非英語圏100ヶ国で日本53位・英語能力指数
先日、読売新聞に掲載された英語能力指数で日本53位の結果に驚愕したのは私だけではないでしょう。しかし、単純に比較しても現在、国や地域がおかれてる状況が異なり、落胆し過ぎる必要はなくても、この結果を重く受け止め、今後の日本の英語教育を考える必要はあるでしょう。
以下読売新聞の記事を転載します。
世界で留学などの教育事業を展開するEducation First(本部・スイス・以下EFという)が2019年の英語能力ランキングを発表した。英語を母語としない100ヶ国・地域のうち日本は前年より四つ順位を下げて53位となり、4年連続で英語能力が「低い」と認定された。
調査は、2011年から毎年公表されている。EFの無料のオンライン英語テスト「EFSET」の結果をもとに、各国の「英語能力指数」を算出している。
今年は、調査対象国がアジアやアフリカなど経済成長の著しい地域では12ヶ国が増え、受験者数は18年に比べ100万人増え、約230万人に上った。
調査では、順位別に英語能力レベルを5段階に分けていて、1~14位を「非常に高い」、15~29位を「高い」、30~46位を「標準的」、47~69位を「低い」、70位以下「非常に低い」としている。
調査によると、能力レベルが「非常に高い」は、シンガポールと南アフリカを除いて欧州の国々が占めた。
日本のレベルは、前年よりも0.29ポイント下がり、51.55で順位は前年の49位から53位へと下がった。11年は44ヶ国中14位(英語能力指数は54.17)だったが、5年連続して下がり続けている。
同社日本法人は、「経済が成長しいる国では高収入につながる英語を学ぶ意欲が高い。世界全体の英語レベルが底上げされ、日本が相対的に順位を下げた」とみている。
以上は世界的に見る客観的な結果です。
【今日は午前中にブログを書き、正午前に4Kウォーキング】
ところで、日本の英語教育は英語の授業でも説明は日本語で行なわれてる場合が多いと考えられます。
また、小学生時代に何故かローマ字を学ぶカリキュラムが戦後から現在まで続いており、三つ子の魂100までで、大人でさえ英語を見てもローマ字として読んでしまう習慣が脳から離れてません。
そして、英語の辞書と言えば、日本では多くは英和辞典を指します。しかし、私は「和英辞典」を6割、「英和辞典」を4割位に使用する英語表現の授業を中心に行えば、英語での自己表現力が断然向上すると考えます。
英語に力を入れてる国では、あるいは体育や芸術、家庭科、理科など英語以外の科目でも、媒介とする言語は英語で授業が行なわれてる可能性もあります。日本ではとても考えられないことです。
ところで、現実的に日本では、一般の人にとって英語が不得意でも、さほど不便しない生活環境にあります。英語はそれをどうしても必要とする職業に就く場合は欠くべからざるものであり、全員一律に、何が何でも必修とするよりは英語を選択科目にして、高校生でも教養として韓国語、ロシア語、中国語など近隣諸国の言語を公立学校ても学べるカリキュラムに移行すれば、自分に適してる言語や、自ら深く学びたい言語に気持ちが集中できるのではないでしょうか。
英語を覚えなければ事実上生きていけない環境下で、強い意志で学習すれば、日本人はほぼ誰でも習得できるのではないでしょうか。英語をそういう状況で学ばざるを得ない日本人は少ないです。これが日本53位となってます。
さらに、小学校における英語の早期教育が、最も肝心な「日本人として自覚を養うことや教養を積むことを妨げる」と危惧するのは私だけではないでしよう。
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コメント
53位の理由に納得
イギリスのことわざに、「You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.」というのがあります。馬が水を飲むかどうかは馬次第。人は他人に対して機会を与えることはできるが、それを実行するかどうかは本人のやる気次第。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますが、ハマって没頭していた結果、気が付いたら英語のソムリエになっていたということをよく聞く。
英語が上達する最大の秘訣は「誰よりも英語を好きになる」ことかもしれませんね。好きにさせるのが英語教員の腕の腕。
人間、必要に迫られたことは必死になって取り組みますが、そうでないとつい言い訳を見つけては、後回しにしてしまうものです。「けだるき一日生きるだけ」。回文です。小生の英語力、特に英会話の停滞は轍鮒の急、焦眉の急務がないからでしょう。向上心を伴う張り合いのある趣味を持ちたいものです。
投稿: 万年初心 | 2020年1月 2日 (木) 14時18分
万年初心さんへ【本当はそんなことない方です】・・・仰せの通り、人間、必要に迫られたことは必死になって取り組みます。要するに入学試験など必死になって英語をやっても、試験に合格するために必死であり、英語そのものに必死ではありません。
今回のブログのカテゴリーは新年の決心です。私は今のまま英語のボキャブラリーにチャレンジです。令和二年の間に、どれほど多くの語彙が使えるように脳にインプットできるでしょうか。必死になって取り組まなければものになりませんね。張り合いが必要か。
投稿: カッキー | 2020年1月 2日 (木) 15時04分