夏季の樹木・インドでは火炎樹、日本はサルスベリ
インドでは3月頃より次第に暑くなり始め、真夏は5月です。ですから学校は5月が夏休みです。若き日私が住んでたカルカッタは現在、雨季であり、といっても日本の梅雨のように、しとしと降るのではなく、午前中から日本の夕立のような激しい降り方をします。
日本では虹は殆ど東側に出ますが、インドでは午前中から虹が西側に見えることもあります。10分ほど降るとからっと晴れ渡り、暫くすると再度夕立のような降り方をします。これを繰り返し、熱帯雨林の感覚です。
暑いインドではこの降り方は恵みの雨であり、それは、お陰で一時的に涼しさが味わえます。雨季になると5月までの一日中晴れ渡った天気とは変化が起こり、現在7月中旬は雨季の真っ最中と想われます。この気候が9月頃まで続き、その後は雨が降らない乾期になります。10月~翌年2月上旬までは日本の秋晴れのようであり、あまり暑くない気候が約半年間続き、インドを旅行するにはこの期間がお薦めです。
インドではこの火炎樹が街角のあちこちに咲き、開花期間は5月の真夏に咲き続けます。光景として、インドの暑さと火炎樹はすごくマッチします。火炎樹が咲くと真夏の雰囲気になります。インドの暑さは【山岳地帯でなければ】午前11時が最高気温となり、私が暮らしてたカルカッタでは連日、摂氏42度ほどでした。道路は50度くらいと想われます。
しかし、自然はよくできており、多くの樹木は背があまり高くなく、ご覧のように日陰がたくさんできます。樹木の中でも私が最も驚いたのはカルカッタ植物園にあったバイヤンツリーです。
ご覧の森のような樹木は、実は1本の木です。一見してたくさんの木が生えてるように見えても、すべての木は繋がってるのです。樹木の中に入ると直径100mほどのほぼ円形をしてます。
これは不思議にも枝から蔓が延びて来て、地面に到着すると地面から養分を吸い始め、その蔓が直径5㎝ほどになると、蔓のイメージは全くなくなり、硬くまっすぐな幹になります。つまりこのバイヤンツリーには何百本から千本程の、蔓からできた細い幹があり、中を歩いても元の幹はどれであるかは分からないほどですが、中央部には僅かに他より太い元の幹らしいものがありましたが、養分の摂取は数え切れない蔓が太くなり、地中から水分や養分を吸収します。
前述の如く、バイヤンツリーの下は暗くなるほど広い木陰を作り、暑いインドにあっては天然の涼みができます。人々はこの下で暑さを凌ぎ、自然の恩恵で夏を過ごします。
私も夏の最中は庭に木陰ができるように計画し、下枝はカットして風の流れを良くしてます。風の吹く方向は概して東西です。樹木の中を通過する風は葉に接触することにより、涼しい空気になります。
現在の日本は以前とは気候が大分変動し、梅雨もしとしと降りから、豪雨になり、毎年のように自然災害です。その上、連日猛暑です。家の中でクーラーは必須です。また、塩分とミネラルを含む水分補給はこまめな回数が必要です。
猛暑でも、涼しい朝のうちや、夕刻時は樹木など自然に触れ、光合成によって作られた新鮮な酸素を吸って血液内に入れ、きれいな血液を体内に循環させたいものです。
※今回、ブログの発信が遅くなり、お待ちされてた方には申し訳ありません。昨日、東京へ行って、田舎者は今日、疲れが残ってました。ブログは午後6時から書き始めました。
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コメント
猛暑に負けず相変わらずの健筆振り感服いたします。最近の猛暑で身体がグダグダになっております。
連日40度にならんとする炎暑が続く中、インドで42度の暑さを経験したそうですね。日本列島の暑さとは何か違う。涼を気軽に取れる火炎樹のような街路樹のせいかな。暑さを打ち払う夕立の恵みかな。
めちゃ暑い日が続いています。もはや「熱波」です。「寒波」が待ち遠しい。
投稿: 炎太郎 | 2018年7月20日 (金) 06時12分
炎次郎さんへ・・・更新が遅くなり、お詫び申し上げます。お陰さまで、体調は回復しつつあります。
暑い日にはインドでの青春時代を思い出し、そこには火炎樹=flame treeがある街並みです。長く咲いてます。日本のサルスベリのようですが、もっと派手です。
日本も毎日が炎暑ですが、炎次郎さんには冷たいビールがあるではありませんか。また、ビタミンIも充分ですね。
投稿: カッキー | 2018年7月20日 (金) 10時04分