シベリア北部より飛来するコハクチョウーに学ぶ
【当舎作翔・稚内モザイク号・現在、当舎種鳩】・拡大して下さい。
皆さま、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。新年を迎え、心底より思うことは本年はもちろん、子々孫々に至るまで「恒久的平和が続くこと」です。
人生100才時代を迎え、個人的にはいっそう健康増進を図り「如何にして未然に認知症を防ぐか。」その方法を模索しつつ、有効な手段を発見したら積極的に実践し、生命ある限り、人間らしく生きる喜びを享受したいと思います。
一方、年齢を重ねたことで今まで知り得た体験について、音楽演奏について若い人のためになることは伝授できる状態でありたいと思ってます。特に昭和時代、長く顧問をした高崎商業高校吹奏楽部の現役の生徒さんに対し、演奏法についてプラスになることがあれば、お伝えしたい考えがあります。反対に、今までの慣習に捉われない若い人による「進取な生き方」を学び、意欲的にチャレンジしたいです。
ところで、快晴に恵まれた平成30年元日の午前中に、私はいつものウォーキングコースである鏑川の土手近くに佇む宮の森「長命稲荷大明神」を初詣しました。このお宮は私の遠い先祖が建てたと伝えられ、子孫としては次代へ大切に伝えて行かなくてはなりません。
実はこの「宮の森」のすぐ南が利根川の支流の一つ鏑川です。初詣後、飛来してるコハクチョウを観察しました。珍しく快晴無風に恵まれた川面に40羽が羽を休めてました。ところで、先日、NHKラジオ深夜便を聴いてたら、白鳥の専門家の話に引き込まれ、一つの事実を知りました。
次にその趣旨です。白鳥は大ハクチョウとコハクチョウに分類され、これらは渡りの地域が異なることを知りました。なるほど、ここ高崎市に飛来してる種類であるコハクチョウについて理解できました。その要点はシベリアにおいても日本においても、鳥類は一種の大きな縄張りがあり、大ハクチョウは力が強いことから、あまり長距離を渡らず、シベリア南部に生息し、そこから日本の東北地方以北に飛来するとのことです。渡りの距離は比較的短いとのことです。
結果的に、大ハクチョウから逃れたコハクチョウが営巣する場所はシベリアでも北部の北極海近くへ追いやられ、渡りとして日本へ来ても、今度は日本の南部まで渡リをしなくてはならず、渡りの距離について、コハクチョウは大ハクチョウのおそらく2倍の長さであり、3000㎞~4000㎞ではないかと推測されるとのことです。このため、日本国内では概して東北以北に大ハクチョウが飛来し、関東以南へ飛来するのはコハクチョウであることになります。
この中に昨年春から夏にシベリア北部で生まれた幼鳥が含まれ、親鳥に連れられ、あるいは本能的に大陸から日本海を渡って遥々鏑川まで飛来してる若いコハクチョウもいるのです。
鳥の歴史は古いことから、このような壮大な渡りは私たち人間の想像を超越し、太古の時代より、毎年繰り返されてる習性と考えられます。私はレース鳩を60年ほど飼育し、現在も60羽ほど飼育してますが、コハクチョウについては、その飛翔が超長距離なことからレース鳩とは違った習性に驚きます。
当舎のレース鳩には「サハリンブラック号」の孫鳩が在舎してます。サハリン(樺太)から関東まで直線距離1200Km~1300㎞です。これもレース鳩としては超越した飛翔距離です。ほとんどの鳩は帰還が難しく、その原因は宗谷海峡を飛び越え、距離が長ければ、更に天敵である猛禽類に出合う可能性が非常に高く、それを交わしての飛翔になるからです。
当舎で東日本稚内GN1000Kを記録した「稚内モザイク号」は帰還当日、胸に赤い筋がついてました。猛禽の爪が当ったのでしょう。レースとは、人間が勝手にレースと言うものの鳩にとっては鳩舎に向かって逃げてくるというのが本当の所です。
しかし、コハクチョウはこの3倍ほどの距離を飛来してることになり、レース鳩飼育者の私には驚くほどの距離です。
このように渡りをするコハクチョウは強靭な体力と共に、遠方の目的地をめざす方向判定能力が備わり、その生涯に幾度となく、北シベリアから日本でも南部へ、また、日本から北極海近くまで渡り、自らの生命が朽ちても、子孫がこの渡りを代々繰り返すことに神秘性を感じざるを得ません。同時に渡り鳥の脳の構造はどうなってるか研究したいところですが、おそらく、人間の考えを超越する習性でしょう。
新年にあたり、超能力を持つコハクチョウーを観察し、改めて私自身も強靭な体力維持を求め、併せて、生き生きワクワクする脳活動を実践したいものです。
« 除夜の鐘が鳴るときシリウスが真南に輝きます。 | トップページ | 「小寒」の太陽は南斗六星に・・・これから冬本番 »
「レース鳩」カテゴリの記事
- 鳩を飼っていた「思い出」ぼろぼろ(2024.08.23)
- 私の鳩に会いに、一人で行った内モンゴル(2023.06.13)
- レース鳩と共に過ごした充実した人生(2023.05.10)
- レース鳩月刊誌・エリザベス女王の思い出(2022.09.09)
- 屋根オブジェ 時が経過し 平和へと(2022.01.22)
「決意」カテゴリの記事
- 安全運転の基本は運転に適した靴を履く(2020.10.26)
- 御巣鷹の尾根には今後もお参りに行きます。(2019.08.12)
- シベリア北部より飛来するコハクチョウーに学ぶ(2018.01.01)
- スムースな血液循環めざし、積極的に体を動かす(2016.01.01)
コメント
« 除夜の鐘が鳴るときシリウスが真南に輝きます。 | トップページ | 「小寒」の太陽は南斗六星に・・・これから冬本番 »
おめでとうございます。本年も勉強させていただきます。シリウスが。太陽暦の基準になった恒星だとは初耳。見かけではありますが、地球から見える全天で一番明るい恒星(太陽を除く)だそうですね。
今日は「初夢」。1シリウス2コハクチョウ3赤茄子。高い、飛ぶ、成す。
今年一年が素晴らしい年でありますように。
投稿: 迂生 | 2018年1月 1日 (月) 20時40分
Mr.Philosopher
明けましておめでとうございます。早速、拙いブログにアクセスとコメントを賜り、幸甚です。今年は偶然、月曜から始まり、ブログを書く日から始まりました。午前中、鏑川に飛来してるコハクチョウ見学に行き、その後、近くの「長命稲荷」に初詣し、去年の無事に感謝しました。一方、本年が歴史的に佳いことがあるよう祈念しました。ところで、仰せの通り、地球から見るとシリウスは全天第2位の明るさですが、実際は太陽の2倍の質量と考えられ、明るさも太陽の25倍ほどと推測されてます。ところで、今夜は月が大きく見え、俗に言うスーパームーンです。今月は2回満月がやって来ます。
投稿: カッキー | 2018年1月 2日 (火) 03時28分