息をすべて吐く深呼吸10回で血圧が下がる
この世に生を受けて以来、私たちが無意識に続けてる呼吸回数は一体何回でしょう。
この計算は簡単です。1分間の呼吸回数はおよそ18回ですから、一日では18回×1440分=25920回です。1年では25920×365.25=9467280回で、運動して脈が速くなることを考慮して1年でおよそ1千万回です。ですから、10才で概算1億回、40才で4億回、60才で6億回と推定できます。あなたは生れてから何回呼吸したでしょうか。
一方、脈拍は1回の呼吸で4回ほどです。このため生れてからの脈拍数は呼吸数の4倍ほどでしょう。例えば、60才ならば24億回位でしょう。
この呼吸と脈拍によって血液循環が起こり、身体中の臓器や筋肉などに酸素と食物から摂り入れた栄養を休むことなく運搬しています。私たちはこれによって生かされてます。
この血液循環の血管内壁にかかる圧力が血圧で、こちらはその時の体調や気温、塩分量、精神の安定度など、多くの要因により、常に変化しています。血圧計で計るとその都度、数値が異なるのはそのためで、どの数値も正しいことになります。
私は40才くらいから高血圧に罹り始め、今でも医師から処方された降圧剤を服用してます。最近は、朝晩、血圧を測定し、2週間に一度、医師にその結果を診てもらってます。ですから、血圧管理手帳をつけてます。でも、これは医師が判断するためのもので、直に終わるでしょう。
ところで、血圧は常に適正値を維持できるよう努めるべきです。そのためには食事のおかずやスープを減塩したり、食事の絶対量を減らしたり、運動したりで血圧は低くなる傾向なので、生活習慣によって改善されると考えられます。一般的には早朝に計ると高く、夕食後に低くなる傾向です。
もう一度復習すると、血圧とは血液が心臓から押し出されて動脈を通るときに、動脈の壁にかかる圧力のことです。日本高血圧学会によると、診察室血圧が上の血圧140以上で、かつ、下の血圧が90以上を高血圧としています。
この数値は75才以上の高齢者のものですから、それより若い人は130/80とされてます。これらは診察室血圧ですから、家庭での血圧はそれより上も下も5低いことが目標とされてます。つまり、75才以上の家庭血圧は135/85で、75才未満では125/75が適正とされてます。
血圧で大切なことは、計ることで一喜一憂するのでなく「計らない時こそ常に適正値である」ことが肝心です。
一方、私の体験上、血圧は呼吸と関係するようです。新緑の季節、樹木は光合成が盛んであり、新鮮な酸素を排出してます。このような環境での深呼吸は血圧によく、深呼吸後の血圧は下がる傾向です。
一般的に、深呼吸というと、どうしてもいっぱい吸いがちです。しかし、そうでなく、長く吐くことです。「長い時間かけてすべてを吐き出します。」吸うのは一瞬です。これを10回続けてから血圧測定してみると、私の場合、上も下も10ほど下がります。やはり、深呼吸は大切なことが分かります。
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