充実と 言う名の一日 樹木のお陰
【植え替えた後の写真】
今から55年前、この地に引っ越してきたころ、亡父がどこからか仕入れてきた「枝垂れレンギョー」の場所が、今では他の植物と混み合ってました。
このため、一昨日から昨日にかけて植え替え作業を行い、最初の日の夕方、新たな場所に穴だけ掘っておきました。ここは今までレース鳩の鳩舎があった所です。どうしたことでしょう。巨大な石がいくつも出てきました。これは昔の家の土台であることを思い出しました。
昔は家の建設方法が現在と異なり、土台となる大きな石を仕事師が下に入れ、若き日の私はそれを見て脳裏にあったことからすぐに分かりました。しかし、植え替える枝垂れレンギョーは根が下に張らず、横に張る習性なので、あまり深く掘っても意味がなく、事実、レンギョーを掘り起こしたら根は下になく、縦横にありました。
重たい枝垂れレンギョウを前の所から今度の場所まで、引きずりましたが、枝が多く、それでも一気に約10mの距離を休まず運びました。
重量があり、穴に入れたり、本体を立てるのにかなりの力が必要です。手を離すとすぐ倒れます。結局ロープで近くの塀や石に縛り付け、倒れないようにしました。
北側には縛るものが無く、ご覧の通り、穴から出てきた石を利用しました。すぐに根に土をかけ、水を豊富に与えました。次第に根がその穴に馴染み始め、その後、ホームセンターで4袋の栄養豊富な土を購入してきて、上から撒きました。最後に、周囲に土手を作り水が溜まりやすくし、井戸水をホースで充満させました。
町の水道を使わず、家には水だけは豊富にあることから、植えた後も水が少なるとどんどん注ぎ足しました。この日は夜になっても、水を注ぎ足しましたが、枝の先端は萎れ始めてます。このため、かなりの枝を剪定しました。
一晩経過して、今朝見たら、枝の先端は萎れてません。これは水を吸い上げた証拠です。もう大丈夫と確信を持ちました。
天気予報ではこれからしばらく雨模様とのことで、もう枯れる心配はないと思います。しかし、大切な樹木であることから日々観察し、植え替え後の樹勢に気を配ります。
今後、新たな場所で以前のように、枝垂れレンギョーの醍醐味が表現出来るでしょうか。これからもよく眺めて簾のように枝垂れるレンギョウに育て上げたいです。
それにしても、この日はものすごく汗をかき、夕刻には暫くぶりに榛東温泉までドライブして心身の疲労を癒しました。樹木のお陰で「充実」という中身の濃い一日を手にできました。
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