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2019年11月 7日 (木)

立冬を迎え、これから冬支度・・・今年もあと54日

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【今を盛りに咲いてる菊の花】

 11月8日は二十四節気の一つ立冬です。地球は太陽の周りを一天文単位AU1の距離を保ちつつ、やや楕円形で公転してます。

 その公転距離はおよそ9億5千万㎞と計算され、地球上にいる私たちは1年間かけて、この広大な宇宙を秒速約29㎞の猛スピードで旅しています。

 公転を実感できるのは地球が反時計回りに公転してることから、夜中に見える星座が毎日少しずつ東から西へ移り変わってます。ですから、四季によって見える星座は相当違ってきます。例えば、立秋の午前0時に見えた星座は、立冬の午前0時では90°西へ移動してます。つまり、この間、地球は90°公転しました。

 地球の公転軌道を24等分したそれぞれの位置が二十四節気となり、今回の立冬は春分点から数えると15番目になります。ですから、天体の位置を示す赤径では、地球から見た立冬の太陽の位置は15hになります。

 言いかえれば、立冬とは、公転してる地球から見ると太陽の位置が、魚座にある春分点から225°移動してます。もちろん太陽は不動ですが、地球から見ると背景にある星座がどんどん変わります。立冬の太陽は「てんびん座」に来ています。

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【立冬の太陽の背景は天秤座】・・・左は「さそり座」の鋏

 「天秤座」命名の由来はどちらも平等であるという意味から、紀元前では天の北と南を等しく分ける位置にあり、バビロニア時代には「天秤座」は赤道上にあったことになります。それ以来2000年以上が経過し、21世紀の現在、赤道上空にある星座は「おとめ座」です。このため地球から見る秋分の日の太陽の背景はスピカという1等星を含む「おとめ座」です。スピカは珍しくほぼ黄道上にあります。

 このように長い年月に星座の位置が少しずつずれるのは地軸がコマのように揺れる歳差運動によるものと考えられ、歳差運動は、25800年周期と計算されてます。立冬の太陽の背景が「天秤座」であることは国立天文台が発表してる「今夜の星空」でも確認できます。

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【拡大してご覧ください。】

 さて、このように私たちの地球は公転することで、その位置を24分割し、二十四節気に分けられてます。公転一周360°ですから節気が変わるたびに地球は15°ずつ、北極星側から見て、反時計回りをしてます。

 北半球に住む日本の私たちは立冬から立春までの3ヶ月間は冬です。深夜に上空から南の空を見ると、あまりにも巨大な「冬のダイアモンド」が日本上空を覆います。そのすぐ右上にスバル星団が神秘的に輝いてます。有名な「オリオン座」やシリウス、「ふたご座」そして「おうし座」も「冬のダイアモンド」を形成してるので、夜空を大きく眺めると六角形したダイアモンドが確認できます。

 木枯らし途絶えた深夜に、私もこれを確認できたとき誠に感銘しました。太陽がこの「冬のダイアモンド内に入るのは二十四節気では「夏至」の頃です。

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【これから日本上空を覆う冬のダイアモンド】

 立冬を迎え、これから寒くなります。時々は深夜に天を仰ぎ「冬のダイアモンド」を見つめつつ、私たちも大宇宙に浮かび、公転という名の旅してることが実感できると、人生について、また今までとは異なる見方、生き方ができるかも知れませんね。

 

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コメント

お庭に咲いている花は、球状に咲く「ポンポン菊」(ポンポンマム)ですね。開花期は晩秋、初霜の頃。花言葉は、うれしい夢、君を愛す。1本立ての大輪の菊の間をぬって咲く「ポンポン菊」、たいした手入れもせず咲いてくれるので重宝しています。
「星見草(ほしみぐさ)」は、「菊」の異称。「ポンポン菊」は、星を鏤(ちりば)めたように見えますね。

投稿: 茶楽 | 2019年11月 7日 (木) 16時54分

茶楽さんへ・・・菊は今が盛りですね。とても良い香りが漂います。仏壇に飾っても長持ちするのも菊の良さです。
 それにしても、いよいよ日が短くなり始め、明け方は寒さに震えました。このため、昨晩からペッドに電気毛布を敷きました。これでいい夢が見られ、夢が実現することを願ってます。

投稿: カッキー | 2019年11月 7日 (木) 17時26分

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