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2017年10月

2017年10月30日 (月)

背骨の柔軟性と強靭性をめざし、棒を使う体操

P1020513_2【握りやすい直径3.5㎝。長さ120㎝の棒】

 私たちが意志通りに体を動かせるのは背骨【脊椎=spine】の中を通ってる中枢神経から末梢神経を通じて筋肉に伝わるからです。中枢神経は、いわば「脳と肉体を結びつける」極めて大切な神経で、不具合が生じると首から下の動きが機能できなくなります。
 
 背骨(脊椎)は26コの骨で出来ており、首にある頸椎7コ、胸椎12コ、腰椎5コ、仙骨1コ、尾骨1コです。脊椎は小さな骨と骨の間に椎間板という軟骨があり、これによって私たちは背骨を前後に、左右に、そして捻ることができます。
 
 また、椎間板の軟骨は私たちが歩くとき起こる上下運動の衝撃を吸収し、脳へのダメージを防ぐ役割をしてると考えられます。
 
 背骨の形は前後に緩いカーブをしており、姿勢が悪いと重心がずれます。私たちは平素から背骨が左右に曲がってないかチェックし、年齢が増しても正しい姿勢を維持したいものです。姿勢が悪いと概して前屈みになり、結果的に呼吸を司る肺を圧迫したり、胃腸に圧力が加わり、消化器官に悪い影響を与えると考えます。
 
Photo_2
 
 ところで、私は時々ピアノを弾きます。上手ではありませんが、楽譜を見て、視神経からの情報を脳で捉え、指への命令は瞬時に中枢神経を通って末梢神経がある指に伝え、ドレミで鍵盤を叩いたり、リズムを正しく奏でたり、同時に左手で和音を弾いたりします。普段このようなことは考えずにピアノに向かいますが、実際は中枢神経を媒介にして演奏してることになります。
 
P1070413【群馬県西部の角落山山頂で撮影】
 
 このため、私たちはよい姿勢をめざし、足腰を鍛えるほかに中枢神経がスムースに伝達の役目を果たせるよう背骨を鍛えたいものです。
 
 背骨の鍛錬について、私はいつもいる部屋に棒を用意しています。ご覧の棒はホームセンターで手に入れました。ラジオ体操第二は背骨を動かす運動が多いです。これを作成した専門家が背骨の動きを多く取り入れたのでしょう。それは前屈したり、逆エビ的に天を仰いだり、左右に曲げたり、捻りを加えたものです。背骨の動きはこれだけですが、ラジオ体操によっても十分に背骨の柔軟性と強さが維持できます。
 
 私が特に背骨に拘るのは「高齢者に多い姿勢の悪さ」を回避し、見た目のみならず、前述の通り、胃、肺、腸など内臓を圧迫しないためです。このため重点的に背骨を鍛える必要を感じ、それには写真の棒がとても有効です。棒を握ると限界まで曲げられたり、捻ることが比較的簡単にできます。
 
 現在、私が実践してる方法は棒を背中に回し、水平にし、両肘で棒を抱えます。腕に力を入れなくても棒は落ちません。この状態によりすでに背骨が前に押し出され、限界まで捻ることができます。
 
 もう一つの方法は両腕で棒を頭上に上げた状態です。肘を伸ばし、前後に大きく動かします。特に後方へは限界まで曲げられます。また、左右に大きく曲げます。後方へ動かすと、やはり逆エビ状態になり、普段の運動ではなかなか起こらない動きです。
 
P1030033【お気に入りコース・・・鏑川の土手】
 
 秋の日差しを浴びつつ屋外でのウォーキング、そして室内でできる背骨の柔軟性をめざし、中枢神経=central nervesを意識して日々、鍛練を継続したい。
 

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2017年10月26日 (木)

霜降となり太陽は「乙女座」から「天秤座」方向へ

Photo【黄道十二星座の一つ・乙女座】・・・スピカが一等星

 二十四節気の「霜降」とは太陽が赤経14hの位置に来ており、ここは「おとめ座」と「天秤座」の間で、「魚座」近くにある春分点から210°の天空です。
 
 2017年も残すところ67日になりました。今年が終わる12月31日24時には、全天で最も明るい一等星「シリウス」が真南に輝き、一年の節目を伝えます。ぜひ、この現象を見落とさず、一年の終了と新たな年に入る瞬間を天体によって認識してください。この時、「太陽~地球~シリウス」と並び、地球の位置は1年に一度、両者の間に差し掛かります。ですから、一月一日は天文学的に大きな意味を持ってます。
 
