自分の考えを表現するとき最大の敵は誇張だ
【今春根分けした牡丹の子に花が咲き、蜜蜂が舞う】
タイトルは亀井勝一郎の言葉です。このことは私が平素ブログを書くとき、注意を怠ってはならぬ戒めにしてます。
ブログはテーマが決まると時間を忘れるように2時間ほどあっという間に過ぎ去り、よく言えば集中してます。しかし、書きつつ、如何に客観的に書けるか、後に第三者的に、もう一人の自分になって読んでみて驕りがないか、誇張し過ぎてないか吟味するようにしてます。
それには大袈裟となる余分な副詞や形容詞をあまり使用しないことが一つの方法であると共に、自分の考えに固執し過ぎない、押し付けないことも文章を書く上で重要に感じます。ややもすると自信に満ち過ぎて、自己陶酔や自己満足に陥り、読者に不快な思いを与えかねません。今後も頭の体操として、認知症を遅らせたり、可能であれば認知症を未然に防ぐ一つの方法としてブログを書きたいと思ってます。
ブログ内容は亀井勝一郎のような深い思索に富んだ文章とはかけ離れ、また、洞察力に乏しいことから、あくまで私自身が体験したこと、発見した事象、初めて知ったことについての驚きや、その感想を中心に書きたいと思います。それには、現在叫ばれてるステイホームでは外界からの刺激がなく、どうしても思考が浅くなりがちです。
ウィルス終息の後には自らの足で群馬のあちこちを中心に歩き、自らの目に飛び込んでくる驚き、自らの耳に聞こえる自然の素晴らしさや不思議さを五感でキャッチし、文字という手段を用いで読者に表現できればと思います。そして、可能な限り、高い見方を目指したいものです。例えば、天体の動きや音楽理論など、もし一般的に難解な分野であっても分かりやすく書くのがブロガーの腕でしょう。
【シャクナゲとしては遅咲きのハイドンハンター】
ところで、亀井勝一郎氏の著書では若き日より愛読してるのが「愛の無常について」です。また昨今では、亀井勝一郎集です。かなり難解な文章の連続で理解し難いところがあっても、日にちをおいて再度読むと前回より理解できることがあります。
私には両親はもういません。昭和時代に世を去りました。親友として尊敬してた数人の人物も相次ぎ他界し、妻まで亡くなり、学生時代の恩師の数々は殆どがこの世を去り、もう教えを請うことはできません。
変貌する時代の中に、私はいわば孤独に生き、人生とは何才になっても生き方に迷いが出ます。こんなとき今までなら、誰かにすがり、話しを聴くことができましたが、今では頼る人はそうはいなくなり、寂しさが募るのみです。しかし、生きる意義を模索し今までより、よりよく生きていかなければなりません。こんなとき、指針を与えてくれるのが読書であり、ラジオによる著名人の話です。
ラジオ深夜便午前4時からの「明日への言葉」は毎朝の楽しみです。世の中には尊い体験を持つ方、深い思索に生きてる人がいるものです。しかも、それを言葉で表現してるのですから、誠に有難く拝聴・拝読してます。私は自らの悩みや、つまづいたことに照らし合わせつつ話しの中から、解決の糸口を模索してます。
【20代~今でも読む愛読書】
亀井勝一郎の言葉は私が人生途上で迷う度に座右の名著として、示唆を与えてくれる光明です。今後も幾度となく読み返すことになります。
読書をしつつ、ラジオでよい話を聞きつつ、自らの考えの枠に捉われ過ぎず、いろいろ出掛けて新たな体験を通じ、事実と感想・意見をごちゃまぜにせず、誇張なく、少しでも思索に富んだブログになるよう、コメントを通じて読者の皆さまのお知恵を拝借しながら、今後も新たに頭に浮かんだ内容を書きたいと思います。
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コメント
文は人なりと言いますが、正確で、分かり易く、誠実な人柄が窺える文を心がけていますね。
亀井勝一郎の『愛の無常につい』の中には心に残る捉えて離さない言葉がいくつもありますね。
自分の考えを表現する時の最大の敵は言葉だ。だから、「自分の言葉を持つ」ように努める。自分の考え、思いを表現するたびに言葉の障碍に突き当たる。言葉の正確さ、足りなさを自覚して考える力を押し進め、より良い言葉を求めて言葉を開拓していかなくてはならない。言葉の不自由さこそ、言葉の生命だと思い、自分の言葉を獲得しなくてはならない。
「人間として許される最も永続的な幸福と快楽があるとすれば、それは読書である」。古今東西の先哲に気楽にまみえ、好きな時間に好きなようにマイペースで自由に振る舞える気軽さがいい。
投稿: 鈍魚 | 2020年5月11日 (月) 16時16分
鈍魚さんへ・・・古今東西の先哲に気楽にまみえることのできる読書は、時代を超越するものです。大昔の偉人に会えるようなもの。読書したり、古今の芸術作品に触れるとともに、自ら創造する両立こそ今に生きてる誠に人間的なことでしょう。
今朝は朝早くから夫婦星について有難うございました。
投稿: カッキー | 2020年5月11日 (月) 21時04分