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2018年4月30日 (月)

日本シャクナゲにRoot Competion対策を施す

P1030018【大きな植木鉢を埋め、そこに植え替える】
 
 毎年たくさん咲いてた日本シャクナゲ(ツクシ・シャクナゲ)は、今春どうしたことか三つの花が咲いたのみで不調に終わりました。葉は見た目に少し黄色がかったものがあっても、垂れさがることはなかったです。しかし、昨年夏より、観察しても蕾が殆ど付かないことから、どうしたことかと思ってました。
 
 以前にシドニー近郊にお住まいの逍遥さんのお教え【コメント】で、調子が悪いシャクナゲはもしかするとroot competitionにやられてる可能性があることを知り、一昨日、思い切り日本シャクナゲの周囲を掘り、本体を持ち上げて驚きました。
 
P1030002【ここにシャクナゲが植えてありました】
 
 ご覧の通り、他の植物の根(白梅しだれ、柿の木、合歓の木)がシャクナゲの周囲を取り囲み、本来、シャクナゲが吸収すべき養分をこれらの多くの根が吸収してる実態を発見し、なるほど、これでは根が広がらない習性をもつシャクナゲは栄養不足になり、花芽がつかない原因が理解できました。
 
P1020966
 
 さて、どうしようかと考えた挙句、たまたま直径50㎝、深さ40㎝の大きな植木鉢があったので、これを土中に埋め、その中にシャクナゲを植えることにしました。ホームセンターで購入した赤玉土を底に、根の周囲に軽くて軟らかいバミュキライト、それに鹿沼土を入れてシャクナゲを入れました。
 
P1030007 【大きな植木鉢を埋める】
 
 先ず、水はけを良くするため底に前述の赤玉土を敷き、続いてバミュキライトを少し敷き、土がついたシャクナゲを入れ、根の周囲にバミュキライトと鹿沼土を入れて植え込みました。
 
P1030009 【水はけを考え、底に赤玉土を入れる・・・植木鉢の下は少々の空間】
 
 これで他の樹木とは根が遮断され、養分を吸い取られることはないでしょう。他の樹木とはシャクナゲのために直射日光を遮断してくれてる植物たちです。ですから、他の植物による利点は受入れ、root competitionになる欠点は取り除きました。
 
 これは人間のみがしてやれることです。この作業をしなければシャクナゲは咲かないどころか、次第に衰退するでしょう。一般にいわれるシャクナゲが咲かなくなる原因はこんな所にあります。
 
P1030019【植え込んだ後・・・なぜか生き生きして見える】
 
 水をたっぷり与えましたが、いくらやっても水が溢れません。実は、植木鉢の下に少しの空間を作りました。これは水はけを良くする工夫です。
 
 ところで、鹿沼土の利点は表面が乾いて水分がなさそうに見えても、常に水を含み、植物に潤いを与えます。植物の生命維持にとってこんな都合のよい土はありません。水があり過ぎても、しっかり保水し、その後、少しずつ植物に提供する優れものです。
 
P1030022【今朝、撮影した日本シャクナゲ】
 
 ところで、私たちが近隣で見るシャクナゲの殆どは西洋シャクナゲです。日本シャクナゲは植木屋で探しても殆ど見当たらず、太古の時代より日本列島の特に山岳地帯に分布し続けてきた貴重な植物です。
 
 日本シャクナゲの特徴について、つまり、西洋シャクナゲとの根本的な違いは葉の裏側が黄土色してます。西洋シャクナゲは他の植物と同じく黄緑に近いです。これで明確に判別します。
 
 概して日本シャクナゲは地味であっても、人間を惹きつける優美な色彩を放ちます。平素、私たち人間も斯くの如くありたいものです。
 
P1020799 【2~3年前に開花した日本シャクナゲ・筑紫】
 
 私の使命として、貴重な日本シャクナゲを保存するつもりで、これからも年間を通じて成長を見守り、しっかり育てます。樹勢が増し、大きくなったら枝を取って、挿し木で貴重な品種を増やします。
 

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日本シャクナゲの育て方」カテゴリの記事

コメント

大きな鉢を使い他の植物の根が侵入するのを防ぐアイデアはなかなか好いかもしれませんね。こちらではホームセンターでワイン貯蔵で使った古樽が入手できるのでそれを半分にして使う手もあります。実は昨日まで訪日しており、滞在中には丁度石楠花開花の季節が重なったこともありホームセンターで3本程(細葉、屋久島、西洋)購入し、両親に託してきました。また日本石楠花と西洋種のハイブリッドが沢山あるのには驚きました。愛好家による掛け合わせがすすんでいるようですね。