 私たちが乗ってる宇宙船・地球号はおよそ9億4千万Kmの公転軌道上を北極星側から見て反時計回りに、太陽から平均1億5千万Km=AU1離れた位置を秒速約29㎞の速度で公転を続けてます。
 
 この結果、一年をかけ、たくさんの星座が日々少しずつ東から西に移動して見えます。中でも、地球から見て太陽の後方には黄道十二星座が、ほぼ一ヶ月ごとに現れ、次から次へと西へ移動し、そして新たな黄道十二星座が東からやって来ます。
 
 紀元前パピロニア人が命名したとされる黄道十二星座が21世紀に生きる私たちにそのまま同じ姿を見せ、季節が移り変わる目安になってることに深い感動を覚えます。
 
 ところで、黄道十二星座はそれぞれユニークな形を成し、一度確認できれば毎年、季節ごとにその姿との再会が楽しみになります。個人的には「さそり座」が地上を睨んでるかの如く、文字通り恐怖を与えてる姿を呈し感動します。しかし、この猛毒を持つサソリは通常、自然界において、日本に住む私たちは見ることはできません。インド、アフリカなど南方の国に生息します。
 
 また、ユニークな形を成す黄道十二星座は「魚座」です。現在、日本上空を午後9時から10時に通過し、インドの形に酷似してます。
 
284pxlibra_constellation_mapsvg 【天の赤道にある天秤座】・・・ウィキペディアより転記
 
 一方、今の季節に太陽が近づく「天秤座」は南半球と北半球を恰も天秤で計るかの如くその一部が天の赤道上に位置し、「おとめ座」と前述の「さそり座」の間にあります。
 
 現在、「おとめ座」と「天秤座」は太陽が輝く後方にあり、見ることができません。半年後の午前0時であれば、ほぼ真南に見えます。半年後、これらの星座は180°移動し、深夜に見えます。
 
 実はこの文章は10月26日午前2時から4時頃にかけて書いてます。ちょっと休憩して、外に出たら快晴のため「冬のダイアモンド」が日本上空を覆ってます。西側に黄道十二星座の「おうし座」が東側に「ふたご座」が、下方には「オリオン座」と「シリウス」が強い光を放ってます。
 
Hosizorawinter480 【冬のダイアモンド】
 
 秋が深まる今の季節、深夜から夜明け前にかけ、巨大な六角形が手に取るように見えてます。神秘な星団「スバル」も右上に見えます。秋の夜長は星座を見て自らの生命は宇宙に漂ってることを認識したい。
 

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2017年10月23日 (月)

体内年齢49才に驚く・・・健康フェアーで測定

P1020170

 
 新装なった高崎市総合保健センターで行われた薬剤師会主催による健康フェアーが昨日開催され、大型台風21号接近で雨の中、「健康は何事にも代えられない」思いから私は参加しました。
 
 先ず、広々した施設に、衛生的な内部に圧倒されました。高崎市民の健康を守るには近代的で最先端の施設であることに、市民の一人として誇らしく思います。今後も、機会ある毎に利用し、自らの健康状況について主観的判断をせず、プロの目を通して客観的に把握し、言葉より「正確な数値で測定」することが肝心と思います。
 
 測定内容はいくつかあります。最初に通常の血圧測定に始まりましたが、実は、余りにも若い女性薬剤師さんが直接計測してくださり、私の差し出した左手の先端が彼女の胸に接触しそうになり、ドキドキし、血圧結果は通常より急上昇してしまいました。高齢女性に計測してもらえればいつものように低く出たでしょう。微妙な血圧は心の状態をも反映するらしいです。私は未だ若いのでしょうか。
 
 計測については各部門ごとにテーブルがあり、順に巡り計測してもらいます。次の骨チェック測定では、骨粗鬆症が進んでいるかどうかが分かります。ラッキーにも五段階のB段階であり、内容説明では「B段階は健康な人に多く、理想的な骨波形と言えます。今の生活習慣を維持し、健康に過ごしましょう。」と出ました。
 
 骨の健康三要素として 1、カルシューム豊富な食品の摂取、2、適度な運動、3、適度な日光浴が丈夫な骨を維持するとの指導を受けました。
 
 しかし、近年では紫外線が強烈なので、特に目を傷めないよう注意しつつ、適度に太陽光に当たることがポイントと思われます。私はウォーキング中に日光浴します。
 
300pxtakasaki_city_general_health_c【近代的な高崎市総合保健センター】・・・市役所の北へ2分
 
 ところで、今回の計測結果で最も嬉しく思ったのは、体重、体脂肪率、筋肉量、体水分量、基礎代謝量、内臓脂肪量などを総合し、私の【体内年齢は49才】と測定されたことです。何と実年齢より四半世紀も若いです。
 
