骨密度を計測・・・毎日溶け、毎日作られてる骨
平素、その存在を忘れがちなのは私たちの体内にある206個の骨です。忘れがちなのは体内のため、自らの骨を見ることは生涯にわたり先ずないからです。というものの私は子供のとき脛を家の上がり口に思い切りぶつけてしまい、薄い肉を持ち上げたとき白い骨を見た記憶があります。体外から最も近くにある骨は頭蓋骨とこの脛骨でしょう。ここは弁慶の泣き所といわれ、触ると骨の形も想像できます。
身長は骨の大きさや長さにより大かた決定し、姿勢も骨と骨の連結により決まります。
ところで、骨の量は30代から40代にかけピークに達し、その後は次第に減る傾向といわれます。しかし、前向きな生活習慣や人為的な努力によって、より丈夫な骨にすることは可能と考えます。それはカルシュームを含む食品の摂取と、紫外線を浴びることで生ずるビタミンDにより、骨の大部分を占めるカルシュームが吸収できると考えます。
日々、家に閉じこもった生活でなく、骨の存在を意識しつつ「骨に負荷をかける運動」こそ骨が丈夫になるでしょう。
先日、暫くぶりに近くの医院で骨密度を計測しました。1週間ほどで結果が分かり、医師が丁寧に私の骨の量について説明してくれました。表の見方は、左の数値1~4まであり、1は本格的な治療の対象となり、2は注意が必要で医師の指示に従って食事や運動に心がけ、3~4は問題はないと区別されます。
それによると私の数値は2.63なので年齢にしてはまあまあ基準にあり、特に問題はなしと診断されました。内心は、もう少し良いのかと思いましたが、年齢にしてはこんなもんでしょう。
ところで、私は骨はずっと同じものであると考えてましたが、驚くことに、骨は丈夫さを保つため「日々、古くて脆くなった部分を破壊し」、「新しくて強い骨に毎日、作り換えてる」との医師の説明です。
私たちは今の骨量と質を保ち、骨量の減少を最小限に抑えるには、食事と運動で増やすことで、結果的にQOL=Quality of Life=生活の質の改善を図りたいものです。生活の質は見えない骨の量と質に大いに懸かっていても、これは気づき難いことです。
一方、最近、私に近い年齢の人や先輩方を見るにつけ、一目瞭然なことは、その人の歩く姿勢です。私はこれに大いに注目してます。歩く姿勢はその人の「健康度」と「精神の充実さの程度」の表れと思えてなりません。
歩いてないときでも顎が上がったり、前屈みであれば肺や心臓、そして胃腸が圧迫され、見た目の姿勢の悪さのみならず、消化器にとって害はあっても益はないでしょう。「人の振り見てわが身を正せ」は、中高年において視覚から得る大切な情報です。
私たちは特に歩く姿勢に注意したいものです。前述の如く、姿勢が悪いと内臓に悪影響とともに、気持ちまで憂鬱になります。習慣的に姿勢を正しくすることは中高年にとって「生活の質」の核心です。姿勢は私たちの骨の量と質に関係します。
近年、耳にする骨粗鬆症=osteoporosis・・・【脇道で失礼、この発音はおよそ、明日、手をポロ視す】は比較的、体重の軽い女性が高齢期に罹りやすく、スタイルを気にするあまり、若いときダイエットでやせ過ぎると、後々骨まで痩せてしまうと考えられます。標準体重を保つことは骨粗鬆症対策として重要なことです。
ところで、納豆はビタミンK₂を含有し、骨の形成を助けるといわれます。東北から関東の人は納豆の消費が多く、大腿骨骨折を起こす頻度が少ないといわれます。私たちは日々、好き嫌いなく多岐に亘り食したいものです。
宇宙飛行士が地球に帰還したとき、骨の量が減ってた話は有名です。宇宙空間では骨に負荷がかからないため骨が弱くなったのです。私たちは重力ある地球上にいる恩恵をしみじみ感じつつ、骨に負荷を与え、正しい姿勢をキープしたいものです。
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- 骨密度を計測・・・毎日溶け、毎日作られてる骨(2017.11.16)
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