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2018年2月26日 (月)

定着してる英語の略語と本来の綴り、及び盲点

P1060207【白梅しだれ】

 ATM・・・15年ほど前から私たちの日常生活の中に入り、便利なものとして使ってる英語の略語は増えてます。その代表格はATMです。これはAutomated Teller Machine の略語で、Tellerの意味は銀行の窓口にいる出納係の人のことです。このためATMの意味は現金自動預け払い機になります。専用カードと暗証番号により、残高照会、預金、支払い、振り込み、通帳記帳などができます。金融機関の窓口に行く、手間が省けます。
 
 しかし、便利なものは裏があり、これを使った犯罪は後を絶ちません。特に年金支給日は要注意です。ATMは「振り込め詐欺」や「おれおれ詐欺」、そして「還付金詐欺」の犯罪を誘発したり、その温床になってます。私たちは次第に年齢が嵩み、今後、判断力が鈍ることから、会ったことのない人と電話で物事を契約したり、騙されてお金を振り込んではなりません。社会全体で未然に詐欺を防ぐ必要に迫られてます。
 
P1060145【アセビ】
 
 AED・・・次に、ホテルや銀行、駅など公共施設内でよく見かける赤い入れものに入ったAEDがあります。これはAutomated External Defibrillator の略で日本語では更に難しく、自動体外式徐細動器です。Defibrillatorの意味が徐細動器です。使い方は器具を開けば、音声により、分かりやすく処方が導かれます。地区の防災訓練などで実際に体験しておく必要があります。
 
 もし、近くに心臓が具合悪く倒れてる人がいたら緊急事態です。この場合、一分一秒を争うことから人に依頼せず、そばにいる人が自らAEDを使って回復させ、その後、救急車を呼ばなければなりません。急を有することから人任せにできません。誰でも使えなくてはならないのがAEDです。
 
 しかし、難点は倒れてる人が必ずしも心臓病が原因であるとは限りません。また、これを使う場合、例えば、患者が若い女性であっても、そばにいた男性は女性の左胸上部と右胸下部にパットを張る必要があります。これを素人が実際にできるでしょうか。しかし、事態は一刻を争うので、そんなことは言っていられない有能な機器で命が救えます。いつでもAEDを使える自信を持ちましよう。
 
P1060217【柊南天】
 
 ETC・・・これは日本中に張り巡らされてる高速道を使う運転者のためのもので、カードは自動車内に設置します。度々、高速を利用する人にとって入口でカードを手にしたり、出口でお金を払う必要がない便利なシステムです。これで時間短縮になり、延いては渋滞解消になります。ETCの本来のスペルはElectronic Toll Collection Systemです。料金は後で引き落としになります。
 
 これにも難点があり、機器のあるゲートを強行突破する不届き者がいます。しかし、現在は防犯カメラ設置により、ナンバーが控えられ、後で御用になります。
 
P1030458【紅梅・・・品種名は鹿児島】
 
 ICU・・・集中治療室のことで、正式英語名はIntensive Care Unitです。大怪我や循環器関係の疾病により、緊急に治療を施す必要がある患者が入り、医師が集中的な手当てを施します。 
 
 この他GDP=Gross Domestic Product=国内総生産です。
 
 LED=Light Emitting diode=発光半導体など日常よく使われる英語の略語はたくさんあり、慣れれば日本語より的確で分かりやすくなる不思議さがあります。
 

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コメント

「ATM]の「現金自動預け払い機」の訳は機能の実態と訳が一致している。
ブログに時々登場す「dementia」の「認知症」という訳には違和感を持つ。  
「痴呆」という言葉には「愚か」「頭の働きが鈍い」などの意味があり、侮辱的な表現です。これにより、患者や家族の感情やプライドが傷つけられ、痴呆は「恥ずかしい病気」であるとの認識を生じてしまうことから、「痴呆症」から「認知症」への呼称変更採択が行われたのはと平成16年12月24日。 
 以後、「認知症」が厚生労働省の行政用語として改められた。認知症の公式な定義は、『後天的な脳の病気により正常に発達した知的機能が全般的かつ持続的に低下し日常生活に支障を生じた状態』とされている。「dementia」の訳は「認知記憶障害」の方が症状の実態と呼称にあっていて分かりやすい気がする。
 厚労省の役人は日本語のセンスに欠ける。「認知症」には官僚の慇懃無礼ぶりすら感じられる。

投稿: Ape | 2018年2月26日 (月) 10時01分

APEさんへ…的確なコメントに感謝いたします。今朝はブログを6時から書き始め、ATMについてだけ書いてから、矢中食堂へ朝食に行き、帰ってから続きを書こうとしたら早くもコメントがあり驚きました。
日本は言葉遣いに気を遣う国柄から、あるいは当人に失礼がない表現に変化しました。昨今では身体障害者、聴覚障害者、視覚障害者などと呼ぶようになりました。私たちが子供の頃はそのような表現はなかったように思います。
一方、今では正式に使われてる「後期高齢者」は当人にとっては失礼この上もなく感じるようです。お隣の大先生も「こんなことを言われては、もう先がないように感じる」と申しておりました。国の事務方には便利なのでしょうが、人間を大切にする社会に進むにつれ、人の気持ちを大切にする方向に向かってほしいものです。それには先ず、言葉からです。
一方、英語でも最近では身体に障害がある人をThe disableと遠回しに言うようになってます。肝心の認知症についてはdementiaの他に見当たりませんが、認知症は社会の礎を築いた方々が、後天的に脳の病気になられたことで、仰せの通り、その意味は大きく異なります。英語はどうしても手っ取り早く、端的な表現になることから、今のところ、せいぜいsenile dementiaであって、早く当人に失礼のない、人権を考えた的確な英語表現が生まれることを願ってやみません。  

投稿: カッキー | 2018年2月26日 (月) 11時52分

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