 先日、黒沢病院で計測した【前立腺マーカーは0.6】との結果であり、こちらは前立腺がんになる可能性を示す数値で、私の年齢では多くの人が4程度といわれます。数値だけで見ると0.6は20代の若者と同様と言えますが、若者のように「元気がいい」ということではありません。以前に私はこの数値の見方を誤解してしまいました。
 
 平素、ブログを通じで健康について書きつつ、考え、実践するようにしてます。今回の結果は、特に鏑川の土手を週2回ほど4Kウォーキングしてる成果が出てるのでしょうか。子供ではありませんが、数値で褒められると今後も頑張れる気持ちになります。
 
P1020176【台風21号により恐怖を感じる鏑川の濁流】今朝7時頃に撮影・・・拡大してご覧ください。
 
 一方、今回の血管年齢の測定では「偏差値60」と出ました。この数値の評定を読むと【年齢に応じた普通の血管弾力性である】とのことです。これはウォーキングしてる結果と考え、心臓に多少の負荷【心拍数1.5倍ほど】を与え、血流の速度をめざし「血管内壁に刺激を与え」、ゆっくりした散歩でなく、スポーツとしてウォーキングを一つの生活習慣にしたいです。
 
 今回の薬剤師会主催による健康チェックで私が感じたことは、日々、運動について何もしないのでなく、【体内の健康は作るもの】と確信を持ちます。高崎市の「バク」へ行くには、つまり、楽しみを得るには事前にウォーキングし、スムースな血流と空腹状態を作りたい。
 

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2017年10月19日 (木)

季節の変わり目は十分な体調管理を心掛けたい。

P1030965【前の道を往復し100mウォーキングしたら小石を1つ移動】全部で1000m

 今年の8月の気象は雨や曇りの日が多く、一方、秋の長雨の筈の9月は比較的よく晴れ、10月になってからはぐずついた日々の連続で、しかも、台風21号が日本列島に接近中です。
 
 人間生活が便利になると、世界中で火力発電を中心に化石燃料の消費が多く、これも温暖化の一因でしょう。それに伴いペルー沖太平洋のエルニーニョ現象【海水面の温度が平年より上昇】やラニーニャ現象【海水面の温度が平年より低い】により世界的規模で気候変動が起こり、日本における昨今の不自然な気候はこれが遠因ともいわれます。
 
 一方、秋分の日を境に昼の時間が急速に短くなってます。群馬県の本日【10/19】の昼の長さは「日の入り17時3分-日の出時刻5時54分=11時間09分です。因みに夏至【6/21】の日中の時間は14時間39分ですから、すでに3時間30分も昼の長さが短くなってます。
 
 日照時間が短くなると太陽光の角度も低くなり、寒気を伴ったシベリア大陸の高気圧が威力を増し、日本列島の気温は著しく下がります。因みに、太陽が南中する角度は夏至が77.1度、本日【10/19】は43.6度で、その差は33.5度という予想超えた低い角度です。なお、冬至の南中時の太陽光角度は30.2度です。
 
 これにより就寝中は特に冷えるので、体調の管理に万全を期したいものです。体調の管理とは、1、朝食をきちんと摂取、2、温かい時間帯に適度な運動の励行、3、深い睡眠を心掛けることですが、日中に充実した時間を過ごすと睡眠が深くなると考えられます。
 
P1020148【温かいジャスミン茶】
 
 寒いとき、体を内から温めるには温かい飲み物が効果があり、私は香りのするジャスミン茶を愛飲してます。この飲み物は気持ちが落ち着きます。
 
 一方、先日、記述した便秘対策で効果抜群のトマトジュースは、抗酸化作用があり、がん対策に効果があると先日の前立腺対策の講演会で学び、以来実践してます。トマトにはリコピンが含まれ、これががん対策に良いと考えられます。講演会を受講し、その後の生活が一変しました。
 
P1020080【リコピン1.5倍のトマトジュース】
 
 習慣的な便秘は大腸のみならず、多くの消化器官に害はあっても益はないでしょう。スムースな排便は健康生活の基本と言えます。特に爽快感を伴うことが大切と考えます。
 
【老人施設】
 
 一方、昨日は赤城山の中腹の富士見町に行き、上から2番目の姉に会って来ました。住んでるのは自分の持ち物である部屋ですが、ホームのようであり、食事も用意してもらえ、常駐のヘルパーがいる施設です。また、この施設の近くには彼女の娘がおり、何かと安心です。姉は思った以上に元気でした。
 
