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2019年10月18日 (金)

上毛新聞「ひろば」に友人の投稿文が掲載される

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【新潟県・瀬波温泉の夕日】

★度々、ブログにコメントくださる通称「時計屋の近く」さんの文章が、本日、群馬県の上毛新聞「ひろば」に掲載されました。誠におめでとうございます。以下が投稿文です。

テーマ「新米の楽しみ」

夢にまで見た“衝撃”の味

 以前、新潟県の瀬波温泉を訪ねた。笹川流れの景勝を堪能し、塩工房を見学、鮭料理を満喫した。
 翌日の昼食には、新米のおむすび定食を頼んだ。炊き立ての香りがふわりと立ち上がる。ぷっくりつやつやした塩むすびは、ご飯の粒が口の中でホロっと崩れるくらいふんわり感があり、そのおいしさに感動した。
 そして先日、明け方に夢を見た。朽ちかけた木造家屋から白い蒸気が上がっている。塩作りが行われていた。釜の中では海水がぐらりぐらり煮え立っている。水晶のように輝く塩を試食すると、とんがった塩気だがまろやかな味わいだった。気難しそうな主人に「こんなところで塩作りが行われているとは気が付きませんでした」と話していると、新米を担いだ米屋が入ってきた。私は竈の飯炊きを手伝って、塩と新米が織りなす塩むすびのご相伴に預かった。できたてのうまさは“白い衝撃”だった。
 旅の思い出、夢にまで見た“新米の塩むすび”を、今年はトン汁と新生姜の甘辛の佃煮を友として頂いた。この時期ならでは最高の御馳走だった。

上毛新聞(令和元年・10・18)「ひろば」に掲載

 

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