一生勉強、一生青春・・・私の英単語記憶法
【イギリスのビクトリアル誌の表紙に掲載されたもの】
高校2年ときのみですが、英語の試験でクラスで1番になったことがあり、確か97点でした。その時、2番のクラスメートが70点台で、2位を引き離した成績です。今思い出すと、このときの学習法は徹底してました。
それは試験範囲のページを数回、全文書き取りです。小学低学年の国語の宿題でよくやった方法と同じです。これにより3回目くらいから重要な個所が分かり始め、先生はおそらく、この構文を出題するであろうと自ずと分かり、重要な英単語と熟語は丁寧に幾度も書きます。試験本番では物の見事に的中しました。
一方、平素の授業では、英語の場合は絶対に予習してなくては先生の言ってることが何が何だか、チンプンカンプン=It all Greek to me.になることから、前もって自ら英文を訳しました。
すると必ず不明な個所が出るもので、果たして先生はどのように訳すか授業を聞く課題が生じます。興味津々で授業に集中し、先生が訳されたことを速記の如く、構わずそのままどんどんノートに書きました。高校時代にこれほど授業に没頭したことは他にありません。1時間の授業があっという間に終わったものです。授業の受け方のポイントを掴んでいたのでしょう。他の授業のように眠たくなることはありませんでした。
多少、勉強法が分かったり、「先生に褒められると高校生はやる気が出る」のです。生徒はしっかり勉強することが基本であると共に、一方、生徒が頑張ったとき「教師はそれを決して見逃さないこと」が教育のポイントと言えます。
私は後に教員になりましたが、果たして生徒が頑張ったとき必ず声を掛けたかどうか、今振り返ると怪しいものです。これにより教師と生徒は繋がりができ、最もよくないことは生徒が頑張っても、教師がそれを見逃してしまうことです。これは勉強のみならず、その生徒の部活での実績も見逃さないことで、必ず「頑張ったね」と声を掛けることは信頼関係の基本です。
【二回目にビクトリアル誌に掲載されたときのもの】
ところで、若き日に教師から影響を受けたことは、生涯に亘り、その生徒の生き方を方向づけるものです。私の場合は正しくこれに当り、高校2年の時の授業の印象が忘れられず、後に教員免許の英語を取得し、現役を退いても、英文に触れない日はまずなくなりました。というより自ら英文を書くようになり、このブログでも発信型の英語に変化してます。
従来の主な学習法は「この英文の意味は何だろうか」が中心でしたが、最近では、どちらかというと「この日本文を英文にすることどうなるか」に主体が変化してます。
実はこの方法により、英単語が脳にインプットする可能性が高まってるように感じます。つまり、この英単語が私にとって絶対必要と感じてしまう心境だからです。といっても、年齢と共に現実にはなかなか脳に定着するものでもありません。そこで私が実践してる脳に定着する方法は五感をフルに利用するようにしてます。五感とは見る、触れる、聞く、味わう、嗅ぐです。
後者の二つはあまり直接的ではありませんが、それでも、柿を食べて渋ければastringentと、酸っぱければacid、sour、塩辛ければsoltyと言い、臭ければSomething is rotten in the state of Denmark(何か怪しい)などシェークスピアのハムレットの中のセリフである熟語に関連づけたりしてます。
いろいろ考え実践してる中で「どのようにしたら英単語が脳に効果的に定着するか」と感じるのは、この単語が自分にとって絶対必要で欠くべからざるものと思うと共に、音読の繰り返しに尽きるように思います。つまり、口で覚えることです。
英語は日本語と異なり、口がパクパクします。アクセントの位置を確認し、特に母音の発音を正確にです。三つ子の魂百までで、どうしても小学生時代に習ったローマ字式に読む癖が生涯抜けません。これが私たち多くの日本人特有の英語の読み方になってます。ですから、ローマ字で身に付けた読み方を一切忘れることです。これだけでも英語の発音は相当進歩すると考えられます。
英語の母音は「恰も口のスポーツの如く」です。特に日本語にない舌の運動と唇の運動です。例えば、Rは舌を低く、Lは舌を上前歯の付け根にぴったりつけます。Rの発音が正しくできれば、その人の英語は一流に聞えます。いくら英単語の意味をたくさん知っても、ネイティヴに通じないローマ字式発音では覚えた意味がなくなります。
英語学習は英語のための英語でなく、自らが興味ある分野を媒介にして英語を培うと本物に近づくように感じます。ノーベル賞を受賞する日本人は自らの専門分野を英語でスピーチできます。
英語学習とは、本来このように外国の方との交流に於いて自らの考察、研究、そして意志伝達の手段でありたいものです。
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