【西洋シャクナゲ大輪】
私がシャクナゲに出合ったのは学生時代に群馬県草津温泉で行われたシャクナゲ祭りです。しかし、当時の私には音楽以外に心が動くことはあまりなく、(女性は別です。)きれいだな位でそれほど深い感動を覚えたり、心が動かされた印象はなく、そのまま年月が経過しました。
そして、20代中ごろより音楽教員として群馬県の高校に勤務し、そのとき仕事で出合ったのが歌集「しゃくなげ」です。これは群馬県の高校で使われ、音楽の先生方が編集した補助教材の歌集で、私も会員であることから生徒たちに用意させ、教科書以外の楽しい曲集として授業で扱ったものです。
内容は昔からの歌や、多少、ポピュラー音楽も含み、授業の始まりに発声練習を兼ね歌ったものです。ところが私は50代になって、この高校教育研究会・音楽部会の副会長の立場に数年ありました。

【群馬県の高校で使用された歌集シャクナゲ】
そして、この歌集を授業でいつも使っているうち、本物のシャクナゲとはどういう植物でどういう花かを見たい気持ちが高まったのです。
40才前後のある日、前橋農協の植木屋を見て回ったとき、初めてシャクナゲの花を見て、その美しさと何より品格に心を打たれた強烈な印象を持ちました。その瞬間から私はシャクナゲに陶酔し始し、以来、休日となれば埼玉の花園など、あちこちの植木屋巡りに楽しみを見出し始め、その中心は西洋シャクナゲ大輪、そして派手さのない中にも、ひっそりと咲く豊かな色彩を放つ日本シャクナゲの虜になりました。この思いは現在でも変わらず、それどころか、ますます情熱の頂点に向かってます。

【西洋シャクナゲの蕾膨らむ・・今朝撮影】
しかし、30年以上に亘りシャクナゲの虜になっても、長い期間には失敗を重ねました。失敗とは大切なシャクナゲを枯らしてしまったことです。私はシャクナゲが好きでもシャクナゲの専門家でないからでしょう。
しかし、「失敗は成功の元」を信じ、あれこれ原因究明は真剣でした。「何が悪かったか」、「何をしたから悪かったか」、「何をしないから悪かったか」、「場所は適切か」、「陽のあたり具合は適切か」など、思い当るふしを総ざらいです。その結果、考えに考えた挙句、思い当るふしの解決がシャクナゲを立派に開花させることにつながりました。
その第一は「水はけのよい土地」です。しかし、植物なので水は必要です。この矛盾を解決したのが、ご覧の通り、植える場所を「他より高く土盛りすること」でした。
第二に、場所は必ず日陰が適地です。私は大きな落葉樹の比較的近くに植えてます。これにより夏季は木陰となり、日光が必要な冬季は陽が葉に届き、蕾が育ち、光合成できるからです。
第三に絶対してはならぬこと。それは鶏糞など強い肥料を与えてはならぬことです。必ず枯れます。

【華やかな源平しだれ桃の開花】
ところで、シャクナゲに比べ、花桃は水さえ与えてれば、良く成長します。幼木を次女の長女が誕生した記念樹として三年前に植えたら、もう見事に開花です。果たして本人はこのように心身とも順調に成長するかですが、保育園に行ってることもあり、言葉は殆ど自由に話し、母に似て走りは速いようです。今度、私が一日預かり、プラネタリウムに連れてくことになってます。天体に興味が湧けばいいのですが、三才と小さいので楽しく接することが肝心と思います。
ところで、私が一番力を入れてる西洋シャクナゲは、今春あと一本色彩の異なる品種ををどこかで手に入れる予定です。花木を手にするときは鉄則があります。それは開花を必ず自らの目で確認し購入することです。蕾で購入してはなりません。期待と異なり、がっかりすることがあります。最後に昨年、開花した西洋シャクナゲ大輪の写真をご覧ください。
四月上旬から中旬が見頃です。お近くの方はご夫妻ででもお出かけください。お茶とピアノ演奏があります。
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