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2018年8月30日 (木)

火星が一時的に逆行して見える現象・・・・・・・・・・実際には逆行してない

P1040964【2018年7月31日、地球に接近した火星】

 私たちが見る天体は太陽や月を初めとして、恒星や惑星も見かけ上、日々、東から西に移動して見えます。これは地球が西から東へ自転してることに因ります。
 
 しかし、火星は(すべての外惑星も)それ自体が反時計回りに公転しつつ、日々その位置は少しずつ西から東へ移動してます。しかし、地球からでは見かけ上、西へ西へと移動して見えます。これは地球が火星より内側にあるので、地球が火星を追い越して行くからです。最接近時に火星は午前0時に真南にありましたが、これに比較し、今では午前0時に南西に輝いてます。
 
 火星の軌道は楕円といわれることから、約2年2ヶ月ごとに地球に接近しても、大接近の場合と、あまり接近しない場合があります。今年2018年7月31日には大接近し、私たちの記憶に新しいところです。
 
 ところで、火星の動きは地球に接近する日を中心に2ヶ月ほどかけ奇妙な動きがあります。それは通常、東への進行方向が一時的に西方向へ逆行=Mars retrogradeすることです。
 
 古代よりこの奇妙な天体現象に気づいた人類は不思議に思い、ギリシャ語では「彷徨い歩くもの」を意味するπλανήτηςであり、それが英語のplanetになり、中国語で戸惑う星を意味する惑星であり、日本語でも惑星です。
 
【ウィキペディアより転載】
 
Photo  
 
 P1040987 【ウィキペディアより】
 
 上図で、A1~A5までは星座と考えます。T1~T5までは地球が半年間、公転した場所です。P1~P5までは火星の公転の動きです。動きはそれぞれ反時計回りです。
 
 火星は地球のすぐ外側を公転してますが、地球から見ると一時的にこのような逆行して見えることから、古代より、不思議な現象と考えられ、天動説時代には説明つかなくとも、コペルニクスが地動説を唱えて以降、説明がつくようになったと考えられます。
 
 このように、火星に逆行する動きが見えるのは、直径約3億㎞ある地球の公転軌道の位置から見ると、火星の背景(星座)が一時的に変化して見えるからです。実際には、火星は全く逆行してません。
 
 この逆行して見える現象は火星が地球に接近する頃に起こり、その前後でのみ火星の動きが逆行して見えることは天体の不思議なことです。これは他の外惑星でも、同様と考えられますが、遠方過ぎて捉え難いでしょう。
 
 私たちも世の中の不思議で不可解な動きを責める前に、あるいは、その理由は自らの身近な所にあるのではないかと、常に常識や先入観に囚われない考えを持ちたいものです。
 

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