« 野山に出て春の息吹を感じましょう・・もうすぐ立春 | トップページ | 朝起きたら・・・先ず「がん」対策 »

2018年2月 5日 (月)

「上を向いて歩こう」に昨秋登った御巣鷹山を偲ぶ

Photo【お昼のミニコーンサートが開かれた浜川プールは写真の上方】

 「春は名のみの風の寒さや」で始まる「早春譜」が似合う立春の日、群馬県高崎市浜川プールロービーで開かれた「お昼のミニコンサート」は今年で9回目を迎え、会場いっぱいの市民の前での演奏は「みかぼ室内管弦楽団」です。
 
 客と楽員の一体感を強調する指揮者のユニークなトークに始まったコンサートの母体は「新みかぼフィルハモニック」で、こちらは年二回の定期演奏会を行っており、私は時々、拝聴してます。
 
 初めてこの「お昼のミニコンサート」の存在を知ったのは、私が以前に通ってたここで行なわれてるジムで知り合ったピアニストのNさんに教えてもらったことに始まります。ある冬の日、トレーニングしてる私に「ミニコンサートに来られませんか。」と声をかけて下さった彼女の誘いがきっかけです。
 
 まさか、ジムでトレーニングしてる方々の中にクラシック音楽の専門家がいるなど想像してなかった私は、とっさに「えぇ~私は前高で音楽を教えてました。」と応え、言わば共通の仕事を持つ彼女と出会えて、ホッとした思い出があります。それ以来、藤岡での定期演奏会を幾度か聴きに行ったり、その後、彼女が発信する楽しいフェイスブックを毎日拝見するようになりました。昨日のミニコンサートでは、演奏後、暫くぶりに直接お会いでき、彼女に備わる不変な「若さと真摯に音楽に向かう生き方」に感動です。
 
 私は早めに会場に来たことから、前から2列目に座り、演奏はもちろん、幾度かお顔を拝見したこのある楽員の発する一音一音の表情をも汲みとることができ、冒頭、指揮者の言われた「一体感」は生の音楽を通じて十分堪能できました。
Photo_2 【弦楽器群】
 
 プログラムは丁度よい一時間ほどで、プーランクやレスピーギなど大作曲家の作品の一部でしたが、充分にその触りを楽しめ、音楽に対する楽員の真剣な眼差しに惹かれるとともに、フランスやイタリア音楽が十分に味わえました。寒さを忘れ、未熟な私の精神は西欧音楽の世界にグッと惹き込まれてました。
 
 可能であれば、事前にプログラムを示した看板かチラシがあれば、鑑賞者は事前にどう演奏されるか期待が膨らむと感じます。おそらく後方の方々は何の曲目か分からなかった可能性があります。
 
 楽器紹介では女性クラリネット奏者の音に安定感と輝かしい音色が心に迫って感じた客が多かったのではないでしょうか。また、多くの客が毎朝聴いてるNHK朝ドラ「わろてんか」の主題にお客はにこにこ顔で、一体感はこんな共通点からも生まれました。
 
 「オーバーザレインボー」について、私は次女の結婚式でSoprano Saxophoneでこの曲を演奏したことがあり、懐かしいです。今回、トロンボーン独特のポルタメントを生かした奏法に、他の楽器にはない自由なユニークさに客はずいぶん惹きつけられてました。
 
 「クシコスの郵便馬車」はピアノで耳にする名曲で、今回、音楽の楽しみの一つであるテンポ・リズムの動きが会場いっぱいに伝わり、途中の低音部による下から突き上がるフォルテに客は身体を乗り出して童心に帰ったようです。音楽の楽しみは多面であっても、心拍に結びつくのでしょう。楽しいテンポとリズムを伴う音楽に人間はウキウキし没頭しますね。楽しいミニコンサートの曲として「クシコスポスト」は相応しく効果があります。
 
P1000991 【昨秋、御巣鷹山の尾根で520名の御霊よ安らかに・・・レース鳩を飛ばす】
 
 ところで、昨年の初秋、私は歌手「坂本九さん」が眠る標高1600mの御巣鷹の尾根に墓参し、趣味として小学4年から飼育を続けてるレース鳩を籠に入れ、高低差200メートルある御巣鷹への急峻な登山道を登りました。
 
 10歩歩いては休み、10歩歩いては休む連続で11羽のレース鳩が入った籠は重く、でも、どれ程、無念であったか想像できない墜落直前の「坂本九さん」たちの気持ちを思うと、こんな辛さは何でもないと自らに言い聞かせ、籠を右手に持ち替え、左手に持ち替え、家を出たのは朝なのに正午にやっと高い現場に到着です。
 
 座席番号で分かるのでしょう。尾根の斜面には推定200メートル四方に亘りそれぞれの乗客の墓が散在してます。坂本九さんの墓前には娘さんと奥さんの写真が一緒に飾られ、私は暫くそこに留まり、心より一礼しました。
 
P1000984【籠の中で揺られたレース鳩も登山道の途中で休憩】
 
 昨日の「みかぼ室内オケ」によるミニコンサートで最後に全員で歌った「上を向いて歩こう」に私の内面はすぐ「御巣鷹山が思い出され、無念な最後を遂げた坂本九さんへの思いが蘇り」歌は好きでも、歌詞にある「涙がこぼれないように、幸せは空の上に、一人ぼっちの夜」などの言葉に、これからという人生の途中で、取り返せない運命に遭遇した、彼の最後の心境を感じ、思い切り声が出ませんでした。
 
 一方、若き日、海外日本人学校教員としてインドに住んでたとき「上を向いて歩こう」は夜の高級レストランでもよく聴きました。日本人であることが分かると専属の楽団が「この音楽」を演奏し始めました。「上を向いて歩こう」は若き日の思い出としても蘇り、今回、充実したミニコンサートになりました。
 
 音楽とは生活体験と結びつくといっそう旋律が際立ち、深く心に迫るものです。いつも音楽の深さと楽しみを教えてくださる新みかぼ管弦楽団楽員の方々に心よりお礼申し上げます。
 

|

« 野山に出て春の息吹を感じましょう・・もうすぐ立春 | トップページ | 朝起きたら・・・先ず「がん」対策 »

新みかぼフィル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 野山に出て春の息吹を感じましょう・・もうすぐ立春 | トップページ | 朝起きたら・・・先ず「がん」対策 »