山岳地帯を飛越え性能検定をパスしたランボー系
昨日は最後のレース鳩訓練をしました。いつもとは全く逆方向からの訓練です。私の地区でのレースは東北地方のみの北コースであり、今回は今まで体験してない西コースです。
群馬県西南部は山岳地帯で標高差1000メートルある碓氷峠があり、それを過ぎると長野県軽井沢です。60年間継続したレース鳩飼育を止めるため数羽いた選手鳩を今まで経験してない山岳地帯を飛翔できるか問う性能検定訓練としました。種場は既にすべてピジョンクレージー鳩舎に預かって戴いてるので全国の競翔家に渡る可能性があります。
午前9時に愛車Audi TT Quattroに積み込まれたレース鳩と共に、私は暫くぶりに上信越自動車道経由で、富岡ICから長野方面に向かいます。
途中、休憩し、群馬県側最後の横川サービスエーリアで鳩たちに新鮮な空気を吸わせ、一路、急峻な勾配が続く碓井峠に差し掛る巨大な橋が峠の始まりです。周囲は平素見られない厳しい山岳に囲まれ、予想以上に長いトンネルが続きます。
軽井沢から再度トンネルを通過し、暫く走ると景色が一変し、広大な佐久平が見えてきます。活火山・浅間山【2568m】や、それに続く籠の登山、湯ノ丸山など2000m級の山並みを右に見つつ、比較的、空いてる上信越道を西へ西へと進みます。それにしても、トンネルの多さに驚きます。中には4000mを超えるトンネルもあります。
車は小諸を過ぎ、上田ICで下車、2時間走って時刻は丁度11時です。一度菅平方面に行きましたが、適切な場所がなく、高速道の比較的近くに大きなパチンコ屋があり、その広い駐車場にしました。直線距離は家から120K余り。
20分ほど休ませ、性能検定であることから1羽ずつ放鳩です。1羽ずつ声をかけ、放してからその鳩が全く見えなくなって次の1羽を放すことに単羽放鳩の意味があります。他の力を頼らず、自力で山岳地帯を飛翔させ、帰巣本能と方向判定能力を問います。
ピジョンクレージー鳩舎では、周囲が山岳のため猛禽による被害を防ぐことから委託を中心にレースを楽しんでおられます。一方、全国の競翔家にレース鳩を提供するシステムをお持ちで、私の鳩もそのラインの一部に載って参加させていただきます。将来は全国どこかの地区での活躍を見守ります。
前述の如く、「稚内モザイク号」、ヨーロッパチャンピオン「スチール号」の1000K系統を中心に種鳩を既に引き取ってもらい、残るのは選手でしたが、選手については山岳性能検査を合格した鳩のみをピジョンクレージー鳩舎へと決めてます。
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