倉賀野小学校の音楽教育に感銘
【珍しく体育館の外壁に校歌の楽譜がある倉賀野小】
1月24日、倉賀野小学校で校内音楽会が開催され、保護者のみならず近所の人も鑑賞できるとのことで、隣近所に小学生がいる私は初めて倉小音楽会を聴きに行きました。
プログラムは迫力ある金管バンドの演奏に始まり、前半は1年生から3年生までの合奏と合唱、後半は4年生から6年生の合奏と合唱です。演奏はクラスごとでなく、学年単位で各学年ともおよそ90名から100名がステージに一緒に登壇する大人数による演奏はどの学年も迫力十分です。
プログラムの司会進行をすべて児童が行ない、また、殆どの指揮者も児童が行ってることです。この姿を見て、先生方の行き届いたご指導の下、今日まで一所懸命に練習を重ねてきた賜と感じます。
中でも私が驚いたのは、3年生の指揮者はその指揮法が本格派であり、ただ単に拍子の図形を描いてるのみでなく、強弱からスピード、特に喜怒哀楽を表情豊かに指揮してます。これだけ表現力があるとは、もしかして指揮法をきちんと習っているか、あるいは生れ持った音楽的天性かもしれません。誠に素晴らしく見る人を惹きつける指揮ぶりです。もしかして彼女は音楽以外の分野でも秀でてるのではないかと感じました。
1年生から予想してるより遥かにハイレベルな演奏です。特に合奏は本格的です。子供たち全員の集中力、真剣な眼差しが観客席に伝わります。指揮者の棒に合わせ、テンポ・リズム感がよく合っており、小学低学年から、このように緻密な音楽体験ができる児童は羨ましくも感じます。
私も倉小の卒業生です。しかし、当時は歌を歌ってることで、音楽の時間は過ぎたように思います。今回のような合奏や大人数の前での演奏体験はなかったように思います。それでも、当時の小西先生のお陰で、その後、私は音楽好きになり感謝してます。
【お顔が明瞭でないので掲載させていただきました。】
その点、現在の倉小音楽教育はとてもハイレベルであり、現在、倉小に学ぶ児童は豊かな音楽体験ができて幸せと思います。
子供たちのステージでの行動を通して、演奏によって心まで清々しく磨かれてるように感じたのは私だけではないでしょう。一人として集中力に欠ける子供が見当たらず、全員が真剣そのもので各自が合奏上の役割を果たしつつ、皆で一つの大きな音楽を作り上げるという共同作業に没頭してます。一つのことに集中する子供たちの姿は美しく、尊いものです。
こんなところにも、日頃の先生方のきめ細やかなご指導が見出され、更に児童全体を表現力豊かな子供に方向づけされ、倉小は教育を大局的に捉えていると感じます。
一方、概して校内音楽会は得てして、どの演奏がよかったとか、そうでなかったとかという風に、所謂、成績を競わせ、音楽によって勝者や敗者を出すという、本来、あまり教育的ではない事も行なわれてます。これによって本来好きな音楽を、その後、やらなくなる子供も起こり得るものです。
こんなことから、倉小音楽会は音楽教育の目標である「生涯を通じて音楽を愛好する」という趣旨にも合致し、将来は音楽好きな人がますます増えるのではないでしょうか。
ところで、以前に集団下校訓練の折り、知り合ったAETでアメリカ出身の先生と今回、休憩中に歓談する機会があり、先生も私のことを覚えていて下さり嬉しかったです。
時々、拙いブログにもアクセス戴いてることを知り、英語版もよいといわれました。このため、今後も続ける気持ちです。約1時間半の倉小音楽会をすべて聴き、久しぶりに未来輝く子供たちの素晴らしい演奏と成長に感動し、会場を後にしました。
| 固定リンク
「倉賀野小学校」カテゴリの記事
- 3学期も登下校のパトロールを実施(2021.01.07)
- 倉賀野小学校の集団下校訓練に参加(2020.02.11)
- 倉賀野小学校の音楽教育に感銘(2020.01.27)
- 倉賀野小学校・校歌は極めて秀でたメロディー(2013.06.24)
コメント