこと、それは経済の安定、健康度、趣味において、人に心配かけない状況の維持に努め、13年間一人暮らしを続けてきた生活を解消する方向をめざしたい。
 

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2017年9月11日 (月)

PSA検査は優れた腫瘍マーカー・年一回の検査を

P1010969【車運転中に目に入った幟】

 日本人男性の死亡原因第一位が、ついに前立腺がんになりました。男性の死亡原因第一位は長らく大腸がんでしたが、2015年から順位が入れ変わり【厚労省】、今や、中高年男性は真剣に前立腺がん対策をしなくてはならない時代です。
 
 先日、近くの黒沢病院で「前立腺がん市民公開講座」が開かれ、私は今までの検査で特に前立腺がんの疑いはありませんが、この病気の対象年齢であることから受講しました。講師は当院の山中院長です。
 
 100名ほどの受講者の多くは現在、前立腺がんの治療を受けてる人のようでしたが、驚いたことに年配の女性も10名ほどいました。きっと、配偶者の異変に気づいてるのは本人より女性かも知れません。
 
 というのは前立腺がんはsilent killerであり、その初期は本人には自覚症状が全くないからです。
 
P1010972【男性に啓蒙してるポスター】
 
 私は過去にPSA検査を3回受診してます。幸運にも検査結果は「問題なし」と伝えられてます。しかし、今回の講座で講師が力説してたのは「早期がんの発見がポイント」で、これはPSA検査であり、少量の血液を腕から採血するだけで、精度か高いとのことです。「年一回は検査を」と話されました。
 
 PSA検査は正式名Prostate Specific Antigenの略ですが、最近ではこれを日本流に言い変え、P(パパ)S(生活)A(安心)と、この血液検査の必要性を標語化し「パパの明日を守りたい」と家族で応援することの大切さを説いてます。
 
 ところで、前立腺とは、男性のみが持ってる臓器で、膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むように位置してます。大きさはクルミ程度で、働きは精子の一部である前立腺液を作り、精子の運動機能を助ける役目です。
 
 一方、良く耳にする「前立腺肥大症」とは、前立腺の内腺が大きくなる良性の病気で、「尿が出にくい」「トイレの回数が増えた」「排尿後すっきりしない」などの症状が出ると言われます。
 
 肝心の「前立腺がん」ができる場所は尿道から離れた外腺にできることが多く、このため排尿に関するトラブルや症状がなく、自分自身で気づくことがなく、silent killerといわれる所以です。前立腺がんになってるときは、PSA検査により初めて知ることになります。
 
P1010968
 
 PSA検査の基準値は0.0~4.0ng/mlです。しかし、近年は更に年齢別に細分化され、64才以下は0.0~3.0、65才~69才までは0.0~3.5、70才以上は0.0~4.0を用います。
 
 検査を受けると約8%の人が基準値を超え、がんの疑いがあっても、全員ががんであるわけではなく、泌尿器科で精密検査をします。精密検査では超音波によるエコー検査、直腸診などがあります。
 
 前立腺がんは早期であれば、完全に治すことができるとのことで、私たちは簡単な血液検査であるPSA検査を年一回は受けることが今後の人生の基本といえます。
 
 ところで、前立腺がんのリスク因子は1、食品の欧米化 2、遺伝です。私たちは特にカロリーの高いもの、脂質の高いものを避ける食生活を心掛けることになります。
 
 その点でも、昔からの日本食が優れてることや、中でも大豆食品やリコピンを多く含むのでトマトがよいということが今回の講座で耳に残りました。
 

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2017年9月 7日 (木)

今日は二十四節気で「白露」・・・優雅な響きです。

Photo【秋に見られる・うろこ雲】

 最近、朝夕はひんやり感じられ、特に日が暮れるのが早くなりました。私の群馬県では本日の日の出は5:19、日の入りは18:04で昼の長さは12時間45分です。

 同じ日本でも緯度・経度が変わるとこれらの時間は異なり、北緯43度の根室では日の出が4:48、日の入りが17:43で、昼の長さは12時間55分です。一方、北緯26度の那覇では日の出が6:12、日の入りが18:43で、昼の長さは12時間31分です。
 
 日の出については根室の方が那覇より1時間24分も早く、日の入りについては那覇の方が根室より丁度1時間遅いです。昼の時間については、秋分までは北へ行くほど白夜に近いことから根室が那覇より24分も長いです。
 
P1030890【未だ咲いてる百日紅】
 
 一方、この時季の天気は秋の長雨も加わり、実際には不安定の日が多くても一旦晴れれば大陸からと思われる「うろこ雲」が天高く偏西風に乗って日本上空を通過し、太平洋側へと流れます。季節はこれから本格的な・・・天高く馬肥ゆる秋・・・へ向かいます。
 
 ところで、季節の移り変わりは、地軸が23.度26分ほど傾斜しつつ、毎秒およそ29㎞の速度で公転してる地球の動きに起因し、これにより太陽光の角度が変化するからです。
 
 地球から見た太陽はその後方に存在する黄道十二星座の中を東へ移動してるように見えます。星がはっきり観察できる場所であれば、日の出前と日没後に黄道十二星座と太陽の位置関係が分かります。
 
