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2018年8月13日 (月)

西日本を考慮して・・・サマータイム導入

Photo【東経150度線が通過するウルップ島】

 2020東京オリンピック・パラリンピックを控え、暑さ対策を理由に、現在、日本の標準時を1時間早めるサマータイムを導入しようとする動きがあります。これについて前回に引き続き、以前に地元紙・上毛新聞「ひろば」に掲載された拙文を書きます。
 
 21世紀と共に導入をめざすサマータイム法案が国会に提出される動きがあります。終戦後、わが国でも導入されましたが、4年後に停止されました。
 
 まず、サマータイムとは何か、天文学的に考える必要があると思います。日本標準時は英国グりニッチから15度で割り切れる東経135度の兵庫県明石市が基準ですが、サマータイムはこの基準を東経で15度、東に変更することと同じです。
 
 つまり、択捉島より東にある東経150度のウルップ島の位置で、太陽が真南に来たとき日本中を同時に正午にすることになります。
 
Photo_2【兵庫県明石市にある東経135度子午線】
 
 これを考えたとき、日本の国土は西欧諸国と異なり、東西に長く散在しており、南西諸島では正午になっても太陽の位置は見かけ上、10時半頃の南東の位置にあることになります。
 
 この地方は、明石市から遥か西に位置してるため現在でも既にサマータイムの状況に近いのです。これを更に1時間早めることは生活の不自然なリズムを更に拡大し、沖縄以西の人々の朝の時間帯に大変な無理を強いることになります。
 
 夕方ゆとりが生ずる利点や、涼しい早朝から仕事ができる利点があっても、東日本でも過渡期の4月や10月の朝は特に忙しくなります。
 
 東西広範囲に住んでる1億2千万人の国民の生活を一律1時間早めることは、医学的に考えても、血圧疾患をはじめ病気を抱えて人々や65才以上が4分の1を占める超高齢化社会にとって、本当に適切でしょうか。
 
 特に、西日本の人々の朝の大変さを考え、慎重な検討が必要と思います。
 
 

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上毛新聞「ひろば」に掲載」カテゴリの記事

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