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2018年7月 5日 (木)

火星が光度を増すのは、満月に似た配置のため

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 地球に大接近中のため、今、話題になってる火星が予想を超える明るさで赤く輝いてます。無数の恒星や殆どの惑星は青く見えますが、火星はいつもは橙色でも比較的小さく光度は低く、探すのが大変ですが、6月下旬より存在感を示すかの如く、橙から赤に近くなっており、すぐに発見できます。
 
 その輝きはいつもと異なる神秘性を有し、宇宙の主役になりつつあります。ぜひ、この夏は存在感を増してる火星=Marsに注視してみましょう。
 
 今の季節、火星の位置は午後10時頃から深夜にかけ、南東から南を通過し、未明に西南の空にあります。近くの星座は黄道十二星座の一つ「やぎ座」です。
 
 接近というけれど「実際、地球から火星まではどのくらい距離があるでしょう。」
 
 次は拙い計算です。この場合、先ず、それぞれ太陽からの距離を調べます。地球がAU1に対して、火星はAU1.5237と計測されてます。AU1【太陽地球間】は約1億5千万㎞なので、これに火星のAU1.5237を掛ければ、太陽~火星間の距離は約2億2800万㎞です。
 
 故に、地球と火星間の距離は7800万㎞です。しかし、このように単純計算ができるのは大接近する今回のみです。大接近以外では、火星までの距離は遥かな遠方となります。
 
Photo【今夜、7月5日の午後11時頃】
 
 ところで、最近、テレビニュースなどで多く耳にすることに「接近するから火星の光度が強くなる」とのことです。しかし、私は火星の光度が増す原因は、それより大きな原因があると考えてます。それは三の天体が「恰も満月のよう位置関係になるからです。
 
 火星はいつもは半月状態であったり、三日月状態で光度は低いです。火星が大接近するときのみ、太陽~地球~火星とほぼ直線に並びます。ですから、大接近のときは満月のように火星のすべての表面に太陽光が当たります。このため非常に明るくなります。
 
 ポイント・・・「火星は地球に接近するから明るくなる」というより、満月のような位置関係になるから明るくなる」です。
 
 一方、火星が橙色してるのは表面が酸化鉄に覆われてると言われ、酸化鉄とは鉄の錆です。おそらく火星創世期に表面は鉄で覆われてましたが、長い年月で風化し、酸化鉄になったと想われます。このため火星は橙から赤に近い色で見えると考えられます。
 
 今回の最接近は7月31日ですが、その前後2週間ぐらいは、いわゆる「満月」に近い状態なので、今月から来月にかけて、火星はいつもよりずっと明るい姿を我々地球人=earthling に見せてくれるでしょう。火星の大接近は2年2ヶ月ごとなので、次回の大接近は2020年9月下旬頃でしょう。
 

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