 私が生まれたとき母が母乳をあまり与えられず、暫くの間、この姉が高崎女学校の帰りにミルクを買って来てくれたとのことで、以来、私が背が大きく育ったのは姉のお陰であり、乳幼児期にカルシュームを豊富に摂取したのが遠因と考えられます。
 
 彼女は来年90才です。昔、音楽教員だったことから現在でも声が高く、内臓は健康とのことです。20年前に配偶者をなくし、結局、私と同様に一人暮らしです。でも、この施設でいろいろの人に会える環境です。暫くぶりに話をした感じでは認知症とは縁のない生活です。この年にして本をかなり読んでるとのことで感心し、生活は充実してるようで安心しました。
 
 ところで、昔から健康維持には「腹に八分」といわれてます。食べ過ぎへの戒めと思います。私は朝食9、昼食7、夕食8の割合で平均して腹八分を励行し、朝食をしっかり摂る主義です。どの食事も動物性脂肪や、可能な限り欧米化した食事を避け、今後も前立腺マーカー0.6の維持に努めます。
 
 

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2017年10月16日 (月)

人生に難局は付きもの・・・乗り越える気迫が大事

P1020763【若き日、5回登頂した浅間山】

 【結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、誰でも最後は一人暮らし】・・・このことは私と私の姉3名が現在この状況です。
 
 今や六十五歳以上が人口の三分の一を占める本格的な高齢社会化に突入し、これは多くの人が直面してる現状です。私の場合も、近年考えられないことが起こり、それは妻が56歳の若さで他界し、それ以来、一人暮らしを余儀なくされる状態が意外に早く到来しました。2人の娘は独立し、結果的に大きな家での孤独な生活は早くも13年間続いてます。しかし、時が経過したことから私は現状を受入れ、今では悩むことはなくなりました。
 
 以前に記述しましたが、亡き妻は教員でした。若き日、和歌山国体の群馬県選手として100mとリレーに出場し、人一倍努力したらしいですが、輝かしい若き日の努力が人生の長さに結び付きませんでした。あるいは短距離走によって人生後半のエネルギーを消失してしまったのでしょうか。
 
 一方、幸い二人の娘は元気であり、私に似て背が高く、現在、明るく暮らしてます。私だけが予想外の環境ですが、13年経過するとこの生活に慣れ、男の一人暮らしは三度三度の食事に関しても、現代の社会環境は思ったよりも困らずにいます。それはスーパーやコンビニがあり文字通り便利です。生活のすべての用意を自分でせざるを得ない状況が却って健康に良いこともあるものです。
 
Photo【平標山から見た仙の倉山】
 
 これは生活の支えを配偶者や娘たちに頼らず、「自ら発見した健康法」を実践してることに因るかもしれません。妻がいるときは、共に野山に行って運動など、仕事が多忙であったことで殆どありませんでした。それでも私の父母の介護が終わってから、例えば、十二ヶ岳、平標山、荒船山、榛名相馬山、赤城長七郎山、元白根山などに登ったことはあっても、結婚生活30年間としては少なく、平素いっしょにウォーキングした記憶はありません。
 
Dscf6847 【赤城山系。長七郎山】
 
 ところで、現在の私は健康に恵まれ、趣味が多く、第二の人生は比較的、充実してるといえるでしょう。それは日本犬・柴犬のオスと生活し、小学生時代から続けてる70羽ほどのレース鳩飼育、たくさんのシャクナゲや花桃を中心とした花木の世話は春の開花をめざし、年間を通じて行なってます。
 
 その他、週2回ほど行う鏑川の土手をウォーキング、このブログの発信、フェイスブックは日本語と英語で書き、17才から始めたピアノは今でも「テンペスト」と「ノクターン」に挑戦ですが、聴いてくれる人がいないのが寂しいです。寂しさ解消については、時々は夕食に高崎の「バク」や「どんどん」へ行き、良い友人にも邂逅し、在り来たりの生活に大きな刺激を受けてます。
 
 すでに同級生の3分の1がこの世を去り、「どう生きるか」を一人暮らしの環境で考えることは下記のことです。
 
 この環境に「悩み込まないこと」が核心であり、特に「趣味と人とのつながりにより体と脳を鍛錬すること」、「新たな発見や挑戦」が前向きな生き方へつながります。
 
 動物と違って人間の特質にはマイナス面として「悩むこと」「怒ること」があり、プラス面として「笑うこと」「話すこと」「考えること」が備わってます。
 
 誰にも起こり得る人生後半の難局を乗り切るには、「悩むのでなく、気迫あるプラス思考」によってのみ現状を打開できるものと考えます。プラス思考を誘引させるものは、例えばNHK朝ドラ「わろてんか」のように人間の大きな特質「笑うこと」を日々の生活と共にありたい。 

