夢中になる対象がレース鳩飼育から庭づくりへ傾く
【築山のツツジ】
年を重ねるほど私には夢中になるものが不可欠のようです。小学4年から始めたレース鳩飼育は60年間、継続し、その間、毎朝毎夕の餌くれ、鳩舎の清掃、早朝に30Kほど行く集団訓練や単羽訓練などよく飽きもせずやり通しました。レース鳩飼育は犬、猫、小鳥のようにペットとして飼育するのでなく、1000Kという長距離から帰還させ、よい成績を取るという目標があります。
群馬県では最長距離は北海道・稚内から帰還させるレースです。しかし、一人暮らし故、何かあっても、100羽もいるレース鳩の処置に困ることは目に見え、少しずつ友人に預かってもらい、ついに昨年11月をもってレース鳩から手を引きました。
その結果、心にポカンと空しさが漂いました。空いた心を埋めるものはありませんでしたが、今年の2月に花梅が咲き出した頃から、私の心に今まで以上に庭木の手入れに勤しむ傾向が現れ、シャクナゲが咲き始めるといよいよ今後、夢中になる趣味は樹木の手入れへと変化していきました。
【西洋シャクナゲ大輪】
レース鳩も庭木も共通することは手をかければ応えてくれることです。しかし、レース鳩では人間が訓練などで頑張ってもどうにも結果が出ない場合が多かったですが、若き日の連合会優勝8回や近年、目標地の稚内を帰還させることができ、もうこの辺でいいかという気持ちもありました。
その点、花木は失敗があっても、その原因が比較的究明しやすく、次回から同じ失敗はなくなり、花木は芸術である故、もっと素晴らしい色彩や枝ぶりを追い求める気持ちが芽生えています。これこそ芸術が持つ無限の美の追求でしょう。
昨日は大きくなり過ぎたハクモクレンに梯子をかけて枝を切り落としました。中々の大仕事です。梯子に登って切り落とす作業は先ず、自身の身体のバランスに安全性を確保し、その範囲内で手を伸ばして鋸や鋏で切り落とします。
つまり、作業を通じて身体全体の筋肉を使う、理想的な運動になってます。作業しながら、庭木の手入れをすることで全身運動になり、ましてや、光合成してる葉の中での作業は酸素が多く健康に一石二鳥と考えてます。
【こちらは花梅の剪定】
写真の花梅は大きくなり過ぎて、養分が高い枝に届かず、上部に花が少なかったことから、かなり思い切って剪定しました。結果的に枝をまとめるのも一苦労でやっとのことでゴミ集積所へ出しました。最近では、裏庭の柊や前述のハクモクレンの剪定などで、力仕事が重なりました。
庭は亡父が手に入れた160坪ほどと私が近年、地続きを20坪ほど手に入れたことから、180坪ほどになり、しかも、大きな鳩舎を解体したことで、庭が一層広がり、同時に夢まで広がります。
【大ムラサキ】
植物とは花が咲く良さがあり、附加的にいろいろの人に鑑賞してもらえる喜びがあります。これは他の趣味では上手く行っても喜びは本人だけのもので他人には分配されません。庭の塀を低くしてあるので前の道からすべての花木を見てもらえるようにしてあります。満開の時は庭に入って見てもらいます。自らの努力が人の幸せにつながるのであれば、喜びは二重になります。
【今春咲いた中で美しさはトップクラスの八重桜】
以前にブログに書きました通り、今後の趣味の一つは庭を一つの大きなキャンパスにすることであり、これからも色とりどりの花木を植えるつもりです。ところが、一つ注意が必要です。それは作業方法です。何の作業を行う場合も、腰を曲げての作業は厳禁です。
腰痛ほど辛いものもありません。作業する時の姿勢と幅広いベルトの着用が欠かせません。今日もこれから庭づくに精を出し、併せて、身体を健康に保ちます。
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鳩舎繕ふ少年二月の陽を帽に(皆川盤水)
陽が射しているとはいえまだ寒い二月の戸外で、学帽を被った少年が無心に「鳩舎」を修繕している。
夢中になれるものを常に己の中に持ち続けられるのはすごいことです。
投稿: 夢望 | 2019年5月 6日 (月) 23時04分
夢望さんへ・・・コメントに感謝しております。
今回のカテゴリーは自然の恵みに入れてありますが、夢中になるものなので実際はanti-senile dementiaでもあります。つまり、認知症対策です。
今から8年も前の統計で、65才以上の認知症患者数は7人に1人【厚労省】となってます。現在では6人に1人ほどでしょう。身体の衰えは末端部分を中心に、つまり指先などで始まりますが、脳に関しては対応策をしっかりすれば、防げると考えられます。年齢的に今が大切な分岐点なので、社会性をはじめとして、夢中になってる英単語ボキャブラリーを含め、日々、脳の体操してます。
投稿: カッキー | 2019年5月 7日 (火) 03時16分