 現在の太陽は「しし座」を離れつつあり、いよいよ「おとめ座」へ向かってます。そして秋分となり、一等星では珍しくほぼ黄道上にあるスピカに近づきます。
 
New 【しし座】
 
Photo【太陽がおとめ座にくると秋分】・・・ウィキペディアより転記  
 
 本日・白露での太陽は「しし座」と「おとめ座」の中間付近にあり、その正式な位置は春分点から数えて経度で165°です。これは赤経では11hです。あと2週間経過すると地球は春分から公転軌道上を半周し、太陽の赤経は12hになり、「おとめ座」の秋分点に達します。
 
 一方、星座は夜間に見えることから、現在は春分点がある「うお座」が七夕の星座たちの東に来ており、それは暗黒の宇宙に広がる雄大なインドの形であり【私見】、それに挟まるかの如く、メソポタミアの肥沃な農地【紀元前、メソポタミアにいたバビロニア人の思い】を表す「秋の四辺形」が日本の頭上に到来しており、秋が深まると共にこれらの星座は益々その存在感を呈してきます。
 
Photo_2【春分点がある魚座】
 
 元来、二十四節気は遠い昔の中国から来た季節の区分です。実に季節の変化と特徴をよく捉えており、確かに今の時季、草花には朝見ると露が溜まり、これは夜間に気温が低下し、大気中の水蒸気が露となって植物の葉に付くようになる季節です。これが冬になれば霜です。その季節は10月23日の霜降と表してます。
 
 いよいよ本格的な秋が近づき、私は年を重ねる毎に健康第一を最重要事項とし、日々、筋肉を落とさないサルコペニア対策、スムースな血流の促進、しっかり朝食、そして、亀井勝一郎を中心とする読書に、音楽芸術に、可能な限り「内面生活を充実」させたい。
 

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2017年9月 4日 (月)

骨盤回転ウォーキングは意外とスピードが出る

P1030953【利根川の支流・烏川と鏑川の合流地点の土手】

 9月の朝は適温であり、早朝ウォーキングは血圧にあまり影響しないと考えられます。今朝6時10分から、いつものお気に入り土手コースを4200m歩きました。今回は全コースに亘り、ウォーキング方法を変えてみました。今まで16年ほど健康増進に歩いてますが、新たなこの歩き方は初めてです。
 
 実は私の親戚には陸上競技の専門家I氏がいます。彼は1964年東京オリンピックの400m選手として出場が今一歩だったとのことです。平素は好敵手に勝っているのに選考会で敗れ、その夢は叶わなかったそうです。しかし、それ程の高いレベルだったので、現在、健康そのもので生活されてます。
 
 一方、彼の奥様は私と血縁関係にあり、彼女も群馬が誇る短距離ランナーでした。高校インターハイのハードルでは全国優勝という偉業を成し遂げ、同じく1964年東京オリンピック出場に今一歩だったのです。彼女は近年他界されました。
 
 実は私の次女も高校で短距離走とハードルをしてたので、もっとご夫妻に走り方を教わっておけば良かったと後悔です。それでも、県高校総体4×100mのアンカーとして3位になりました。これは私の妻が和歌山国体では100mの群馬県選手だったので、その血を引いてるのでしょう。
 
P1030144【高崎市木部地区の土手】
 
 一方、私は以前にI氏からウォーキングを教わったことがあります。彼曰く「骨盤から歩く感じで足を前に出すと歩幅が広がる」ということです。今までも時々はそのように歩いたことがありますが、今回は全行程において徹底して骨盤から回転させ歩いてみました。
 
 この方法で歩いてみるとスピードが速く感じられます。無風なのに顔に空気が当たる感じがいつもより強いです。後ろを振り返ってみると距離を稼げてる感じです。
 
P1030176【家の前の道を往復すると丁度100m】
 
 ところで、昨日、家の前の道で巻き尺を使って、普通のウォーキングと骨盤回転ウォーキングの一歩の長さを比較したところ、前者は80㎝で、後者は86㎝でした。
 
 その後、100mを歩いたら普通ウォーキングでは126歩、骨盤回転法では116歩です。つまり、100mで10歩も少ないので驚きました。これでいつもの4.2Kmを歩れば、計算上は8m60㎝×42倍で361歩も少なくて済むことになります。
 
P1030905【鏑川にある堰】
 
 早速、ワクワクして今朝6時に家を車で出発し、上越新幹線の高架橋下である木部町の現地に着きました。6時10分スタートです。最初から骨盤回転ウォーキングです。いつもより風を切ってる感じがします。後ろを振り向くとスタート地点が思いのほか遠くなってます。「よしっ」この調子で行こうと前進です。
 
 ところで、骨盤回転ウォーキングにおける骨盤の位置を図示すると下記の通りです。
 
P1010962
 
 腕については脱力し、反動として振り子の如く動かします。肩は前後に振れません。最も動く個所が「捻るようになる腹部」です。この歩き方になればウェストが締まる気がします。
 
 ところで、本日のタイムは4200mを36分台です。それほど頑張らなくても記録が出ました。既にこのコースを200回ほど歩いてますが、今回の記録は最高に近く、スピードは分速116mです。
 
 しかし、ウォーキングにおける私の本来の目標は「血液の流れをスムースにすること」なので、今後もスピードを追い求めるのでなく、「身体が常に快適である状態」こそが究極の狙いです。
 
 今後も、生活の中に楽しいウォーキングを取り入れ、ある程度のスピードを保ちつつ、「スムースな血流」、「鼻呼吸の徹底」そして「姿勢の正しさ」をめざすウォーキングにしたい。
 

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