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2020年2月24日 (月)

普通の生活が一番幸せ・・・船内にいた人の言葉

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【襖に書かれている紅梅・白梅】

 ニュースは一日中、新型ウィルス関連を伝えてます。新たな感染者が出たことや死亡例、そして感染ルートについて伝え続け、今のところ、終息の気配が見えません。

 結果として、多くの社会的行事が中止、規模縮小、延期に追い込まれてます。特に、今の時期は受験生にとって人生の将来を決する最も大切な時期です。感染予防の基本を徹底し、体調を良好にして勉強に打ち込んで戴きたいです。

 当初、夢のような「東南アジアを周遊する豪華客船の旅行」は、最後に来て誰しも全く予期しない感染症の船旅となり、それは予定通り下船できず、我が身が幾日も幾日も束縛され、感染症がどれほど恐ろしいものかを思い知らされました。

 多くは「老後を夫婦で旅する楽しみ」から一転、いつになっても下船の見通しがつかない、いわば先の見えない拘束が続きました。このときの精神状態は計り知れない断絶感、孤独感、そして、いつ自分も感染するかしれない恐怖感、不安感の自由なき生活を強いられ、船内には国内外の人たち3000人以上が乗っており、船室には窓もない部屋があると伝えられてます。

 船内では、分からない外国語が飛び交い、平素、家にいるような情報は得られず、どれ程、辛い時間が長く続いたことか、体調はますます悪化するのみでしょう。この船に乗らなかった人も、想像しただけでも「船旅とは斯くも恐怖である」ことを思い知った人は多いでしょう。

 という私も40代のとき、友人と横浜港を出発し「日本列島を海から見る旅」と称する大型客船で1泊2日の船旅をしたことがあり、行き先は大分港でした。実のところ、船に乗っても日本列島を確認することができるものではありません。

 船内放送で「遠方に見えるのが紀伊半島です。暫くして室戸半島です。続いて足摺岬です。」とありましたが、遠望を見ると一つの島のように木立に覆われてる陸地が見えるだけで、日本列島を確認できるものではありません。殆どは、どこを見ても変化のない大海原のみでした。

 珍しい船の旅は一度は体験しても、一般社会から断絶され、連日、一つの限定された集団の中に入り、そこから脱出することはできません。一方、速度が遅いためなかなか目的地に到着せず、一見豪華な旅でも、その中身は他の交通機関とは異なる隔離された時間が続きます。

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【花梅・・・品種は思いのまま】

 検査の結果「陰性」と診断され、やっとのことで長い船旅から解放され、下船できた人の言葉「普通のことが一番幸せ」に私は感銘しました。この言葉はどれ程か自由を奪われた船内での生活が辛いものあるか表現してました。

 平素、私たちは今の普通の生活から少しでも脱却し、今以上の何か幸せを求める傾向があります。希望を持ち向上心があること、それ自体は良いことです。しかし、望みがかけ離れ過ぎると、時には予想しなかった「落とし穴」があることを心得ておく必要があるでしょう。これは船旅以外の分野でも起こり得ることです。

 日々、それほど変化がなくても、健康で過ごせることが何よりであり、自由にしたいことができれば、それが「最も幸せな生活」かもしれません。平和な現代では、自分の意志に反して、身が拘束されることは今の日本ではありえません。

 何にも束縛されず、自らの意志で自由に何でもできる。行きたい所へ行ける。食べたいものが食べられる。読みたい本が読める。書きたいことが書ける。夢中になる趣味に集中できる。好きな勉強ができる。好きな仕事に没頭できる。話したいことが話せる。会いたい人に会えるなどは人間の幸福の根底ではないかと改めて感じます。

  

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コメント

 長年のプレッシャーの続く勤続疲労がたたり30年ほど前、3か月間入院生活を送った。辛い苦しい経験を通して、健康で、自由な、平凡な日常の中に数えきれない幸せがあることに気づいた。この試練はその後の生き方まで変えた。
 山のあなたの空遠く
 幸い住むと人の言う 
身の丈にあった「幸せ」でいい。
 

 
 

 

投稿: 冬の蛙 | 2020年2月24日 (月) 10時26分

冬の蛙さんへ・・・今後、船旅を希望する人は激減するでしょう。船会社は経営再建ができるでしょうか。
 現代生活にはどこに危機が潜んでいるか分かりません。何事も安全第一に生活したいと思います。仰せの通り、日常生活の中に幸せをつかむチャンスルはいくらでもあると思います。

投稿: カッキー | 2020年2月24日 (月) 15時39分

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