日が伸びて 早くも開花 君子蘭
先日、ホームセンターの植物コーナーで君子蘭を見たら、高さ15㎝ほどで蕾のない小さな君子蘭が3000円ほどでした。ずいぶん高価な植物であることを知りました。私の場合、数年前に隣の家で戴いた一本の鉢植えが始まりです。そのうちに脇から子が生え始まり、株分けしたら今では17鉢にもなってます。
元々、君子蘭の原産地は南アフリカと伝えられることから寒さに弱く、12月に室外に出したままで葉が萎れてしまったことがありました。それでも、昨年12月初め、そんなに多くを室内に入れられないので、型の良いもののみ11鉢を選び、日当りの良い廊下に並べ、残りは戸が閉まる車庫の中で過ごさせてます。こちらは気温が低いため、未だ咲く気配がありません。やはり、植物は適温が活動を促し、生命力を伸ばします。
君子蘭の開花期間は比較的長く、鉢によっては2~3本も花の枝が生じるので、全体的に2ヶ月ほど咲き続けます。ですから4月上旬まで、これからますます花が増えると予測してます。
植物の世話は一年中休みなしです。4月~11月までは外に出しておき、枯れ葉を抜いたり、夏場の水遣り、直射日光を避けたり、時には油粕を与えます。肝心なことは、寒くなる前に室内に入れます。
私は長いことレース鳩を飼育してましたが、こちらも年間を通じて、一日として手を抜くことはできませんでした。同様に、各種植物は丹精込め、開花を目標に育成してます。健康度は葉の状態をチェックです。大きい緑の葉は十分な光合成ができ、よい開花に結びつきます。
これが最初に戴いたいわば私の家の君子蘭の元祖です。確か蕾の時にプレゼントされましたが、開花してその姿にあっと驚きです。当時の感想は「何と言う生命力に溢れた美しさか」でした。
この一本が今では17鉢ですから、しっかり育てれば費用はかからず、毎年、早春に咲きます。私一人で眺めていてはもったいないので、前の道を通る人によく見えるように廊下に並べてます。
昔の私は、一般に植物にあまり興味を持たず、ひたすらレース鳩と音楽に興じてました。ですから、偶然に出合った君子蘭を通して、この世にはいろいろの場面に喜びがあることを悟っています。折角与えられた一度きりの人生は、多面的に生き、角度を変えて見る生き方で、また、新たな喜びに遭遇するものです。
ところで、日々、君子蘭に接してると学ぶことがあります。君子蘭は寒さに当ると大きな葉が一晩で萎れ、垂れ下がってしまいます。その葉はその後、どうにも立ち上がらず、そのまま朽ちます。同様に、私たち人間も同じ生物であることから、健康維持には寒さが最も堪えると考えます。
本格的な春の到来は未だである今の時季こそ、特に夜間や早朝の冷え込みが血液循環を鈍化させ、延いては脳を初めとする各臓器の機能を悪化させてると考えられます。春は名のみである今こそ、外から内から温かな生活環境を心掛けたいものです。
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コメント
『多面的に生き、角度を変えて見る生き方で、また、新たな喜びに遭遇するものです』関連して
多趣味の人、多方面の人と交流のある方の話には面白がらせるものがあります。専門家、硬直化した知識の中ではしなやかな興味が生まれません。大兄は境界を越えて自由に行き来し風通しの良い心で知的生活を謳歌され、情報収集をされ、知のスタンダードを広げられています。ボケ防止に一番です。
投稿: スタンダードウィング | 2019年2月 7日 (木) 09時30分
Dear Mr. Standard Wing・・・早々コメントを賜り、恐縮です。奥さまはお元気でしょうか。
植物を育てたり、動物に接したり、あるいは音楽に没頭したり、好きなことに興じることは、延いては「生きる喜び」につながるものでしょう。私たちが生きる目的の大半は何か喜びを求め、できれば互いにそれを分かち合うことではないでしょうか。その一つに一杯飲みつつ、自由に語り合うこともそれに含まれると思います。
投稿: カッキー | 2019年2月 7日 (木) 09時53分