« 日々鍛えたい肉体と精神・・今日は介護の日 | トップページ | 太陽と月がほぼ同じ大きさに見える理由を今宵の満月を眺めながら考える »

2019年11月11日 (月)

台風による洪水を食い止めた群馬県内7つのダム

Photo_20191111092701

【台風19号で満水になった八ッ場ダム】

 群馬県長野原町に国が建設した「八ッ場(やんば)ダム」は、2009年の衆院選で当時の民主党が「税金の無駄遣いなどと建設中止」を公約に掲げて注目されました。

 しかし、今回、台風19号により日本中に未曾有の災害が起こった状況の中でも、群馬県から利根川中流域では殆ど水害が起こらず、八ッ場ダムによる治水効果は大きな賞賛と言えます。

 群馬県には7つのダムがあり、それらは八木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム、相俣ダム、園原ダム、下久保ダム、そして八ッ場ダムです。私は過去にこれらすべてのダムの現場を訪れ、首都圏の水瓶となる共に、電力はもちろん自然災害を未然に防いでる治水効果に、群馬県民の一人として誇らしく感じるものです。

 国土交通省関東地方整備局発表によると、これら七つのダムが今回、台風19号の大雨で貯めた水量は合計1億4500万立方メートルと計測され、このうち10月から試験的に湛水を開始したばかりだった八ッ場ダムの水量は、何と約7500万立方メートルという莫大な水量です。これは今回、群馬県のすべてのダムが湛水した水量の二分の一以上に相当します。

 テレビニュースでは、千曲川を始めとして堤防の決壊による多くの犠牲者のこと、多大の家屋の倒壊、農作物の大被害のことが中心です。それも誠に重大な被害です。

 しかし、巨大台風上陸という状況の中にあって八ッ場ダムを初めとした群馬県内のダムによる治水効果が威力を発揮したことは事実であり、人的被害が起こらず、ダム建設により多くの生命が守られてることを扱うニュースは殆ど見当たりません。

 台風被害と同時に、ダムや近年建設されたスーパー堤防がどれ程、人命を救ってるかを検証することで、税金の使い方について、その有効性を認識する必要があります。

P1020001

【八ッ場ダム周囲は空気が澄み、自然散策にも適してる】

 群馬県、伊勢崎市の八斗島町には群馬県西部山岳地帯から流れる烏川と合流した後、日本一の流域面積を持つ利根川が流れてます。ここでは基準点の「水位上昇を1メートル抑えられた」と発表がありました。つまり、他県では大被害を起こした台風19号の時でさえ、氾濫危険水位にはならなったことで、ダムの治水効果が洪水被害軽減に大きく効果を発揮しています。

 ところで、私は八ッ場ダムには建設中から四季折々、何度も足を運びました。巨大ダム建設計画は戦後間もなく襲来したカスリーン台風で群馬県で592名が亡くなり、関東一円では1000名以上が犠牲になりました。ダム建設はこのことに起因してます。このため計画から半世紀以上がかかり、民主党の反対などを乗り越え、やっと今年完成し、利根川流域に住む人たち念願のダムです。

 私たちは社会で起こる多種の事象について、何事も一面ばかりの見方をせず、片手落ちにならない多面的な判断力を養い、今まで努力してきた成果を検証し、人類の幸福について本質を考察できる能力を養いたいものです。

 

|

« 日々鍛えたい肉体と精神・・今日は介護の日 | トップページ | 太陽と月がほぼ同じ大きさに見える理由を今宵の満月を眺めながら考える »

群馬のいい所」カテゴリの記事

コメント

ダムはムダという流れがありました。ダムが選挙の争点になったこともありました。群馬のダムは水源、治水と威力を発揮したとおごらず、過信せず、今後とも、しっかりした維持管理、的確な判断が重要です。「人間万事塞翁が馬」です。

投稿: 小太り爺さん | 2019年11月11日 (月) 11時52分

小太り爺さんへ・・・コメントを有難うございます。それにしても完成まで年数がかかり過ぎです。今まで何も産業がなかった地元も、目的外でも副産物として県外客の観光で賑わってます。
 人間の知恵とは、子々孫々の生命を守るため、今生きてる世代が頭を使って事前に取り組むことではないでしょうか。
 近くの高台に景色のよい川原湯温泉があるので、行ってみたい。

投稿: カッキー | 2019年11月11日 (月) 13時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日々鍛えたい肉体と精神・・今日は介護の日 | トップページ | 太陽と月がほぼ同じ大きさに見える理由を今宵の満月を眺めながら考える »