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2017年10月12日 (木)

更に高度を上げ飛翔する訓練・・・子持山中腹から

P1020120【放鳩後、高度を上げるレース鳩】・・・拡大してご覧ください。

 昨日、家を暗いうちに出発し、群馬県・子持山の中腹からレース鳩の集団訓練を実施しました。一人暮らしで生活自体が大変でも、人間好きなことをするときは「生き生きする自らの精神と肉体」に気づきます。家族であるレース鳩を鍛錬し、より高度ある飛翔を狙いました。
 
 レース鳩を訓練する上でポイントはいくつかあります。その一つは北海道からの帰還を考慮する場合は、可能な限り「直線上を飛ぶコースを訓練し」、同時に「飛翔する高度が高ければ高いほど有利」に働くことを実践します。
 
 この二つのことは血統ではなく、飼育者が他鳩舎に同調せず、自ら秘密裏に行う理想的な放鳩地の発見がポイントと言えます。
 
 この高度を飛ぶ訓練が方向判定に有利と考えられ、平素の舎外のみではレース鳩にとって、高度を飛翔する必要がありません。舎外は主翼の筋肉など身体の調整に役立っても、レース鳩が本来持ってる脳を酷使する方向判定訓練には無関係のことです。
 
 一方、更に方向判定能力を陶冶するには集団放鳩~単羽放鳩の繰り返しが効果があり、単羽とは1羽のみでなく、通常では2羽で行っても、「孤独な飛翔に耐える精神力」が培われ、1羽の場合と同様の効果が期待できると考えられます。海越えレース【600K】前では本来の1羽による放鳩がより効果があると考えます。
 
P1020112【赤城山系・荒山と鍋割山の間からの日の出直前・周囲は暗い】
 
 飼育者の努力により、できる限り現地には薄暗いうちに到着して静かに休ませます。距離が延びれば車揺れの休憩時間を伸ばします。徐々に周囲が明るくなって行くとき放鳩籠の中で太陽が出る方向を見させておくことが、すでに方向判定すると考えられます。放鳩籠は15羽用であっても、鳩の数が多いと落ち着けず不利です。「脳の冷静さを保つ上でできるだけ羽数を少なく」します。
 
P1020103【薄暗いうちに太陽方向を確認させる】
 
 放鳩地として選定する場所は高地であり、周囲が開けてる地点です。落ち着いて景色を見渡せる場所が適地です。猛禽対策として近隣に森と送電塔がないことです。これが前述の秘密裏に放鳩地を持つということです。
 
P1020113【6時に赤城山から日の出】
 
 この瞬間に鳩の目を詳細に観察すると、籠の中で目の輝きに変化が起こります。それは緊張感と共に、自信に満ちた知的な目です。すっかり休んだので飛びたがる雰囲気が伝わって来ます。太陽が十分高くなった6時10分に一斉放鳩しました。スパイラルしながら多少薄暗い中を勢いよく高度を上げます。
 
P1020115【勢いよく旋回し高度を上げる】榛名山の山腹に伊香保温泉を望む
 
 放鳩時刻については、太陽が高く上がってしまった時間帯より、日の出後10分~15分以内が気温に関して飛びやすく、前述の猛禽の出現を避ける理由からも、早起きは三文の徳と心得るべきです。
 
 日本のポンペイといわれる5~6世紀の榛名山の大噴火で、当時の生活がそのまま埋没した黒井峰遺跡の地点より、遥かに高いこの放鳩地の標高はすでに500mあり、鳩たちにとって平素の舎外では全く体験しない高度です。このまま更に高度を上げ飛翔することが今回の目的なので、放鳩後に高い飛翔を見ることは飼育者にとって、その成果を検証する時間帯です。
 
P1020119【放鳩後1分で高度を上げる】
 
 最初の写真ほどに高度を上げると、より正確な方向判定がしやすく、方向が決まれば一直線に鳩舎方向に向かいます。すぐに私の視力範囲外に行ってしまいました。もぬけの殻なった籠を積んで一路、帰路につきました。私は途中で朝食を摂り家に着くと鳩はゆっくり寛いでました。表情からして、私より1時間以上早く帰還してた雰囲気です。午前中、水浴させ疲労を回復させました。
 

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2017年10月10日 (火)