投稿: 逍遥 | 2018年5月 7日 (月) 21時38分

逍遥さんへ・・・大きな西洋シャクナゲの1本も今春は葉が萎れるなど樹勢が悪く、蕾はたくさんありましたが、いわゆる見事な開花になりませんでした。このため、思い切り掘り起こしたところ、やはり多くの他の根が侵入してました。周囲を石盤などで固め、殆どの土を入れ替え、植え直しました。枝に新芽が出れば植え替え成功です。
他には調子のよいシャクナゲもあることから、諦めずに、地中まで丁寧に見守ることが必要と感じます。日本に滞在されてたとのことですが、仙台でしょうか。富山県砺波市でしょうか。

投稿: カッキー | 2018年5月 8日 (火) 02時44分

海外居住者向けのJRパスを購入していたため今回の日本滞在中は北は函館から西は家内の実家がある福岡まで2週間ばかり旅行しまいた。丁度花の季節にあたり非常に幸運でした。中では函館五稜郭に植えられた4000本にも上るソメイヨシノが満開、一生分の桜を堪能できました。開花期間が短く1週間程で散ってしまうソメイヨシノは海外居住者にとってこれぞ日本の春という感じがします。10数年ぶりの花見、一人で感慨にふけりました。震災の爪痕が残る宮城、仙台では旧友の案内で石巻まで足をのばしましたが、児童100人の内70数人が津波で亡くなった大川小学校を訪問。暫し沈黙、言葉がでませんでした。富山では実家に近い五箇山、白川郷を訪問。まだ雪を見たことがない小学生の子供たちは残雪の残る田んぼに上り大はしゃぎでした。新幹線が整備された日本は北海道函館から九州鹿児島まで1日あれば地続きで移動できるようになり非常に便利にはなりましたが、昔のように特急列車や急行を乗り継ぎ車窓を眺めながら旅情を楽しむことが出来なくなったのは少し残念です。

投稿: 逍遥 | 2018年5月 8日 (火) 09時17分

逍遥さんへ・・・今回は、ずいぶん長距離の日本縦断でしたね。
奥様を始め、子供さんもずいぶん楽しかったことしょう。
ところで、仰せの大川小学校の悲劇は絶対に回避できた筈です。近くの山へすぐ逃げれば、全員無事だったのです。庭に長い時間待たされ、子供たちに時間はあったのです。大津波を体験してない大人が判断を誤りました。
今後、海岸に近い学校は、平素から津波に対する高台への避難訓練を繰り返しやっておくべきです。合掌
私は今後、日本各地を旅する計画を持ってます。あまり飛行機や新幹線を使わず、仰せの通り、旅情を楽しむように計画します。
コメント有難うございました。

投稿: カッキー | 2018年5月 8日 (火) 17時42分

大川小学校、現場に行って確認できたことはこんな内陸まで北上川を遡った津波が押し寄せたんだという驚きです。石巻と言っても市町村合併で石巻市に合併された海からはかなり離れた内陸です。小学校の教職員も普段から地震後の津波対策など皆無だったと思われます。津波は海から来るもの、よもや北上川を遡った水が堤防を越え押し寄せるとは想像しなかったでしょう。普段から避難訓練をしていれば確かに助かった70数人の命ですが、避難訓練を徹底していない行政の責任はさておき、現場にいた先生方ににまで責任を押し付けていいものかかなり複雑な気持ちになりました。学校の100mとなりが山間部ですので残念でなりません。合掌

投稿: 逍遥 | 2018年5月 8日 (火) 19時21分

逍遥さんへ・・・私の群馬県でも、確か今年1月頃、私が登ったことがある元白根山が推定1000年以上、噴火の形跡がないのに突如として噴火し、現地で山岳訓練してた自衛隊員に墳石が当り、亡くなりました。
元白根山の頂上一帯は広大で景色が抜群によく、私はその感想を上毛新聞「ひろば」に投稿したところ掲載なりました。恥ずかしいですが、2014年6月5日に拙文をブログに載せました。最近の日本では自然災害が多いです。
ところで、オーストラリアでの天体の動きに興味があります。特に日本ではまず見られない全天でシリウスに次ぐ明るさを持つといわれる1等星「カノープス」を見たいです。カノープスの赤緯は-52°のため、日本では南西諸島なら水平線近くに見えると考えられます。日本ではこれを見ると長生きができると言われてます。季節によっては計算上、90°-52°=37°なので関東でも山の上で南がよく見える位置であれば見えると考えられてます。

投稿: カッキー | 2018年5月 9日 (水) 02時49分

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