君子蘭の開花から揺るぎない精神を学ぶ
7~8年前、隣のTさんから頂いた1本の君子蘭=Karffir lilyは年々増え続け、今では17鉢になり、実際には25本くらいが花を咲かせます。植物の増え方はいろいろあっても、君子蘭は根からひこばえが生えて成長し、それを親から分離し、新たな植木鉢に植え替え、独立させます。
温かい環境であれば1月下旬に咲き始め、この時季は周囲に未だ花のない季節であることから、見る人は「わあっと歓声を上げ、この花に希望と勇気をもらいます。君子蘭にとって開花の理想の場所は家の中の陽が当たる廊下などです。一方、夏季は屋外に出して管理します。
私の場合、現在、車庫の中で育ててます。車庫は壁が透明で四方が閉まるので温室効果があり、夜間の冷温に対処できます。温かな日の午前中に外に出し、水をたっぷり与えます。すると大きな葉で光合成してるのでしょう。いかにも生き生きしてきます。やはり丁寧な世話が直に個性的な花として応えてくれると思います。
以前に、私のミスで12月の夜間に外に出したままでしたら、翌朝、殆どの葉が萎れ曲がってしまいました。一度萎れるともう元には戻らず、その葉は枯れます。翌春にはよい花が望めません。
ところで、君子蘭の原産地は南アフリカ連邦といわれ、日本名は君子蘭でも、欄ではなくユリ科に属し、英語名はKaffir【南アフリカ】Lily【ユリー】 と表現するようです。故に寒さには極めて弱く、原産地を知れば冬の管理を疎かにできないことになります。
前述の通り、繁殖力が強く、私の場合も実際、増え過ぎて困ってる状況です。しかし、レース鳩と異なり、餌を買って与える必要はなく、水さえ与えれば光合成によって成長し、私たち人間に多くの酸素を提供してくれます。この点から、開花直前から室内で育てるのは君子蘭にとっても人間にとっても互いに健康に帰すると考えてます。
それにしても君子蘭の君子とは、元来、「些細なことに感情を動かしたり、誘惑にあって自分の初志を見失ったり、困難に出くわしてくじけることの無い理想的な人格者」を言います。君子蘭の開花は誠にその名に相応しいです。
私など、君子とはかけ離れた小さな人間であり、心が外界の事象に左右されてしまいます。日々、迷うことなく、もっと堂々と自ら考えた道に生きたいものです。君子蘭の堂々とした美しさから揺るぎない精神を学びたい。
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