「不滅のアレグレット」に対位法の深遠さを感じる

P1020099

 今回、前橋市民文化会館で行われた前橋交響楽団第31回演奏会を娘たちと聴きました。3曲構成によるプログラムは「魔弾の射手」序曲、「コッぺリア」「ベートーベン第7番シンフォニー」で、いずれも親しみある名作ばかりです。
 
 先ず、指揮者のタクトが動き出すや否や生じた響きは、私にとって若き日の懐かしい哀愁漂うロングトーンです。続いてオクターヴ上で再度奏でられるクレッシェンドを伴う壮大な響きに、私は一瞬、青春時代が蘇りました。
 
 それは、学生時代に聴きに行った東京虎ノ門ホールで行われた民音主催「指揮者コンクール」の課題曲が「魔弾の射手」だったからです。今回の演奏で優雅な響きとそれに続く名旋律の数々に20代の若き自分に戻ることができました。
 
 当時の国内指揮者コンクールは第一次の課題曲「エグモント序曲」に続き、第二次審査は「魔弾の射手」序曲で、審査委員長である著名に斎藤秀雄氏は講評で「同じ曲を幾度も演奏することはオーケストラの楽員にとって精神的苦痛である」と言った説明が思い出されます。
 
 それでも、指揮者によって目に見える指揮法が変わり、それにより生まれる音楽はテンポ・リズムが変化して聞こえ、音色まで変化し、それぞれ異なる魅力ある楽曲に聴こえるものです。楽員がタクトに忠実に合わせ、生まれる音楽はまるで呼吸する生き物のようであり、同じ楽曲でも表現が多種であることを若き日に認識したものです。
 
P1020093 【演奏開始前にコントラバスが音合わせ】
 
 ところで、今回の前橋交響楽団のプログラムの中で、事前に私が最も楽しみにしてたのはベートーベン第7番シンフォニー第2楽章です。この楽章も若き日、闇に包まれてるような、しかも、とめどもなく湧きいずる美しさに心底より感銘したものです。果たしてこの曲の持つ「内面的深遠さ」をどう表現するか、期待を持ち、この楽章が始まるイ短調主和音の響きを待ってる私がありました。
 
 この楽章「不滅のアレグレット」は初演から人気があったといわれ、その根拠は文字通り、どこまでも暗い響きによる「対位法音楽の美しさ」にあり、人間の苦しみや愛を、あるいは人間的な喜びを極限まで表現したベートーベン不滅の傑作に改めて深く感銘する思いです。
 
 昔、バロック音楽などで聴いた対位法【counterpoint】がこれ程まで聴く人の心を打つとは考えられませんでしたが、この第2楽章を聴くと「音楽は旋律、和声、リズム」が三要素といわれても、私には対位法が内包されてこそ音楽芸術の深遠なる響きと感じてなりません。故に、弦楽四重奏を始め、多くの室内楽で対位法の無限な動きが、楽曲の魅力と感じてます。
 
 対位法とは、楽曲の中にあって、一方のパートが音を伸ばし、一方が音を刻み、他方が旋律を奏で、また、新たなる旋律も加わり、そのすべてが和声として響き合うので、聴き手を複雑にして魅力ある音の世界に誘います。
 
P1020094【よい音響を考慮した館内の構造】
 
 一方、私は指揮法に関心があるので、その動きを緻密に拝見しました。時々は効果的な「先入法」があるかなと思いました。これにより演奏と指揮の動きに、鑑賞者にとって、より鮮明な両者の関連性が感じられ、演奏はより動きある魅力を増し、惹きつけられるのではないでしょうか。この先入法は前述の審査員・斎藤秀雄氏が考案したと伝えられてます。
 
 実は今回の演奏会は娘の友人がクラリネットで出演されるとのことで聴きに行くことになりました。演奏後、高崎に戻り、久々に駅前「どんどん」で娘たちと音楽談義に花を咲かせ、充実した祝日になりました。
 

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2017年10月 9日 (月)

次回のブログ発信は今宵か明日の未明です。

本日は前橋市民文化会館で午後より前橋管弦楽団の演奏会があり、私は鑑賞します。このためブログ内容はこの演奏会の感想になる予定で、発信は遅れます。演奏会は娘たちと一緒で、その後、夕食をともにすることになっており、酔って文章を書かないよう配慮いたします。いつもアクセスを有難うございます。

For foreigners throughout the world・・・Today at the Maebashi Citizens' Cultural Center, the concert of Maebashi Symphony Orchestra will be held from afternoon and I will appreciate it. For this reason, the weblog's content will be an impression of this concert such as Beethoven's 7th symphony and so on, therefore sending the weblog will be delayed. After the concert with my daughters, it is supposed to have dinner together. I have to consider not to write sentences after drinking. Thank you for always accessing.
 
