「鉄は熱いうちに打て」は花桃や還暦過ぎに通じる
初めに、日頃、拙いブログにアクセス戴き有難うございます。お陰さまで今回の記事で更新数が1500回になりました。元来、私は作文が苦手ですが、今後も身の回りの「よしなし事」について書きたいです。ぜひアクセスをお願い致します。また、コメントを戴ければ幸甚です。
さて、英国のレース鳩月刊誌「ビクトリアル」の表紙に鳩舎と共に3回掲載された花桃は3年前に朽ちましたが、不思議にもその子供が根元に5本も種から生えました。命を次の世代へしっかり継承している自然の力に時代を超越する崇高な力を感じます。きっと、この若木もいつかは朽ちても、同様に子孫を残し、命のバトンタッチは未来永劫、行なわれ続けるでしょう。私たち人間はそれをずっと見届ける生命力はありません。
写真をご覧なってお気づきの通り、実生で生えた4本は背の高い二年ものと小さい一年ものです。これから厳しい冬を越すため比較的暖かな軒下で春まで過ごさせます。土の表面が乾いたら水を与え、根と幹の成長を促します。
写真を拡大して見ると分かりますが、私は2~3か所、紐で縛りました。来春、幹が延びたら再度、同様の作業を行うか、あるいはこのまま成長させるかは直植えするとき決めます。
ところで、植物の楽しみ方は開花はもちろんでも、花のない季節も楽しむには幹の形と枝ぶりではないでしょうか。このうち幹については若木のときに少しずつ曲げて蛇行させ、形が決まるまで紐で固定します。3~4ヶ月ほど経過後、紐を解くと幹は曲がったままであり、元に戻りません。樹木が大きく成長してからの作業では折れてしまいます。
玄関先の築山に植えた「源平しだれ桃」はその名の如く、開花は紅白に咲き分けます。その年によって源氏が勝つか、平家が勝つか年々違います。つまり、赤い花が多い年があれば、白が多いこともあり、何故、咲き分けるかも含めて人間には分からない自然現象が庭の樹木にも見られます。
私の拙い体験からしても、これだけよく曲がってる幹とは植木職人のプロ魂が内包されてます。年月が経過した現在にその仕込みが具現化し、庭を訪れた方々の目を惹きます。自らの仕事が時間が経過した後代の人間を楽しませる仕事は植物にはない人間の技と心意気です。
花桃と同様、梅の木もプロの手にかかれば幹がこのようにくねります。現在、すでに落葉しつつある桃や梅の木はこれから6ヶ月間、幹の形や枝ぶりに心が和みます。おそらく、これは古の平安より行なわれてたと想像され、植木職人の手腕により人々は樹木の味わい深さを享受していたのでしょう。
ところで、このように人為的に幹を曲げるられるのは若木の時のみです。この時期は柔軟性があるからです。この時期を過ぎると折れてしまいます。
一方、人間においては、植物以上に「三つ子の魂百まで」は誠にその通りです。同様に「鉄は熱いうちに打て」もそうです。ある技能の習得は言うに及ばず、特に子供の生涯を決する性格形成において、また、基本的な生活習慣においては親の躾に因るのみならず、子供を取巻く社会の大人たちが厳しくも温かく導くことが未来ある子供たちの人格形成に重要であると説いてます。これらの諺は大人に対する戒めでしょう。
実はこれらの諺について、私は現在の自分自身に当て嵌めてる傾向があります。というのは、すでに三つ子でなくとも、今後の超高齢化社会を生き抜くには、元気な脳と体である今こそ、将来、認知症にならない仕込みの時期と考えます。還暦後の生き方は新たな「鉄は熱いうちに打て」の期間と考えます。90才や100才の人から見れば、私などは三つ子も同然の年でしょう。
幹を魅力ある姿に仕込んむ花桃の若木に現在の自分を重ねてます。今こそ、健康を維持する手立てを発見、実践し、世の中の新たな動向に対処できる柔軟性ある脳でありたい。それには今でしか仕込めない年齢と思います。
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