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2018年9月10日 (月)

天の赤緯と赤経を復習し、白露について考える

P1020522【春分の日の太陽】・・・この背景は「うお座」

 
 9月8日は白露です。いったい白露となる基準は何でしょう。
 
 その前に地球上の位置については緯度・経度で表わし、緯度は赤道を基準に北緯・南緯になり、それぞれ度、分、秒、秒以下は十進法で表わします。一方、経度はイギリスのグりニッチ天文台前の子午線を基準に、その東を東経、その西を西経としてそれぞれ度、分、秒、秒以下は十進法で表わします。
 
 これにより、球体である世界の場所をすべて詳細に特定できます。この緯度・経度は人類の先達が考えついた60進法による表示で、後世の我々はその恩恵に浴しています。
 
 別件ですが、私の趣味の一つである鳩レースは、この緯度・経度により放鳩地から参加鳩舎位置までの直線距離を球面三角法で計測し、距離が算出されます。
 
 ところで、恒星など天体の位置を詳細に決定するものは、地上のように緯度・経度でなく、赤緯・赤経で表わします。赤緯については、天の赤道【地球の赤道の真上】を基準【0度】とし、北には+をつけ、南には-をつけ、度、分、秒、秒以下は十進法。経度については、全体を赤経のみで表し、東経や西経のようなものはありません。
 
 赤経は写真の通り、春分の日の太陽の中心を0hとし、天を東へ一周して24hになります。春分の日の太陽の中心から東へ15度進むと1hとなり、順に一周して24hになります。0hと24hは同じ位置で春分の太陽の中心です。hは英語のhourです。
 
 本題ですが、前述の通り、天の縦線は24hの赤経で表わすので、これは春分、夏至、秋分、冬至など、二十四節気の太陽の位置に丁度当て嵌まります。つまり、0hは春分の太陽、以下、1hは清明の太陽の位置、2hは穀雨、3hは立夏、4hは小満、5hは芒種、6hは夏至、7hは小暑、8hは大暑、9hは立秋、10hは処暑、11hは白露、12hは秋分、13hは寒露、14hは霜降、15hは立冬、16hは小雪、17hは大雪、18hは冬至、19hは小寒、20hは大寒、21hは立春、22hは雨水、23hは啓蟄、24h【0h】は春分となります。
 
 このため、先日の白露の太陽は11hにあります。1hは15度なので、15°×11h=165°になり、公転してる地球から見た白露の太陽は春分の太陽から165°東へ移動して見えることになります。実は、ここには「しし座」が太陽の背景にあります。
 
 しかし、太陽、月、惑星は刻々と移動するので、赤緯・赤経では表わせません。表わしても瞬時です。それに対して、恒星は我々がこの世に生存してる間は変化しないので、すべての恒星の位置は赤緯・赤経では表わせます。例えば、21ある一等星で最も明るいシリウスの位置は赤緯-16°42′58.01″、赤経06h45m0.89s、です。
 
P1050023【黄道十二星座の一つ・しし座】
 
 前述の通り、白露の太陽は11hにあり、地球から見る現在の太陽は「しし座」の位置にあります。「しし座」の一等星はレグルスです。この恒星は珍しく、黄道上にあります。また、しし座は文字通り、ライオンの形をしていることから、東の空に登るときは上を向き、南の空では西を向き、西の空では下を向きます。これは地球の自転に因ります。
 
Photo_5 【インドの形に似てる魚座】
 
 これから秋に向かい、空も澄んで星空を見るには絶好の機会です。紀元前バビロニア時代に既に発見された黄道十二星座と季節の関連を考えつつ、実際に夜空で一つでも多くの黄道十二星座を見つけ、二千年以上経ても不変の形が確認できると、今まで以上に天体に興味が湧いてきます。現在、深夜の日本の上空には巨大な「うお座」が覆ってます。実は、「うお座」のすぐ下の天の赤道に接するところ【赤丸】が春分点です。春分の日に太陽はこの位置にありました。
 

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