 

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2017年10月 5日 (木)

最新のニュース英語とフェイスブックから学ぶ語彙

P1020083【今朝のニュース】・・・ジャパンタイムスより

 中学生時代は一向に興味が持てず、成績も上がらなかった英語でしたが、高校に入ってからよい恩師に恵まれたことや試行錯誤で効果的な勉強法を見つけたところ、それまでよりテスト成績の向上がみられ、一転して英語への取り組みはその後も続き、職業であった音楽と共に長い人生において身近になり、結局、今日でも挑戦を続けてる分野です。
 
 英語は音楽と共に教員免許を取得しましたが、教員現役中、このことは同僚や周囲に伝えたことは殆どありませんでした。しかし、最初の就職としてインド日本人学校教員採用試験では有利になったと今では思ってます。
 
 一般的に音楽と英語は教科として全く別のことと考えられ、これは多くの教員も生徒も社会もそのようでしたが、私にとって、この二つは相互にしっかり結びつき、切り離せるものではありません。
 
 その第一は帰国したら群馬県内の高校で吹奏楽指導することへの希望が強く、インド滞在中にオーケストラの指揮者について指揮法を学ぶべきと考えました。幸運にもCalcutta Symphony Orchestra【カルカッタ交響楽団】のユダヤ系常任指揮者Bernard Jacob氏について学ぶ機会に恵まれたことはとても意義がありました。レッスンは例えば、ベートーベンの著名な第一シンフォニーなどを「英語を媒介にして」指導を受け、この時、高校時代からの夢である音楽と英語の融合が実現したように思いました。
 
 帰国後は密かに心に描いた人生設計通り、30年以上にわたり高校での吹奏楽指導に明け暮れ、特に高崎商業高校での校内アンサンブルコンクールでは音楽に造詣の深いアメリカ人ご夫妻を招いて、演奏後に感想や意見を戴いたり、一方、県立前橋高校吹奏楽部の草津での合宿では音楽関係のアメリカ人女性を招き、アメリカ人作曲家の曲を演奏し、その後、感想や意見をいただいたことに真の国際交流ができました。練習時間以外にも生徒と交流の機会を作り、多くの生徒が話しかけました。
 
 このようなことは部活動以外で、一般生徒の「音楽の授業でも計画」し、世界文化遺産富岡製糸場近くの富岡高校や前橋高校では、英語圏から生徒が一定期間、学校に滞在することが度々あり、これはチャンスと思い「音楽の授業を英語で行う」私の念願が叶い、幾度もこの体験ができました。いきなり英語で始めた授業に一般の生徒も目を輝かせてました。
 
 ニュージーランドからの生徒は年度は異なっても約一年間、前橋高校に滞在し、音楽の授業以外でも交流できました。アメリカからの生徒にはクラシックギターの授業を通じて、運指法など詳細について説明するチャンスに恵まれました。
 
 インドの青年にはインドについて説明してもらったり、生徒からインドについての質問を受け付け、生徒にとって外国人に直接、英語で質問できる貴重な体験になったと思われます。
 
 一般的に、音楽の授業ではどうしても外国の音楽が多いことから、英語での授業は事前に考えていたより、説明はしやすかったように思います。ただ、私の話す英語がどれほど正確であったか、どれ程、理解できたかは判断できませんでしたが、英語を介しての音楽の授業や吹奏楽指導は誠に楽しく、今でもその光景を忘れることはありません。
 
P1020082【英和辞典と英単語ノート】
 
 実は、このブログの読者である友人ヒポクラテスさんに、またもや指摘されそうですが、本日のテーマについて最後に少々記述します。
 
 若き日から続けてる英語の勉強について、私の考える肝心要の一つは何と言っても「ボキャブラリーの蓄積」と思ってます。いかにしたら「英単語が使えるように脳に定着するか」です。その方法について、いろんな場面にアンテナを張ってます。このブログについても、あちこちに英文表記があるように、可能な限り、日本文に接する要領で生活の中に英文がある環境作りが、結果的に脳が対応せざるを得ないと思うからです。
 
 最近は海外のフェイスブック友人のページを見て、最新の言葉や、よく使われてる表現をメモし、単語ノートに整理し、英文は拙くとも、できる限り返答してます。その他、インターネット時代故、いろんな情報を有効利用し、英語圏で実際に使われてる英文や口語英語に触れるようにしてます。
 
