夜明け前、国際宇宙ステーションを見て感銘
【国際宇宙ステーションから送られてきた映像・・・ナイル川付近】
4~5日前の午前3時半ごろ何気なく南側の窓を開けたら、西南方向から北東方向に進む光る物体が目に入りました。この時間に飛行機は飛んでないと思い、すでに開いてあった私のブログの右サイドの「国際宇宙ステーション」をクリックすると、丁度そのとき日本列島に沿って太平洋上を西南方向から北東方向へ進んでる国際宇宙ステーションの動きが示されてました。
この光景を見て、パソコン上に示される国際宇宙ステーションの動きは誠にリアルタイムであることを確認し、今回、初めて肉眼で地球を周遊するISSの実物を見て感動を覚えました。
国際宇宙ステーション=International Space Station=ISSの進行方向については、北や南から飛行したり、あるいは東や西から日本上空に来ることはありません。日本のような中緯度帯での進行方向は必ず決まってます。
それは北西から南東へ、及び南西から北東への二通りのみです。また、北極や南極上空は飛びません。その理由はISSの飛行は地球の自転方向のみであり、基盤となる角度については赤道から北東へ51.6°及び南東へ51.6°だからです。
ISSの進行角度が赤道に対し51.6°ということは、ISS自体は「慣性の法則」により直線に進んでも、地球上の北緯51.6°及び、南緯51.6°までしか飛行せず、それより高緯度へは飛行しません。このため極地上空は飛行しません。飛行北限はロンドンやカムチャッカ半島の最南端、カナダのカルガリ付近で、飛行南限は南アメリカ大陸のドレーク海峡付近です。
これは地球が球体であることから、北東に直進して飛んでも地図上では北緯51.6°に達すると、今度は南東方向へ進み始めます。ISS自体は、常に地上からおよそ400kmの軌道を秒速7.7㎞で方向を変えずに飛行を続けます。
ところで、ISSは1日に地球をおよそ16周します。1周にかかる時間はおよそ90分です。このため日の入り後45分で日の出となり、1日に日の出と日の入りがそれぞれ16回です。搭乗してる宇宙飛行士にとって1日の行動計画や睡眠時間設定は難しいことと推測しますが、時間についてはUTC=Universal Time Coordinated=協定世界時に沿って生活され、これはグりニッチ標準時に合わせてるようです。
私たちが実際にISSを肉眼で見られる時間帯は夜明け前や日没後になります。理由は、この時間帯なら飛翔してるISSに太陽光が当たるからです。日中は太陽光に遮られ、深夜は日本が夜でありISSに太陽光が当たらず見えません。
皆さまが、ISSを直接ご自身の目で確認される場合は、拙いブログの「国際宇宙ステーション」をクリックされれば、日本上空に近づくかどうか予測できます。ISSからの地球映像については日本が夜であっても、日中である地球上は見えます。
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