 一方、幅広い分野のボキャブラリー習得には断然、英字新聞です。平素、私たちが日本の新聞で読む内容が、時を同じくして英文で読めるからです。特に、最近話題になってる衆議院選挙前の党の分裂や、新たな政党の誕生、そしてそれらの党首の言動について、英文で読むと却って理解しやすいことがあります。英語は結論をはっきり示すことが特徴だからでしょう。 
画像に含まれている可能性があるもの:夜、空、植物、屋外 学生時代に教えを受けた当時のアメリカ人教師の言葉が半世紀以上経過しても脳裏に焼き付いてます。私は訊ねました。「英語が上手になるには多くの英文を覚えることですか」との問いに対し、恩師のことばは「英語は実際に使ってこそ身に付くもの」でした。
 
 これを胸に、フェイスブックで日本文と英文の両言語で毎日発信してます。これは日々、英作文の実践であり、通じるととても楽しいです。海外の友人向け英作文は英単語ボキャブラリーの蓄積にとても効果があると感じてます。
 

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2017年10月 2日 (月)

便秘とは縁のない生活を送ってます・・・目から鱗

P1000922【私のウォーキングコース往復4K】・・・思わず足が前に出てしまいます。

 私たち人間の行うすべての動作の中で最も自然な行為は排便です。私たちの遠い祖先が生きてた旧石器時代より、おそらく大自然の中で排便行為を行っていたのです。太古の時代も現在でも共通するこの排便行為がスムースに行えるかどうかは、健康に関しては言うに及ばず、「脳の働きに関係」すると私は考えてます。
 
 この点から現在の大きな社会問題である認知症対策としても、スムースな排便は健康生活を継続する過程で誠に中核と考えなくてはなりません。この排便機能を司る臓器は大腸の上行結腸~横行結腸~下行結腸~S状結腸~肛門です。
 
 私は今まで大腸の内視鏡検査を数回受けてます。検査後、医師が説明するとき、検査中に撮った動画画像を見せてくれます。大腸内は全体的にピンク色に近く、大きな皺があり曲がりくねり、意外ときれで、神秘的なトンネルの連続です。腸壁には無数の毛細血管が浮き上がって見え、初めて自分の大腸内の画像を見たとき、私の生命はこれで継続してると驚愕しました。
 
 前述の如く、幾日か便秘が続くと体調がよいとは言えず、重苦しい心境が続き、余り物事が思考できません。それが長いこと習慣化すると、あちこち体内の不具合につながり、害はあっても益はないでしょう。
P1010972
 
 1ヶ月前、拙いブログに記述した通り、近くの黒沢病院で前立腺がんの公開講座を受講しました。受講者の多くは現在この病気を患ってる人が多数のようでしたが、私は予防という観点から講師である院長先生の説明を聴き逃すまいとメモをとりました。
 
 大きなポイントとして、前立腺がん予防には、可能な限り【欧米化した食物を回避する】と共に【大豆製品、及びリコピンを含有するのでトマト】がよいと話されました。現在、前立腺がんを患ってない私は偶然この講習会の存在を知り、講義を受講し良かったと心底から思っています。
 
 その後は、これを実践してる日々です。時に便秘がちであったので、最近の私は「目から鱗が落ちた」感じです。
 
P1020080【抗酸化作用のリコピン豊富なトマトジュースを1日2杯】
 
 トマトジュースは食塩不使用のもので、リコピン1.5倍のものです。これを夕食後1杯、そして目が覚め、喉が渇いた早朝3時~4時頃に1杯です。講習会の翌日からこれを生活習慣にしてます。
 
 どうしたことでしょう。便秘の症状は全くありません。それとともに量が多くなりました。私の考えでは【排便後の爽快感こそ重要】で、理想は、毎日より2日に一度にしてます。
 
 その理由は前述の通り、大腸の最後に【S状結腸】があるからです。人間の身体は誠によく出来てます。これは腸から下がって来た便をこの捻くれたS状結腸が抵抗を生じさせ、わざわざ下へ下がらないようブレーキを掛けてるのです。
 
 私はこの役目を有効利用し、上から下がって来てもすぐに出さず、溜めてから一気に出すためのものと考えます。これにより、爽快感が得られ、心もさっぱりする原動力です。
 
 ところで、トマトに含まれる「リコピン」は赤い色素であり、強力な抗酸化作用を持ってると言われます。主な働きは血糖値を下げたり、動脈硬化を予防したり、anti-agingに効果的とされてます。その中の大きな一つがanti-constipationで、適度な運動を取り入れつつ、便秘に苦しまない生活を実感してます。
 
 

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